 | | 【 「も」の蔵 】 |
◎盲亀浮木:もうきふぼく −雑阿含経(ゾウアゴンキョウ)−
大海を漂う、目の見えない亀が流木の穴に遭遇する程の稀少な確率だという寓
話。つまり、出会ったり、物事が実現したりすることがきわめて難しいこと。
仏教の経典では、「人が人として生まれ、尊い教えに出会う可能性」を「盲亀
浮木」と表現している。
◎孟母三遷:もうぼさんせん −劉向(リュウキョウ)・列女伝−
孟子の母が、はじめ墓所の近くに住んでいたところ、孟子が葬式のまねをして
遊ぶので市中に引っ越した。今度は商売のまねをするので学校のそばに引っ越
した。すると礼儀作法をまねたのでそこに居を定めたという。つまり、教育に
は環境からの感化が大きいということ。
【孟母】
孟子の母。賢母として名高い。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎孟母断機:もうぼだんき −劉向(リュウキョウ)・列女伝−
孟子が学業を中断して故郷に帰ると、孟母は織りかけの布を断ち切り、学業の
中途放棄はこれと同じで、何の役にも立たないと戒めた。つまり、物事を途中
でやめる愚かさを戒めること。
【孟母】
孟子の母。賢母として名高い。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎網目不疎:もうもくふそ −劉義慶(リュウギケイ)−
「網目疎ならず」と訓読し、網の目がきちんとしていて、まったく逃れるとこ
のがないこと。つまり、法令が厳密であって抜けたところがないこと。法の網
をくぐり抜けられないこと。
【不疎(ふそ)】
間がすいていないこと。
◎目食耳視:もくしょくじし −迂書(ウショ)・官失(カンシツ)−
訓読:「目もて食らい耳もて視る」
見た目にとらわれ、味よりも外見が豪華な食べ物を選び、世間の評判を気にし
て衣服を選ぶこと。つまり衣食の本来の意義を忘れて、ぜいたくな方向に流れ
ていくこと。
中国前漢の貢禹(コウウ)は、「行為が犬や豚のようであっても、裕福な家で
勢い盛んであるならば、目くばせや顔つきだけで目下の者をこき使い、このよ
うなことをすぐれたこととしている」と元帝に上書したという故事からです。
断機之戒(ダンキノイマシメ)
【目食】
口に合うかではなく、見た目が豪華なものを食べること。
【耳視】
世間のうわさを気にかけて、自分に似合うかでなく、高価な衣服を着るとい
うこと。
◎門外不出:もんがいふしゅつ
すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に見せたり
貸したりしないこと。大切な物を部外者に見せないように、外に持ち出さない
こと。
◎門前雀羅:もんぜんじゃくら −史記(しき)−
門の前に網を張って雀を捕れるほど、人の往来がなく、ひっそりとしていて寂
しいこと。
【雀羅(じゃぐら)】
スズメなどをとる網。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
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