☆ 四字熟語 ☆ 


【 「こ」の蔵 】
◎行雲流水:こううんりゅうすい
    −蘇軾(ソショク)
     ・謝民師推官(シャミンシスイカン)に与(アタ)うるの書(ショ)−
  空行く雲や流れる水のように、何事にもとらわれず、なんの拘束なく自然の成
  り行きに任せて行動すること。また、一定の形をもたず、自然に移り変わって
  よどみがないことのたとえ
◎効果覿面:こうかてきめん
  ききめがすぐに現れること。
  「覿」は、まみえる、見る、という意味。「覿面」で、目の当たりにはっきり
  と現れるという意味になる。つまり、効果が直ちに目の当たりに現れること。
◎高歌放吟:こうかほうぎん
  あたりかまわず大声で歌うこと。
  【高歌】
   大声で歌うこと。
  【放吟】
   あたりかまわず大声で詩や歌をうたうこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎傲岸不遜:ごうがんふそん
  人を見下すような態度を取ること。
  【傲岸】
   〔「岸」は切り立っている意〕おごりたかぶっていて、へりくだるところの
   ない・こと(さま)。
  【不遜】
   思いあがっていること。おごりたかぶっていること。また、そのさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎厚顔無恥:こうがんむち
  厚かましくて恥を知らないこと。
◎剛毅果断:ごうきかだん
  ゆるぎない強い意志を持ち、思い切って物事を行うこと。
  【剛毅/豪毅(ごうき)】
   意志がしっかりしていて物事にひるまない・こと(さま)。
  【果断(かだん)】
   思い切りよく事を行う・こと(さま)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎綱紀粛正:こうきしゅくせい
  政治のあり方や、それにたずさわる政治家・役人の態度を正すこと。
  【綱紀(こうき)】〔「綱」は大づな、「紀」は小づな〕
   (1)国家を治めるおおもと。また、物事のおおもと。
   (2)国家を治めること。物事をしめくくること。
  【粛正(しゅくせい)】
  [一](名)スル
   厳しく取り締まって、不正を取り除くこと。
  [二](形動)[文]ナリ
   つつしみ深いさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎巧言令色:こうげんれいしょく
 【原】「巧言令色鮮矣仁(巧言令色スクナシ仁(ジン))」
                         −論語(ロンゴ)・学而−
  口先だけでうまいことを言ったり、うわべだけ愛想よくとりつくろったりする
  こと。つまり、人に媚(コビヘツラ)うこと。
  【巧言(こうげん)】
   巧みに飾った言葉。心にもない口先だけの言葉。
  【令色(れいしょく)】
   他人の気に入るようにつくろい飾った顔つき。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎光彩陸離:こうさいりくり
  光が乱れ輝き、まばゆいばかりに美しいこと。
  【光彩(こうさい)】
   (1)鮮やかな光。
   (2)・・・
   (3)・・・
  【陸離(りくり)】
   (1)光が入り乱れて美しくかがやくさま。
   (2)・・・
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎高山流水:こうざんりゅうすい  −列子(レッシ)・湯問−
  琴の名手であった伯牙が、高山や流水を思って琴を奏でると、親友の鍾子期(
  しようしき)がそれを感じとったという故事から、音楽のすぐれて巧みなこと
  。絶妙の演奏。また、知己(チキ)。
  【知己(ちき)】
   (1)〔史記(刺客列伝)〕自分のことをよくわかっていてくれる人。親友
      。知音(チイン)。
   (2)知り合い。知人。
  【知音(ちいん)】
   (1)〔琴の名人伯牙は、自分の弾く琴をよく理解していた友人の鍾子期の
      死後、琴の弦を切ってしまったという「列子(湯問)」の故事から〕
      心の底まで理解しあった友人。親友。
   (2)知り合い。知人。
   (3)愛人。恋人。また、情を交わすこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎広大無辺:こうだいむへん
  かぎりなく広く大きいこと。
◎荒唐無稽:こうとうむけい
  言葉や説明に根拠がなく、ばかげていること。でたらめなこと。
  【荒唐(こうとう)】
   話や考えによりどころがなく、とりとめのない・こと(さま)。荒誕。
  【無稽(むけい)】
   何らよりどころのないこと。でたらめであること。また、そのさま。不稽。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎紅灯緑酒:こうとうりょくしゅ
  歓楽街・繁華街の華やかなこと。また、歓楽と飽食の享楽生活のこと。
  「緑酒紅灯(りょくしゅこうとう)」ともいう。
  【紅灯(こうとう)】
   (1)赤いともしび。
   (2)繁華街のはなやかなともしび。
   (3)航海中の船が点灯を義務付けられている赤色灯。
   (4)酸漿提灯(ほおずきちようちん)の異名。
  【緑酒(りょくしゅ)】
   酒の美称。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【緑酒(りょくしゅ)】
   緑色に澄んだ酒。質のよい美酒をいう。
◎光風霽月:こうふうせいげつ
             −宋史(ソウシ)周敦頤伝(シュウトンイデン)−
  宋の黄庭堅(コウテイケン)周敦頤(シュウトンイ)の人柄をほめて、さわ
  やかな風と晴れた月にたとえた。つまり、心がさっぱりと澄み切ってわだかま
  りがなく、さわやかなこと。また、世の中がよく治まっていることの形容に用
  いられることもある。
  【光風(こうふう)】
   (1)雨あがりの輝く草木の上を渡る風。
   (2)うららかに晴れた春の日に吹くそよ風。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【霽(せい)】
   晴れる意。
◎公平無私:こうへいむし
  行動や判断が公平で、個人的な感情や利益に左右されないこと。
◎公明正大:こうめいせいだい
  心が公明で堂々としているようす。
◎毫毛斧柯:ごうもうふか
  細いわずかな毛でも、はびこってからは斧が必要なまでになるということ。つ
  まり、わざわいの種は小さいうちに取り除いておかなければいけないというこ
  と。
  【毫毛(ごうもう)】
   〔細い毛の意〕きわめてわずかであること。
  【斧(おの)】
   木を切ったり割ったりする道具。刃のついた厚い鉄片に柄をつけたもの。片
   側にくびれを持つか、刃幅の広いものを「まさかり」という。狭刃(せば)
   。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【柯(か)】
   斧の柄。〈和名抄
◎甲論乙駁:こうろんおつばく
  甲の論に乙が反論すること。つまり、様々な意見が出て議論の結論がまとまら
  ないこと。
◎高論卓説:こうろんたくせつ
  普通の人では考え及ばないようなすぐれた説や議論のこと。
  【高論(こうろん)】
   優れた議論。
  【卓説(たくせつ)】
   すぐれた説。すばらしい説。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎呉越同舟:ごえつどうしゅう
  【原文】
   「夫呉人与越人相悪也。
    当其同舟済遇風、其相救也。如左右手。」
                   −孫子(ソンシ)・九地(キュウチ)−
  そもそも呉の国の者と越の国の者は、宿敵同士であるが、この両国の者がかり
  に同じ舟に乗り合わせ、中流で突然はげしい嵐にあったら、命惜しさに左右の
  手さながらに協力して、転覆するのを救おうとするだろう。つまり、仲の悪い
  者同士が同じ場所に居合わせたり、行動を共にしたりすること。
  【呉越(ごえつ)】
   (1)中国、五代十国の一。唐の節度使銭鏐(せんりゆう)が建てた王朝(
      907−978)。都は杭州。
   (2)春秋時代の呉と越の国。
  【同舟(どうしゅう)】
   同じ舟に乗ること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎国士無双:こくしむそう
  国の中で他と比べる者のないようなすぐれた大人物。
  また、麻雀の役満貫の名。すべての老頭牌・字牌を一枚ずつ計一三牌とそのう
  ちの一種がさらに一牌あって雀頭になっているもの。シーサンヤオチュー。
◎孤軍奮闘:こぐんふんとう
  助けてくれる人がいない状況にあって、ただ一人、懸命に努力すること。
◎古今東西:ここんとうざい
  昔から今に至るまでと、東西南北あらゆる場所のこと。
◎古今独歩:ここんどっぽ
  昔から今に至るまで及ぶものがないほどすぐれていること。他に比べるものが
  ないほどすぐれていること。
  【独歩(どっぽ)】
   (3)他に比べる物のないほどにすぐれていること。卓越していること。ど
      くほ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎後生大事:ごしょうだいじ
  もとは仏教の語で、来世の安楽を願ってひたすら善行を積んで仏道に励むこと
  。つまり、非常に大切にすること。そのことを揶揄(ヤユ)して用いることが
  多い。
  【後生(ごしょう)】
   (1)あとから生まれてくる人。あとから学ぶ人。後輩。後進。
   (2)あとから生じること。
  【揶揄(やゆ)】
   からかうこと。なぶること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  cf.
  【後生(ごしょう)】
   死んで後の世に生まれ変わること。来世。また、来世で極楽に生まれ変わる
   こと。
◎孤城落日:こじょうらくじつ
      −王維(オウイ)・送韋評事詩〔韋評事(イヒョウジ)を送くる〕−
  孤立して援軍のない城と、西に沈もうとする夕日のこと。つまり、勢いが衰え
  て助けもなく心細いこと。
  【孤城(こじょう)】
   孤立して援軍の来ない城のこと。
  【落日(らくじつ)】
   西に沈む夕日。
◎古色蒼然:こしょくそうぜん
  ひどく古びた様子。いかにも古めかしいこと。
  【古色(こしょく)】
   年を経て物の古びた色合い。古風な趣。
  【蒼然(そうぜん)】
   (1)色のあおいさま。また、あおざめているさま。
   (2)夕方の薄暗いさま。
   (3)古びて色あせたさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎故事来歴:こじらいれき
  昔からの言い伝え。
◎五臓六腑:ごぞうろっぷ
  漢方でいう五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓)と、大腸・小腸・胆・胃・
  三焦・膀胱(ぼうこう)の六腑とをいう。はらわた。内臓。腹の中。心の中。
◎誇大妄想:こだいもうそう
  物事を過大に想像して事実だと確信すること。
◎小春日和:こはるびより
  冬のあたたかい日のこと。
◎鼓舞激励:こぶげきれい
  人を励まし、奮起させること。
  【鼓舞(こぶ)】
   〔鼓を打って舞わせる意〕励まして勢いづけること。奮い立たすこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎五風十雨:ごふうじゅうう
 【原文】「五日にして一(ヒト)たび風ふき、十日にして一たび雨ふる」
                   −論衡(ロンコウ)・是応(ゼオウ)−
  五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降るということ。つまり。気候が穏やか
  で順調なことで、豊作の兆しとされる。また、世の中が平穏無事であるという
  こと。
◎枯木寒巌:こぼくかんがん
  枯れ木と冷たい岩。つまり、冷淡で取っつきにくい態度のこと。また、仏教、
  特に禅宗で「枯木」「寒巌」を、情念を滅却した悟りの境域にたとえる。つま
  り、世俗に超然とした悟りの境地のこと。
  【枯木(こぼく)】
   (1)枯れた立ち木。枯れ木。
   (2)禅門で、無心であることをいう。
  【巌(いわお)】
   大きな岩。大盤石。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎孤立無援:こりつむえん
  たった一人で、志を共にする仲間がいないこと。何の助けも得られないこと。
◎五里霧中:ごりむちゅう  −後漢書・張楷伝−
  五里にもわたる深い霧の中に居る、ということから、方角が分からなくなって
  しまうこと。物事の様子がまったく分からず、方針や見込みが立たないこと。
  後漢の張楷(チョウカイ)は、道術によって「五里霧」を起こすことができま
  した。一方、「三里霧」しか起こせない裴優(ハイユウ)は何とか張楷に学び
  たいと思うが裴優のゆがんだ心を見抜いた張楷は姿を消してしまいます。その
  後、裴優はこの術を悪事に利用しようとして身を滅ぼしたという故事です。
  【五里霧(ごりむ)】
   五里=約20kmも続く深い霧。
◎言語道断:ごんごどうだん
  言葉で説明する道が断たれる。つまり、あまり立派で言葉で言い表しようのな
  いほどであること。あるいは、あまりひどくて言葉も出ないほどであること。
  とんでもないこと。また、仏教では、根本的な真理が言葉で説明しつくせない
  こと。
◎渾然一体:こんぜんいったい
  別々のものが溶け合って一体となっていること。
  【渾然(こんぜん)】
   〔「混然」とも書く〕いくつかのものがとけ合って区別できないさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−