☆ 四字熟語 ☆ 


【 「か」の蔵 】
◎外寛内明:がいかんないめい
  外部に対しては寛大に接し、自分自身はよく省みて明晰に己を知り、身を慎む
  ということ。
◎開眼供養:かいげんくよう
  新しく作られた仏像に仏の魂を入れる儀式のこと。
  日本での最古の「開眼供養」の例は、天平勝宝四(735)年の東大寺の大仏
  開眼供養で天皇臨席のもと盛大に行われた。
  【開眼】
   (1)仏像や仏画像を新しく作り、最後に眼を入れて仏の霊を迎えること。
      また、その儀式。入眼(じゆがん)。
   (2)世阿弥の能楽用語。演者が見物人に感動を与える一曲の山場。
   (3)「かいがん(開眼)」に同じ。
  【供養】
   (1)死者の霊に供え物などをして、その冥福を祈ること。追善供養。
   (2)仏・法・僧の三宝を敬い、これに香・華・飲食物などを供えること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎開口一番:かいこういちばん
  口を開けると同時に話し始めること。また、行うこと。
  【開口(かいこう)】
   (1)ものを言い始めること。
   (2)〔「かいこ」とも〕
   (ア)開幕の最初に舞台に出て発言したり謡ったりすること。
   (イ)〔「開口猿楽」の略〕猿楽上演の初めに行う、滑稽味のある祝言の口
      上芸。延年にも取り入れられ、延年開口という。のちには、内裏や高
      貴な人の前での特別演能の際、脇能の初めにワキの家元によって謡わ
      れた新作の祝言の小謡をいう。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎外剛内柔:がいごうないじゅう
  うわべはしっかりしているように見えながら実は弱々しいこと。
◎鎧袖一触:がいしゅういっしょく   −頼山陽(ライサンヨウ)・日本外史−
  鎧(ヨロイ)の袖でちょっと触れる程度で相手を打ち負かしてしまうというこ
  と。つまり、敵をやすやすと打ち負かすこと。
  【鎧袖(がいしゅう)】
   鎧の袖。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎外柔内剛:がいじゅうないごう
  表面は優しいが、しんは強いこと。
◎海誓山盟:かいせいさんめい
  永久に変わらない海や山のように、変わらない誓い。また、非常に固い誓い。
  つまり、男女間の愛情が永久に変わらないと誓うこと。
  「誓」「盟」はともに、誓い・約束の意味。
◎快刀乱麻:かいとうらんま
  乱れた糸を刀で断ち切るように、込み入った物事を明快に解決すること。
◎開物成務:かいぶつせいむ
  【原】「夫易開レ物成レ務」  −易経(エキキョウ)・繋辞上−
  易の本質をいう語。人をして卜筮(ボクゼイ)によって吉凶を知らしめ、それ
  によって事業を成就させること。また、人知を開発し、人のなそうとするとこ
  ろをなしとげること。開成。
  【卜筮(ぼくぜい)】
   〔「卜」は亀の甲や獣の骨を焼いてする占い、「筮」は筮竹(ぜいちく)を
   用いてする占い〕占い。
  【筮竹(ぜいちく)】
   易の占いに用いる竹製の細い棒。普通五〇本で一組になっている。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【物(ぶつ)】
   人。
  【務(む)】
   事業。

卜筮(ボクゼイ)
筮竹(ぜいちく)
− 卜筮(ボクゼイ) − − 筮竹(ぜいちく) −

◎傀儡政権:かいらいせいけん
  他国によって操られ行動させられる政権。
  【傀儡(かいらい)】
   (1)陰にいる人物に思いどおりに操られ、利用されている者。
   (2)操り人形。くぐつ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎偕老同穴:かいろうどうけつ  −詩経(シキョウ)・王風・大車−
  夫婦が老年になるまでむつまじく連れ添い、死んで同じ墓穴に葬られること。
  つまり、夫婦の愛情が深く仲むつまじいこと。
  【偕老(かいろう)】
   〔詩経(?風、撃鼓・?風、君子偕老・鄭風、女日鶏鳴)〕ともに年をとる
   こと。夫婦が老年になるまでむつまじく連れ添うこと。
  【同穴(どうけつ)】
   (1)夫婦が死んで同じ墓穴に葬られること。
   (2)同じ穴。また、同類。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎呵々大笑:かかたいしょう  −景徳伝灯録(ケイトクデントウロク)
  大声で笑うこと。
  【呵々(かか)】カラカラと喉を鳴らして笑う声のこと。
◎臥薪嘗胆:がしんしょうたん
  −史記(シキ)・越世家(エツセイカ)
   &十八史略(ジュウハッシリャク)・春秋戦国(シュンジュウセンゴク)−
  薪の上に寝たり苦い胆を嘗めたりすること。中国の春秋時代、越王勾践(コウ
  セン)に父・呉王闔閭(コウリョ)を討たれた呉王夫差(フサ)は常に薪(ダ
  キギ)の上に寝て復讐の志を奮い立たせ、ついに仇を報いた。敗れた勾践は室
  内に胆(キモ)を掛けてこれを嘗(ナ)め、そのにがさで敗戦の恥辱を思い出
  してついに夫差を滅ぼしたという。つまり、敵を討とうとして苦労し、努力す
  ること。また、目的を達するため苦労を重ねること。
  【臥薪(がしん)】
   薪の上に寝ること。
  【嘗胆(しょうたん)】
   胆を嘗めること。
◎佳人薄命:かじんはくめい  −蘇軾(ソショク)・薄命佳人−
  美人には生まれつき病弱であったり、数奇な運命にもてあそばれたりして、不
  幸な者や命短い者が多いということ。
  【佳人(かじん)】
   美しい女の人。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎画蛇添足:がだてんそく  −戦国策(センゴクサク)・斉策(セイサク)−
  昔、楚(ソ)に祭りをする者がおり、その使用人たちに大杯の酒を振る舞った
  ことがあった。この酒は数人で飲めば足りず、一人で飲めば余るくらいであっ
  たから、使用人らは相談して、蛇の絵を最初に描き上げた者が酒を飲むことに
  なったが、最初に描き上げた者が調子に乗って足まで描いていたところ、他の
  者が描き上げ「蛇には足がない」と言い、酒を飲んでしまった。最初に描き上
  げた者は、余計なことをしたばかりに酒を奪われてしまったという。つまり、
  蛇の絵を描いて、蛇にはない足をたし描く意か、無用で不必要なものをつけ足
  すこと。余計なもの。また、無用なものをつけ足してしくじること。。
  略して「蛇足(ダソク)」。「蛇」は「じゃ」とも読む。
◎花鳥風月:かちょうふうげつ
  心をとらえる自然の風物。また、自然を相手に詩・絵画などをつくる風雅な遊
  びのこと。
◎隔靴掻痒:かっかそうようorかくかそよう
                   −景徳伝燈録(ケイトクデトウロク)
  靴の上からかゆいところをかく。つまり、思いどおりにいかなくて、もどかし
  いこと。
◎活殺自在:かっさつじざい
  生かすも殺すも、こちらの思いのままであること。また、自分の思いどおりに
  相手を動かし、扱うこと。
  【活殺(かっさい)】
   生かすことと殺すこと。生殺。
  【自在(じざい)】
   (1)心のままであること。思うままになること。また、そのさま。
   (2)「自在鉤(かぎ)」の略。
   (3)〔仏〕仏・菩薩が望むとおりに物事をなしうること。この力を自在力
      といい、仏・菩薩を自在人という。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎我田引水:がでんいんすい
  自分の田にだけ水を引くこと。つまり、自分に都合のよいように説明したり、
  物事を運んだりすること。
◎瓜田李下:かでんりか
  【原】「瓜田に履を納(イ)れず、李下に冠を整(タダ)さず」
                       −古楽府(コガフ)・君子行−
  原文の「瓜田」と「李下」を合わせた語。ウリ畑でかがんでくつをはき直すと
  、ウリを盗んでいるのではないかと疑われるから、疑われる恐れのある行為は
  しない方がよい。また、スモモの木の下で、まがった冠を直そうと手を上げる
  と、スモモを盗むのかと疑われるから、冠を直さないということ。つまり、ひ
  とに疑われるような事はしてはいけないということ。
  【瓜田(かでん)】
   ウリ畑。
  【李下(りか)】
   スモモの木の下。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎画竜点睛:がりょうてんせい  −歴代名画記
  梁の画家張僧(チョウソウヨウ)が、竜を描いて、その睛(ヒトミ)を書き加
  えたところ、竜が天に昇ったという故事から、物事全体を生かす中心のこと。
  また、物事を完璧なものにするための最後の仕上げのこと。物事の大事なとこ
  ろ。〔「睛」を「晴」とするのは間違いです〕
  【画竜(がりょう)】
   〔「がりゅう」とも〕絵にかいた竜。
  【点睛(てんせい)】
   動物を描き、最後に睛(ひとみ)を書き入れて完成させること。転じて、重
   要な部分を最後に加えて全体を完成させること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎夏炉冬扇:かろとうせん  −論衡(ロンコウ)・逢遇−
  夏の火鉢と冬の扇のこと。つまり、季節外れで役に立たないもののこと。
◎感慨無量:かんがいむりょう
  はかり知れないほど身にしみて感じること。
  「感無量」も同じ意味。
  【感慨】
   心に深く感じること。しみじみと思うこと。
  【無量】
   はかり知れないほどに多いこと。数知れないほどあること。また、そのさま
   。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎侃侃諤諤:かんかんがくがく
  ひるまず述べて盛んに議論をすること。議論の盛んなこと。また、はばかるこ
  となく直言すること。
  【侃侃(かんかん)】
   正直で気性が強いさま。剛直。
  【諤諤/愕愕(がくがく)】
   (1)遠慮せずに正しいと思うことを述べたてるさま。
   (2)やかましくしゃべりまくるさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  cf.
   「侃侃」は「論語(ロンゴ)・郷党(キョウトウ)」、
   また「諤諤」は「史記(シキ)・商君伝(ショウクンデン)」より。 ◎緩急自在:かんきゅうじざい
  状況などに応じて早くしたり遅くしたり、緩めたり厳しくしたりと思うままに
  操れること。
  【緩急(かんきゅう)】
   おそいことと、はやいこと。ゆるやかなことと、きびしいこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎頑固一徹:がんこいってつ
  かたくなに自分の考えや態度を貫こうとすること。また、そういう性格。
◎眼光紙背:がんこうしはい
  書の裏側まで見通すこと。つまり、書を読んで、文面の奥にある深い意味まで
  見抜くこと。
  【紙背(しはい)】
   (1)紙の裏側。
   (2)文字には表されていない、文の裏の意味。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎眼高手低:がんこうしゅてい
  優れた批評はできても、創作力に劣ること。
  また、理想は高くても、実力が伴わないこと。
◎寛仁大度:かんじんたいど  −漢書(カンジョ)・高帝紀(コウテイキ)−
  心が広くて情け深く、度量の大きいこと。
  【寛仁(かんじん)】
   心がひろく、思いやりのある・こと(さま)。かんにん。
  【大度(たいど)】
   度量の大きいこと。心の広いこと。また、そのさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎勧善懲悪:かんぜんちょうあく
  よい行いを勧め、悪い行いをこらしめること。
◎完全無欠:かんぜんむけつ
  「完全」「無欠」ともに、欠けているところがないことから、どこから見ても
  欠点や不足しているところがなく、完璧であること。
◎肝胆相照:かんたんそうしょう  −白居易(ハクキョイ)
  心の底まで理解しあい、打ち解けている間柄のこと。そのような親しく深い付
  き合いのこと。また、意気投合すること。
  【肝胆(かんたん)】
   (1)肝(きも)と胆(い)。
   (2)心の中。真心。
  【相照らす(あいて)】
   相互に効果を与え合う。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【参】「肝胆」は肝臓と胆嚢のことで、胸のうち、腹の底を表す。
  【参】「肝胆」は肝臓と胆嚢のことで、胸のうち、腹の底を表す。
◎艱難辛苦:かんなんしんく
  非常な困難にあって苦しみ悩むこと。
  【艱難(かんなん)】
   災難や困難。
  【辛苦(しんく)】
   非常につらい目にあって苦しむこと。生活・仕事の上での苦労。辛酸。苦心
   。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎頑迷固陋:がんめいころう
  頑固で物事の正しい判断ができない。つまり、考え方が柔軟でなく道理に暗い
  こと。
  【頑迷(がんめい)】
   頑固でものの道理がわからない・こと(さま)。
  【固陋(ころう)】
   古いものに執着し、新しいものを受け入れようとしない・こと(さま)。か
   たくな。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−