| 【 「い」の蔵 】 |
◎唯々諾々:いいだくだく −韓非子(カンピシ)−
何でも言うとおりになる様子のこと。
唯(イ)も諾(ダク)も「はい」「うん」などの意味。
◎易往易行:いおういぎょう
極楽往生は容易であり、そのための修行も容易であること。他力念仏の浄土教
の教え。
【易往(いおう)】
〔仏〕弥陀(みだ)の本願によって極楽浄土にたやすく往生できること。
【弥陀(みだ)】
「阿弥陀」の略。
【阿弥陀(あみだ)】
〔梵 Amityus(無量寿と漢訳)・Amitbha(無量光と漢訳)の音訳〕
(1)〔仏〕大乗仏教の浄土教の中心をなす仏。法蔵比丘(びく)として修
行中に衆生(しゆじよう)救済の願をたて、現在は成仏し西方の極楽
浄土で教化しているとされる。自力で成仏できない人も、念仏を唱え
ればその救済力によって、極楽に往生すると説く。平安時代に信仰が
高まり、浄土宗・浄土真宗の本尊となる。弥陀(みだ)。阿弥陀仏。
阿弥陀如来。無量寿仏(むりようじゆぶつ)。無量光仏。無碍光仏(
むげこうぶつ)。清浄光仏。尽十方無碍光如来(じんじつぽうむげこ
うによらい)。
【易行(いぎょう)】〔仏〕
(1)おこないやすい修行。
(2)「易行道(いぎようどう)」に同じ。
【易行道(いぎようどう)】
〔仏〕自力ではなく、阿弥陀仏の力によって悟りを開く道。浄土門・念仏門
などの他力宗をいう。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎遺憾千万:いかんせんばん
非常に残念でたまらないこと。
【遺憾(いかん)】
思っているようにならなくて心残りであること。残念な、そのさま。
【千万(せんばん)】
[一](名)
いろいろ。さまざま。はなはだ。まったく。多く副詞的に用いる。
[二](接尾)
多く、形容動詞の語幹に付いて、その程度がこの上もない、はなはだ
しいなどの意を添える。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎意気軒昂:いきけんこう
意気込んで、奮い立つこと。元気や勢力が盛んなことで、威勢のいいこと。
【意気(いき)】
(1)何か事をしようという積極的な心持ち。気構え。元気。
(2)気持ちの張りの強いこと。根性。いくじ。
(3)気だて。心ばえ。気風(きつぷ)。
【軒昂(けんこう)】
意気込みが盛んなさま。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎意気自如:いきじじょ
−後漢書(ゴカンジョ)・呉漢伝(ゴカンデン)−
物事に驚き恐れたりせず、気持ちがふだんと変わらず平静なこと。
【自如(じじょ)】
平気で落ち着いたこと。
◎意気消沈:いきしょうちん
元気をなくし、沈みこむこと。
【消沈/銷沈(しょうちん)】
気力などがおとろえること。なくなること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎意気衝天:いきしょうてん
積極的な気持ちや気構え。意気込みが盛んなこと。
【衝天(しょうてん)】
天をつくこと。勢いの盛んなこと。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎意気阻喪:いきそうそう
意気込みがくじけること。
【阻喪/沮喪】
気力がくじけて、勢いがなくなること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
【類語】意気消沈:いきしょうちん
垂頭喪気:すいとうそうき
【対義語】意気軒昂:いきけんこう
意気衝天:いきしょうてん
意気揚々:いきようよう
◎意気投合:いきとうごう
気持ちや考えなどが一致すること。
◎意気揚々:いきようよう −史記(シキ)・晏嬰伝(アンエイデン)−
得意げで威勢のよいこと。いかにも誇らしげに振る舞うこと。
◎異口同音:いくどうおん
−抱朴子(ホウボクシ)・道意(ドウイ)−
多くの人が口をそろえて同じことをいうこと。また、全員の意見が一致するこ
と。
◎意識朦朧:いしきもうろう
意識が不確実なこと。周りの状況がわからないくらい意識がかすんでボンヤリ
としていること。
【朦朧】
(1)かすんではっきりと見えないさま。おぼろげなさま。
(2)意識がぼんやりとしてはっきりしないさま。
(3)物事のはっきりとしないさま。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎意志薄弱:いしはくじゃく
意志の力が弱く、忍耐にかけ、自分の判断でものごとを行えないこと。
◎石部金吉:いしべきんきち
かたい物を並べて人名めかし、まるで石や金でできているようだということ。
つまり、非常に物堅い人。融通のきかない人のこと。
生真面目で男女の機微(キビ)にうとい人をからかうときに使われる。
【機微(きび)】
表面からは知りにくい微妙な心の動きや物事の趣。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎医食同源:いしょくどうげん
病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるということ。つ
まり、食事に注意することが病気を予防する最善の策である。また、日ごろの
食生活も医療に通じるということ。中国で古くから言われている。
【同源/同原(どうげん)】
(1)同一の源・起源をもつこと。
(2)特に、語源が同じであること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎以心伝心:いしんでんしん
黙っていても心が通じること。
◎異体同心:いたいどうしん
肉体は違っても、心は一つに固く結ばれていること。関係がきわめて深いこと
。身体は異なるが、心は同じということから、特に、夫婦や非常に親しい人の
間柄に多く用いる。
◎一意専心:いちいせんしん −管子(カンシ)・内業(ナイギョウ)−
他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。
【一意(いちい)】
ひたすら、一つの事にだけ心を集中するさま。
【専心(せんしん)】
あることに心を集中させ熱心に行うこと。副詞的にも用いる。専念。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一衣帯水:いちいたいすい
−南史(ナンシ)・陳後主紀(チンコウシュキ)−
一筋の帯のように、細く長い川や海峡のこと。つまり、両者の間に一筋の細い
川ほどの狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接していること。
【衣帯(いたい)】
(1)衣と帯。
(2)服装。装束(しようぞく)。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
【衣帯(いたい)】
ここでは、細く長いたとえ。
【水(すい)】
川や海などをいう。
◎一言一行:いちげんいっこう −顔氏家訓(ガンシカクン)・慕賢篇;−
一つの言葉と一つの行為のこと。ちょっとした言葉とちょっとした行いのこと
。ふとしたわずかな言行のこと。
◎一言居士:いちげんこじ −顔氏家訓(ガンシカクン)・慕賢(ボケン)−
昔、中国の周公旦(シュコウタン)は来客があれば、入浴中にはぬれた髪を握
ったまま、食事中には口の中の食べ物を吐き出して面会し、すぐれた人材を逃
さないように、熱心に求めたという。つまり、何事にも一言口を挟まないと気
が済まない性質の人のこと。
【居士(こじ)】
(1)仕官せず民間にある高い学徳の人。処士。
(2)〔仏〕〔梵 ghapati〕
(ア)在俗の男子仏教徒。在家。優婆塞(うばそく)。
(イ)近世以後の禅宗で、在家の座禅修行者。
(ウ)成人男子の戒名の末尾に添える語の一。信士より格が高く、女性の大
姉に当たる。
(3)性格などを表す語に付いて、そのような男子である意で用いる。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
cf.「居士」は、もとは出家した僧侶ではなく、在家で仏教に帰依する男子
の称。わが国では男子が死んだ後、戒名の下につける称号。ここでは「
一言抉(コ)じる/こじつける」を人名になぞらえていったもの。
◎一言半句:いちげんはんく ほんのわずかな言葉。
◎一期一会:いちごいちえ −茶湯一会集(チャノユイチエシュウ)−
もと、茶道の心得を表した語で、どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主
客ともに誠意を尽くすべきことをいう。つまり、人との出会いは一生に一度き
りという。出会いを大切にしようということ。
【一期(いちご)】〔もと仏教語〕
(1)人が生まれてから死ぬまでの間。一生。一生涯。
(2)臨終。末期(まつご)。
【一会(いちえ)】
(1)一つの集まり・会合。仏教の法会(ほうえ)など。
(2)一度会うこと。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一日千秋:いちじつせんしゅう
待ち遠しくて1日が千日にも感じられること。
【千秋】
(1)千年。長い年月。ちとせ。千載。
(2)「千秋万歳」の略。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一日乃長:いちじつのちょう or いちにちのちょう
−論語(ロンゴ)・先進−
1日だけ先に生まれて、ほんの少し年齢が上であるということ。つまり、他の
人より少し経験が長く、技能・知識が優れているということ。
◎一汁一菜:いちじゅういっさい
わずか一椀の汁物と一品のおかずだけの食事のこと。つまり、質素な食事のこ
と。
◎一族郎党:いちぞくろうとう
血がつながっている家族、親族と、その家来や従者のこと。また、有力者と、
そのまわりにいて利益を同じくする関係者全員のこと。
【郎等(ろうとう)】/【郎党(ろうとう)】
「ろうどう(郎等・郎党)」に同じ。
【郎等(ろうどう)】/【郎党(ろうどう)】
〔現代では「ろうとう」とも〕
(1)中世、武家社会における侍身分の家臣。主人と血縁関係にある家の子
とは異なるとされるが、両者の差異は必ずしも判然としない。郎従。
(2)有力者の側近や子分。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一念発起:いちねんほっき
新たにことを思い立って始めようと思ったり、また改めようと固く決意して努
力すること。
◎一罰百戒:いちばつひゃっかい
一つの罰で百人の戒めにすること。一人の罪や過失を罰することで、他の多く
の人々が同じような過失や罪を犯さないよう戒めとすること。
◎一病息災:いちびょうそくさい
病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、か
えって長生きするということ。
【息災(そくさい)】
(1)何事もなく達者であること。また、そのさま。
(2)(仏の力で)災害・病気など災いを除くこと。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一部始終:いちぶしじゅう
物事の始まりから終わりまでの詳細のこと。元は一部(一冊)の書物の最初か
ら最後までのこと。
◎一望千里:いちぼうせんり
一目ではるかかなたまで見晴らせること。
◎一木一草:いちぼくいっそう
一本の木や一本の草まですべてのこと。つまり、そこにあるすべてのもののこ
と。また、わずか一本の木と一本の草のこと。つまり、きわめてわずかなもの
のこと。
◎一網打尽:いちもうだじん
−宋史(ソウシ)・范純仁伝(ハンジュンジンデン)−
ひと網であたりのすべての魚や鳥獣などを捕らえること。つまり、犯人などを
ひとまとめに捕らえること。
【打尽(だじん)】
捕り尽くすこと。
◎一目瞭然:いちもくりょうぜん
一目見ただけではっきり了解すること。
◎一陽来復:いちようらいふく −易経(エキキョウ)・復(フク)−
易(エキ)で、陰暦10月に陰がきわまって11月の冬至に陽が初めて生じる
こと。つまり、陰暦11月のこと。または、冬至のこと。すなわち、冬が去り
春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いたあと、ようやく物事
がよい方に向かうこと。
【易(えき)】
(1)古代中国で考え出された、占法の一。蓍(めどき)の茎、のちには筮
竹(ぜいちく)五〇本を二つに分け、それによって陰陽を知り、卦(
け)を作り、易経(えききよう)に基づいて占う。また、その占いを
する人。やく。
(2)「易経」のこと。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一利一害:いちりいちがい
利益もあるが、損失もあること。
◎一粒万倍:いちりゅうまんばい −報恩経(ホウオンキョウ)−
ひと粒のもみから一万倍もの米の収穫があること。つまり、わずかなものから
大きな成果を見るということ。すなわち、小さなこともおろそかにしないとい
うこと。
◎一蓮托生:いちれんたくしょう
よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮華(レンゲ)の上に生まれ変
わるということ。つまり、最後まで行動や運命をともにすること。日本の浄土
信仰から生まれた考えです。
【托生/託生(たくしょう)】
生を寄せること。ほかのものに身を寄せ、頼って生きること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一路平安:いちろへいあん −紅楼夢(コウロウム)−
道中ずっとつつがなく、無事でありますようにということ。旅立つ人に対して
、道中の無事を祈るときなどにいう語。
◎一攫千金:いっかくせんきん
一つかみで千金を得ること。つまり、一度にたやすく大きな利益を手に入れる
こと。また、一つの仕事で巨利を得ること。
【一攫(いっかく)】
一つかみのこと。
【千金(せんきん)】
大金のこと。また、非常に高価、貴重なこと。
◎一家眷属 or 一家眷族:いっかけんぞく
家族と親戚・親族のこと。従者や配下など、同一流派の者を表す場合にも使わ
れる。
【眷属/眷族(けんぞく)】
(1)血のつながりのあるもの。一族。親族。
(2)従者。家来。
(3)仏や菩薩に従うもので、薬師仏の十二神将、不動明王の八大童子の類
。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一家団欒:いっかだんらん
丸く輪になって座ること。つまり、親しい者が集まってなごやかに過ごすこと
。家族が一か所に集まって食事・談話などを楽しむこと。
【団欒(だんらん)】
〔「まるいこと」の意〕
(1)人々が集まって楽しく語り合うこと。
(2)集まって車座にすわること。円居(まどい)。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一喜一憂:いっきいちゆう
情勢の変化に伴って喜んだり心配したりすること。また、まわりの状況にふり
まわされること。
◎一気呵成:いっきかせい
文章を一気に書き上げること。また、仕事を大急ぎで仕上げること。
【一気(いっき)】
呼吸一回。ひといき。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
【呵(か)】
息を吐く。
◎一騎当千:いっきとうせん
一人の騎兵で千人もの敵を相手にできること。つまり、群を抜いた勇者のこと
。また、人並みはずれた能力や経験などのこと。
◎一挙一動:いっきょいちどう
一つ一つの動作やふるまいのこと。
◎一挙両得:いっきょりょうとく −晋書(シンジョ)−
一つの事をして二つの利益を得ること。
【一挙(いっきょ)】
(1)一つの動作。一回の行動。一つのくわだて。
(2)(「一挙して」の形で)物事がすみやかにはかどること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一国一城:いっこくいちじょう
一つの国を領し、一つの城を有すること。つまり、他の干渉・援助をうけず、
独立していること。
◎一刻千金:いっこくせんきん −蘇軾(ソショク)・春夜−
「春宵一刻値千金」より、春の夜の素晴らしさは一刻が千金にも値するという
こと。つまり、楽しいときや大切なときが早く過ぎるのを惜しむこと。
◎一切合切:いっさいがっさい
なにもかも、すべて。全部。残らず。
◎一子相伝:いっしそうでん
学問や技芸の奥義(オウギ)をわが子の一人にだけ伝えること。
【相伝(そうでん)】
ある物事を何代にもわたって受け継いで伝えること。
【奥義(おうぎ)】
学問・技芸の最も奥深いところ。おくぎ。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎逸失利益:いっしつりえき
事故に遭わなければ、手に入れていたはずの収入や利益。
【逸失利益(いっしつりえき)】
債務不履行または不法行為に基づく損害賠償において、その損害賠償の対象
となる事実がなければ得ることができたと考えられる利益。喪失利益。得べ
かりし利益。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一視同仁:いっしどうじん
【原】「聖人一視而同仁、篤レ近而挙レ遠」
−韓愈(カンユ)・原人(ゲンジン)−
差別をつけず、すべての人を同じように愛すること。また、身分・出身・敵味
方などにかかわらず、どんな人でも平等に慈しみ、禽獣(キンジュウ)にも区
別なく接すること。
【同仁(どうじん)】
わけへだてせずに、多くの者を平等に愛すること。
【禽獣(きんじゅう)】
鳥やけだもの。鳥獣。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
cf.
【一視(いっし)】
同じように見ること。
◎一宿一飯:いっしゅくいっぱん
旅先などで、一晩泊めてもらったり一度食事を恵まれたりすること。つまり、
ちょっとした世話になること。また、ちょっとした恩義でも忘れてはいけない
ということ。
昔、博徒(バクト)の間では、旅の途中で泊めてもらったり食事を振る舞われ
たりして世話になると、生涯の恩義とする仁義があった。
【博徒(ばくと)】
ばくちうち。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一生懸命:いっしょうけんめい
命をかけて物事に当たること。本気で物事に打ち込むこと。
「一所懸命(イッショケンメイ)」から出た語。
【懸命(けんめい)】
力を尽くして頑張るさま。命がけ。精一杯。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一触即発:いっしょくそくはつ
ちょっと触れただけで、すぐに爆発しそうな状態のこと。つまり、きわめて緊
迫した状態のこと。小さなきっかけで、重大な事態が起こるかもしれない危険
な状態に直面していること。
◎一所懸命:いっしょけんめい
日本で封建時代に、武士が主君から賜(タマワ)った一ヶ所の領地を命をかけ
て守った。つまり、命がけで物事に取り組むこと。目標に向かって精一杯の努
力を重ねること。現在では「一生懸命」とほぼ同じ意味に用いられる。
【懸命(けんめい)】
力を尽くして頑張るさま。命がけ。精一杯。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一笑千金:いっしょうせんきん
美しい女性は、ちょっと笑っただけでも千金の価値があるということ。また、
それほどに美しい女性のこと。美女の笑顔が得難いということ。
◎一触即発:いっしょくそくはつ
ちょっとさわっても爆発しそうな状態のこと。つまり、ちょっとしたきっかけ
で危険な事態が起こりそうなこと。
◎一進一退:いっしんいったい
事がはかばかしく運ばないこと。
◎一心同体:いっしんどうたい
多くのことが一つに強く結びついていること。
◎一心不乱:いっしんふらん
一つの事に集中していること。また、そのため周りが見えていないこと。
◎一世一代:いっせいちだい
一生のうちでただ一度のこと。
◎一石二鳥:いっせきにちょう
一つの石を投げて二羽の鳥をうち落とすこと。つまり、一つの事をして二つの
利益を得ること。
【英】To kill two birds with one stone.
◎一旦緩急:いったんかんきゅう −史記(シキ)−
いざという場合のこと。ひとたび緊急事が起こったならば。
「一旦緩急あれば」の略。通常は国家的規模の大事件発生を仮定していうとき
に用いられる。
【緩急(かんきゅう)】
(1)・・・
(2)〔「緩」には意味はない〕危険や災難のさしせまった場合。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一致団結:いっちだんけつ
心を一つに合わせ、まとまって事に当たること。
◎一知半解:いっちはんかい −滄浪詩話(ソウロウシワ)・詩弁(シベン)−
一つの事を知っているが半分しか理解していないこと。つまり、少ししか分か
っておらず、十分に理解していないこと。生半可な知識や理解しかないこと。
生かじりのこと。
◎一張一弛:いっちょういっし
−礼記(ライキ)・雑記・下−
周の文王が、弓を張ったりゆるめたりするように、人民に対して程よく接する
政治を行ったという。つまり、人に対して時に厳しく、時には寛大に接するこ
と。また、相場が小さな変動を繰り返す場合にも使われることがある。「一弛
一張」ともいう。
◎一朝一夕:いっちょういっせき
【原】「臣弑其君、子弑其父、非一朝一夕之故、其所由来者漸矣」
−易経(エキキョウ)・坤(コン)−
(家臣が君主を殺し、子供が親を殺すなどのことは、短い時間に培われ
た恨みではない。その災いとなる原因は徐々に蓄積されたからである。)
ひと朝とひと晩。つまり、わずかな時日のこと。
◎一長一短:いっちょういったん
人や物事について、いい面もあり悪い面もあること。長所もあり短所もあって
、完全でないこと。
◎一擲千金:いってきせんきん
【原】「一擲千金渾(スベ)て是(コレ)胆(タン)」
−呉象之(ゴショウシ)・少年行(ショウネンコウ)−
一度の賭に惜しげもなく大金を賭けること。つまり、一時に惜しげもなく大金
を使うこと。また、大事を思い切りよく実行すること。また、豪快な振る舞い
や思い切りのよいこと。
【一擲(いってき)】
思いきってすべてをいっぺんに投げ捨てること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一刀両断:いっとうりょうだん −朱子語類(シュシゴルイ)−
一太刀でものを真っ二つに切り分けること。つまり、物事を思い切って処理す
ること。また、物事をためらわずにきっぱり決断すること。
◎一得一失:いっとくいっしつ。
得があるようでも、一方では必ず損失もあるということ。
◎溢美溢悪:いつびいつあく
ほめすぎと、けなしすぎ。過度の賛辞と悪口のこと。
【溢美(いつび)】
ほめ過ぎること。過賞。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎一顰一笑:いっぴんいっしょう −韓非子(カンピシ)−
顔をしかめたり、笑ったりすること。顔に表れるちょっとした表情の変化のこ
と。
【顰(ひん)】
ひそみ。
【顰み(ひそみ)】
〔動詞「顰(ひそ)む」の連用形から〕眉をよせ顔をしかめ
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎以毒制毒:いどくせいどく
毒を消すのに他の毒を用いること。つまり、逆効果を利用し悪人を使って悪党
を制圧すること。
◎意馬心猿:いばしんえん −参同契(サンドウケイ)−
馬が走り回り、猿が騒ぎ立てるのを制しがたいこと。つまり、煩悩や情欲・妄
念のために、心が混乱して落ち着かないこと。また、心に起こる欲望や心の乱
れを押さえることができないこと。
◎威風堂堂:いふうどうどう
威厳があり堂々として立派なこと。周囲を圧するような威厳があって、おかし
がたいこと。
【威風(いふう)】
威厳があって立派なこと。
【堂堂(どうどう)】
(1)いかめしく立派なさま。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎韋編三絶:いへんさんぜつ −史記・子世家−
孔子が晩年「易経」を好んで読み、綴じた革ひもが何度も切れた、という故事
から、書物を繰り返し熟読すること。
【韋編(いへん)】
〔昔、中国で、竹簡を革ひも(韋)で綴じて書物としたことから〕書物。書
籍。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎意味深長:いみしんちょう
言葉などの内容が奥深いこと。つまり、発言や行動の奥に表面上の意味とは別
の含みがあること。
【深長(しんちょう)】
奥深く含蓄のある・こと(さま)。
【含蓄(がんちく)】
(1)中に含みもつこと。
(2)うちに深い意味がこめられていること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎因果応報:いんがおうほう
人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるとい
うこと。もとは仏教語で、前世における行為の結果として現在における幸不幸
があり、現世における行為の結果として来世における幸不幸が生じるというこ
と。
【因果(いんが)】
[一](名)
(1)原因と結果。
(2)〔仏〕
(ア)今ある事物が以前の何らかの事物の結果であり、また将来の何らかの
事物の原因であること。
(イ)自分のなしたよい行為や悪い行為に応じて、それに相当するよい報い
や悪い報いがあること。
(ウ)現在の不幸は、前世での悪業によっているということ。
[二](形動)[文]ナリ
不運な巡り合わせであるさま。いやな運命にあるさま。
【応報(おうほう)】
行為の善悪に応じて受ける苦または楽の報い。果報。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎慇懃無礼:いんぎんぶれい
言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって無礼であるということ。あまりに丁寧
すぎると、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるということ。また、表面の
態度はきわめて礼儀正しく丁寧だが、実は尊大で相手を見下げているというこ
と。
【慇懃(いんぎん)】
(1)礼儀正しく、丁寧な・こと(さま)。
(2)親しい交わり。よしみ。
(3)男女の情交。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎因循姑息:いんじゅんこそく
古い習慣ややり方にとらわれて改めようとせず、その場しのぎに終始すること
。
【因循(いんじゅん)】
[一](名・形動)
(1)古い方法・習慣に従って改めようとしない・こと(さま)。
【姑息(こそく)】
〔「姑」はしばらく、「息」はやむ意〕根本的に解決するのではなく、一時
の間に合わせにする・こと(さま)。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎隠忍自重:いんにんじちょう
怒りや苦しみなどをじっとこらえて、軽々しい行いをしないこと。また、そう
するべきであるということ。
【隠忍(いんにん)】
じっと我慢すること。つらさを表に表さずにこらえること。
【自重(じちょう)】
(1))自分自身を慎んで軽々しい言動をとらないこと。
(2)自分自身の体を大切にして健康をそこなわないようにすること。自愛
。
(3)自分の品位を考え、みだりに卑下しないこと。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
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