☆ 四字熟語 ☆ 


【 「ふ」の蔵 】
◎風紀紊乱:ふうきびんらん
  風俗や男女の仲がだらしなく乱れていること。
  【紊乱(びんらん)】
   〔「ぶんらん(紊乱)」の慣用読み〕乱れること。乱すこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎風光明媚:ふうこうめいび
  自然のながめが清らかで美しいこと。
  【風光(ふうこう)】
   自然の美しいながめ。景色。
  【明媚(めいび)】
   景色が清らかで美しい・こと(さま)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎風樹之嘆:ふうじゅのたん
 【原文】樹欲レ静而風不レ止、子欲レ養而親不レ待也
             −韓嬰(カンエイ)韓詩外伝(カンシガイデン)
  その木が動かないでいようと思っても、風がやまない限り静止できないように
  、思い通りにはならないこと。つまり、親に孝行を尽くそうと思っても、親が
  死んでしまってできないこと。
  【風樹(ふうじゅ)】
   (1)風に吹かれてそよぐ木。風木。
   (2)死んでしまった親への思い。
  【嘆/歎(たん)】
   (1)感心すること。感動のあまり、うめき声やため息を出すこと。
   (2)なげくこと。なげき。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎風声鶴唳:ふうせいかくれい
  些細な物音に驚いたり、怖気づいたりすること。
  「風声鶴唳に驚く」の略。「鶴唳風声」ともいう。
  【風声(ふうせい)】
   (1)風の音。
   (2)風のたより。うわさ。
  【鶴唳(かくれい)】
   ツルの鳴くこと。また、その声。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎風前之灯:ふうぜんのともしび  −往生講式(オウジョウコウシキ)
  風の吹き付ける所に置かれた灯は、いつ吹き消されるか判らないということ。
  つまり、物事が非常に心許ないありさまのこと。また、危険が眼前に迫ってい
  ること。人生や寿命の物事の儚(ハマナ)さのこと。
  【風前(ふうぜん)】
   風の当たる所。
  【灯/灯火/燭(ともしび)】
   (1)ともした明かり。とうか。ともし。
   (2)存在・実在などのあかしのたとえ。
  【灯(ともし)】
   (1)「ともしび(灯)」に同じ。とぼし。
   (2)(「照射」と書く)夏山の狩りで、夜、松明(たいまつ)などをとも
      して、それに近寄る鹿を射ること。また、その松明。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎風俗壊乱:ふうぞくかいらん
  世の中の健全な風俗や風習が乱され、害されること。
  【風俗(ふうぞく)】
   (1)(ある時代・地域・階層に特徴的に見られる)衣食住など日常生活上
      のしきたり。ならわし。
  【壊乱/潰乱(かいらん)】
   (秩序などを)乱しやぶること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎風林火山:ふうりんかざん
 【原】「其の疾(ハヤ)きこと風の如く
     其の徐(シズ)かなること林(はやし)の如く
     侵掠(シンリャク)すること火の如く
     動かざること山の如し」
                   −孫子(ソンシ)・軍争(グンソウ)−
  戦いにおける四つの心構えを述べた語。風のように素早く動いたり、林のよう
  に静かに構えたり、火のような激しい勢いで侵略したり、山のようにどっしり
  と構えて動かないということ。つまり、物事の対処の仕方。時機や情勢などに
  応じた動き方。
  戦国時代の武将、武田信玄が旗に大書し、旗印に用いたことで有名。
◎不易流行:ふえきりゅうこう  −松尾芭蕉(マツオバショウ)
  俳諧の特質は新しみにあり、その新しみを求めて変化を重ねていく「流行」性
  こそ「不易」の本質であるということ。蕉風俳諧(ショウフウハイカイ)の理
  念の一つ。
  【不易(ふえき)】
   いつまでも変わらない・こと(さま)。不変。
  【流行(りゅうこう)】
   (1)ある現象が、一時的に世間に広まること。特に、ある型の服装・言葉
      あるいは思想・行動様式などがもてはやされて、一時的に広く世間で
      用い行われること。はやり。
   (2)ある病気が、短期間のうちに世間に広がること。
   (3)俳諧で、時代とともに絶えず変わり、新しくなるもの。
  【俳諧/誹諧(はいかい)】〔たわむれ、おどけ、諧謔(かいぎやく)の意〕
   (1)〔「俳諧の連歌」の略〕日本独自の短詩形文芸形式の一。「座(共同
      体)」の意識のもとに成立し、「滑稽」を本質とする文芸。発句(ほ
      つく)・連句・前句付・俳文などより成る。室町末期の山崎宗鑑・荒
      木田守武らによる滑稽・卑俗な作風を受け、江戸時代に松永貞徳が出
      て独自なジャンルとして確立。談林俳諧を経て松尾芭蕉の蕉風に至っ
      て文学的に高められた。→俳句
   (2)「俳諧歌(はいかいか)」の略。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎不可抗力:ふかこうりょく
  天変地異など人間の力ではどうにもならぬこと。
  【抗力(こうりょく)】
   (1)物体が接触面に力を及ぼすとき、面から物体に働く力。面に垂直に働
      く成分と平行に働く成分とがあり後者は摩擦力という。
   (2)・・・
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎不協和音:ふきょうわおん
  同時に鳴らした二つ以上の音が、協和しない状態にある和音のこと。つまり、
  意見が分かれ、協調関係が乱れること。
◎覆水不返:ふくすいふへん
 【原】「覆水(フクスイ)盆に返らず」
                      −漢書(カンジョ)・朱買臣伝−
  漢の朱買臣の妻は夫に愛想をつかして別れたが朱が出世するや復縁を求めてき
  た。しかし、朱は盆の水を地にこぼし、これをもとに戻したら応じようと答え
  たという。この出来事から一度離婚した夫婦の仲は戻らない、また、一度行っ
  た行動や発言はもとのようにできないということ。
  「拾遺記(シュウイキ)」には太公望の話として同様の故事があります。
  【覆水(ふくすい)】
   ひっくり返った容器からこぼれた水。
  【盆(ぼん)】
   (1)ふちが浅くて平たい、物を載せる器。
   (2)「盆茣蓙(ござ)(1)」のこと。また、転じて博打(ばくち)のこと
      。
   (3)家。すまい。宿。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎不倶戴天:ふぐたいてん  −礼記(ライキ)・曲礼上−
  ともに天をいただくことはできない。つまり、この世に共存できない、どうし
  ても許せないと思うほど深く恨むこと。
  「倶(トモ)に天を戴(イタダ)かず」の音読。
  一緒にこの天の下に生きていることは出来ないということ。
  本来は、父が殺された時は、その子は必ず、そのかたきを討つべきであること
  を言ったものだが、後には父に限らず、主君のかたきにも使うようになった。
◎不言実行:ふげんじっこう
  あれこれ言わずに、黙って実行すること。
◎父子相伝:ふしそうでん
  学問や技芸などの奥義を、父から子だけに伝えていくこと。
  【相伝(そうでん)】
   ある物事を何代にもわたって受け継いで伝えること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎夫唱婦随:ふしょうふずい
  夫が言い出し、妻がそれに従うこと。夫婦の仲がとても良く、和合(ワゴウ)
  していること。
  【和合(わごう)】
   (1)うちとけて仲よくすること。
   (2)結婚すること。男女が性のいとなみをすること。
   (3)混ぜ合わせること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎不即不離:ふそくふり  −円覚経(エンガクキョウ)
  二つのものの関係が深すぎもせず、離れすぎもしないこと。つまり、つかず離
  れず、ちょうどよい関係にあること。「即」は、つくの意。
  訓読:「即つかず離はなれず」
◎二股膏薬:ふたまたこうやく
  内股に貼った膏薬のように、その時の情勢でどちらの側にも従う人のこと。節
  操のない人のこと。内股膏薬。
  【膏薬(こうやく)】
   あぶらで練り固めた外用薬。紙片や布片に塗り、患部に貼って使用する。硬
   膏と軟膏とがある。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎釜底抽薪:ふていちゅうしん
  釜の湯が煮えたぎっているのを止めるには、薪をとりだして火を弱めればよい
  ということ。つまり、問題の解決には根本原因を取り除く必要があるというこ
  と。
◎不撓不屈:ふとうふくつ
                  −漢書(カンジョ)・叙伝(ジョデン)−
  どんな困難や苦しみに遭ってもくじけることなく、立ち向かっていくこと。ま
  た、強い意志を持って物事を成し遂げること。
  【不撓(ふとう)】
   〔たわまない意〕困難に出合ってもひるまない・こと(さま)。
  【不屈(ふくつ)】
   困難に屈せず意志を貫く・こと(さま)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎不得要領:ふとくようりょう
  要領を得ないこと。肝心なところがわからないこと。
◎不偏不党:ふへんふとう
  特定の主義・主張にとらわれないこと。どちらにもかたよらず、公平中立の立
  場を保つこと。
◎不眠不休:ふみんふきゅう
  眠りも休みもしないでけんめいに働くこと。
◎付和雷同:ふわらいどう
  いい加減な気持ちで他人の考えに従うこと。
  【付和/附和(ふわ)】
   自分に決まった意見がなく、無批判に他人の説に従うこと。
  【雷同(らいどう)】
   〔雷がなると万物が応じて響く意〕自分自身の考えがなく、すぐに他人の説
   に同調すること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎粉骨砕身:ふんこつさいしん  −霍小玉伝(カクショウギョクデン)
  骨を粉にし、身を砕くほど努力するということ。つまり、力の限り努力するこ
  と。また、骨身を惜しまず一生懸命に働くこと。
  【粉骨(ふんこつ)】
   〔骨を粉にする意〕力の限り努力すること。
  【砕身(さいしん)】
   身をくだくほどに苦労すること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎文質彬彬:ぶんひつひんぴん
  外見と中身がよく調和していること。教養と人徳を兼ね備えていること。
  【彬彬/斌斌】
   (1)文章の外形と実質とが共に備わっているさま。
   (2)文物が盛んに興るさま。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎文武両道:ぶんぶりょうどう
  学術と武道の両方に優れていること。