☆ 四字熟語 ☆ 


【 「ほ」の蔵 】
◎法界悋気:ほうかいりんき
  自分と直接関係ないことに嫉妬すること。岡焼き。
  【法界(ほうかい)】
  (1)〔仏〕「ほっかい(法界)」に同じ。
  (2)仏教の真理の立場では万物は平等で無差別とされるところから、特別な
     関係にあるべき人との間に、その関係を認めない場合や、無縁の他人を
     縁故のある人と同様に扱う場合に用いる。
  (ア)無縁の他人。
  (イ)縁故の有無にとらわれないで他人を皆平等に扱うこと。
  (3)「法界悋気(りんき)」の略。
  (4)「法界節」の略。
  【悋気(りんき)】
   やきもちをやくこと。男女間の嫉妬。
  【傍焼(き)/岡焼(き)(おかやき)】
   〔「傍(おか)焼き餅(もち)」の略〕ほかの男女が親しくしているのをは
   たからやきもちをやくこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎放歌高吟:ほうかこうぎん
  辺り構わず、大きな声を出して歌をうたったり、詩を吟じたりすること。
  「放歌」も「高吟」も同じような意味の言葉を反復して意味を強めたもの。
  【放歌】
   あたりかまわず大声で歌うこと。
  【高吟】
   高い声で詩や歌などを吟ずること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎抱関撃柝:ほうかんげきたく
  門番と拍子木を打って夜警をする人のこと。また、身分の低い小役人のこと。
  【撃柝(げきたく)】
   (1)拍子木をうつこと。また、拍子木をたたいて夜まわりをすること。
   (2)取引市場で、立ち会いの開始・終了、あるいは売買値段の定まったと
      き、合図の拍子木を打つこと。木打ち。木入れ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【抱関(ほうかん)】
   門番のこと。
◎判官贔屓:ほうがんびいき
  九郎判官源義経が兄頼朝に滅ぼされたことを、悲運の英雄として民衆から愛惜
  され同情を集めたことから、弱いものや、負けたものに同情し、味方しようと
  する気持ちのこと。
  「ほうがん」は「はんがん」とも言う。
  【判官(ほうがん)】〔「はんぐわん」の転。「はんがん」とも〕
   (1)「じょう(判官)」に同じ。
   (2)衛府の尉で、検非違使を兼ねるもの。
   (3)〔検非違使の尉であったところから〕源義経の称。
  【検非違使(けけびし)】〔「けんびいし」の撥音「ん」が脱落した語〕
   (1)平安初期に置かれた、令外の官の一。京中の非違・非法を検察する役
      であったが、訴訟・裁判も扱うようになりその権威は強大になった。
      のちに、諸国や伊勢神宮・鹿島神宮などにも置かれた。
   (2)「けんびし(検非違使)」に同じ。
  【贔屓/贔負(びいき)】〔「ひき(贔屓)」の転〕
   (1)気に入った人に特に目をかけ世話をすること。気に入ったものを特に
      かわいがること。
   (2)目をかけて世話してくれる人。パトロン。後援者。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
cf.【検非違使(けんびし)】
   〔近松の浄瑠璃「用明天皇職人鑑」に検非違使(けびいし)の役に使われて
   以来の称〕文楽人形の首(かしら)の一。眉目秀麗で知的な武士に用いるほ
   か、実役にも流用される。けびいし。〔「剣菱」とも当てる〕
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎暴虎馮河:ぼうこひょうが  −論語・述而−
  虎に素手で向かい、大河を徒歩で渡ること。つまり、血気にはやった向こう見
  ずな危険な行ないをすること。
  【暴虎(ぼうこ)】
   〔「暴」は手で打つ意〕無謀な行為をたとえていう語。
  【馮河(ひょうが)】
   〔歩いて黄河を渡る意〕むこうみずで危険な行動のたとえ。ひょうか。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎傍若無人:ぼうじゃくぶじん  −史記・刺客伝・荊軻(ケイカ)−
  「傍(カタワ)らに人なきが若(ゴト)し」と読み、そばに人がいても全く気に
  しないで、人がいないように、勝手放題に振る舞うこと。
◎茫然自失:ぼうぜんじしつ  −列子(レッシ)
  あっけにとられたり、あきれ果てたりして、我を忘れること。気が抜けてぼん
  やりとしてしまうこと。「茫」は「呆」とも書く。
   【茫然(ぼうぜん)】
   (1)「呆然(ぼうぜん)」に同じ。
   (2)ぼんやりとしてとりとめのないさま。つかみどころのないさま。漠然
      。
  【呆然(ぼうぜん)】
   あっけにとられるさま。あきれはててものも言えないさま。気抜けしたよう
   にぼんやりするさま。
  【自失(じしつ)】
   我を忘れてぼんやりとすること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎放蕩無頼:ほうとうぶらい
  酒色にふけり、法に縛られず、思いのままの行動をとること。
  【放蕩(ほうとう)】
   ほしいままに振る舞うこと。酒や女におぼれて身持ちがおさまらないこと。
  【無頼(ぶらい)】
   (1)定職をもたず、素行の悪い・こと(さま)。そのような人をもいう。
      ならずもの。
   (2)頼るところのないこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎抱腹絶倒:ほうふくぜっとう
  腹をかかえてひっくり返るほど大笑いすること。
  【抱腹(ほうふく)】/【捧腹(ほうふく)】
   〔「捧」はかかえる意。「抱腹」は後世生じた用字〕腹をかかえて大笑いす
   る・こと(さま)。
  【絶倒(ぜっとう)】
   (1)笑いころげること。
   (2)感情が高ぶって倒れるばかりの状態になること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎報本反始:ほうほんはんし  −礼記(ライキ)・郊特牲−
  本に報い始にかえること。つまり、祖先の恩に報いること。
◎泡沫夢幻:ほうまつむげん
  水の泡と夢とまぼろし。つまり、消えやすくはかないこと。
  【〈泡沫〉(ほうまつ)】
   (1)水面にできるあわ。みなわ。
   (2)消えやすくはかないことのたとえ。
  【夢幻(むげん)】
   (1)夢と幻。
   (2)夢や幻のようにはかないことのたとえ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎墨守成規:ぼくしゅせいき
  昔からのやりかたやしきたり、自分の考えを頑固に守り通すこと。
  【墨守(ぼくしゅ)】
   〔墨子がよく城を守り通し、楚軍を退けたという故事から〕昔からのしきた
   りや自説を固く守ること。
  【成規(ぼくせいき)】
   成文になった規則。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎本末転倒:ほんまつてんとう
  根本と末端とがさかさまになる。つまり、物事の重要なところと、そうでない
  ところを反対に捉えたり、大切なことをないがしろにして、どうでもよいこと
  に気を取られること。