☆ 四字熟語 ☆ 


【 「は」の蔵 】
◎杯中陀影:はいちゅうだえい  −風俗通義(フウゾクツウギ)
  杯(サカズキ)に映った赤い弓を蛇と勘違いし、蛇を飲んだと思いこんで病気
  になった男が、あとで弓の影であると説明されるとたちまち治ったという。つ
  まり、何でもないことでも、疑えば神経を悩ますたねになること。
  【杯中/盃中(はいちゅう)】
   杯(さかずき)のなか。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎杯盤狼藉:はいばんろうぜき  −史記・滑稽伝−
  狼が草を藉(シ)いて寝たあとが乱れていること。つまり、ものが散乱してい
  る様子のこと。酒席が乱れきってどんちゃん騒ぎになっていること。
  戦国時代、淳于艮(ジュッブコン)が斉の威王に、杯盤狼籍の語を用いて、
  「酒が極まれば乱れ、楽しみが極まれば悲しむ」
  と諌めた故事による。
  「杯盤」は「盃盤」とも書く。
  【杯盤/盃盤(はいはん)】
   (1)さかずきと皿。
   (2)転じて、酒席。
  【狼藉(ろうぜき)】
   〔「史記(滑稽列伝)」による。狼(おおかみ)が草を藉(し)いて寝たあ
    との、草の乱れた状態の意〕
   [一]乱暴なふるまいをすること。また、そのようなふるまい。
   [二]物が乱雑に散らかっている・こと(さま)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎破戒無慙:はかいむざん
  仏教で、仏道に帰依した者が、戒めを破って良心に恥じないこと。
  【破戒(はかい)】
   戒めを破ること。特に、僧が戒律を破ること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【無慙(むざん)】
   悪い事をして心に恥じないこと。
◎破顔一笑:はがんいっしょう
  顔をほころばし、嬉しそうに笑うこと。
  【破顔(はがん)】
   顔をほころばせること。笑うこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【一笑(いっしょう)】
   軽く笑うこと。
◎波及効果:はきゅうこうか
  物事の影響がだんだんに及んで現れるききめのこと。
◎破鏡不照:はきょうふしょう
  破鏡は照らさず。つまり、一度別れた夫婦は再びもとのさやにおさまらないこ
  と。夫婦が離婚すること。
◎博引旁証:はくいんぼうしょう
  たくさんの例を引用して、自分の正当性を説明しながら論ずること。
  訓読では「博(ヒロ)く引き、旁(アマネ)く証す」と読みます。
  【博引(はくいん)】
   ひろく多くの例を引用すること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎博学多才:はくがくたさい
  広く色々な学問に通じており、多方面にわたって才知、才能が豊かなこと。
  【博学(はくがく)】
   広い分野にわたって豊富な知識をもっている・こと(さま)。また、そのよ
   うな人。
  【多才(たさい)】
   種々な方面に才能・才知をもっている・こと(さま)。⇔無才
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎博学卓識:はくがくたくしき
  広く学問に通じていて、優れた見識のあること。
  【博学(はくがく)】
   広い分野にわたって豊富な知識をもっている・こと(さま)。また、そのよ
   うな人。
  【卓識(たしき)】
   すぐれた意見・考え。卓見。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎薄志弱行:はくしじゃっこう
  意志が弱く、決断力に欠けること。
◎白砂青松:はくしゃせいしょう
  長く続いた白い砂浜に青い松が生えている美しい景色のこと。
◎拍手喝采:はくしゅかっさい
  手をたたき、大声でほめたたえること。
  「喝采」は、かけ声をかけてサイコロを振ることから、やんやとほめそやすこ
  と。また、ほめる時の動作にも使う。
  【喝采】
   手をたたいたり大声をあげたりして、ほめそやすこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎幕天席地:ばくてんせきち
             −劉伶(リュウレイ)・酒徳頌(シュトクショウ)−
  天を屋根の代わりの幕とし、大地を座席のむしろにするということ。つまり、
  志気が非常に盛んなこと。また、気持ちの大きいこと。
  【席(せき)】
   [一](名)
   (4)敷き物。ござ。
  cf.
   【席(せき)】
    むしろ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎博覧強記:はくらんきょうき
  広く書物を読み、物事を良く覚え、知識が豊かなこと。
  【博覧(はくらん)】
   (1)広く物事を見たり書物を読んだりして、よく知っている・こと(さま
      )。
   (2)広く一般の人が見ること。
  【強記(きょうき)】
   記憶力がすぐれていること。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎馬耳東風:ばじとうふう
                            −李白(リハク)
  春風が吹くと人は喜ぶが、馬は何も感じない。つまり、他人の意見や批評に注
  意を払わず聞き流すこと。
  【東風(とうふう)】
   (1)東から吹く風。こち。⇔西風
   (2)春風。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎破邪顕正:はじゃけんしょう  −三論玄義(サンロンゲンギ)
  邪道や悪逆を打ち破り、正しい仏の道をあらわすという仏教語から、一般には
  不正を打破し、社会に正義を広めること。
  【破邪】
   〔仏〕邪説や邪道を打ち破ること。
  【顕正】
   〔仏〕正しい道理をあらわし示すこと。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎八面玲瓏:はちめんれいろう
  何処から見ても、澄み渡って美しいこと。こころにわだかまりがなく、清らか
  に澄み渡っていること。つまり、誰とでも円満に付き合うことが出来ること。
  【玲瓏(れいろう)】
   (1)金属・玉などがさえた美しい音で鳴るさま。また、玉を思わせる美し
      い声の形容。
   (2)玉のように美しく輝くさま。さえて鮮やかなさま。
                     −三省堂提供「大辞林・第二版」−
◎八面六臂:はちめんろっぴ
  仏像などで、八つの顔と六本の腕を持っていること。つまり、多才で、一人で
  何人分もの活躍をすること。
  【面(めん)】
  [一](名)
   (1) 顔。つら。また、顔立ち。
   (2)・・・(3)・・・(4)・・・(5)・・・(6)・・・
   (7)・・・(8)・・・
  [二](接尾)
   ・・・
  【肘/肱/臂(ひじ)】
   (1)上腕と前腕とをつなぐ関節。また、その折り曲げたときの外側の部分
      。
   (2)(1)の形に曲がって突き出ているもの。
   (3)・・・
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【臂(ぴ)】
   腕の意。
◎八方美人:はっぽうびじん
  どこから見ても欠点のない美人の意味で、誰にでも愛想よく振舞う人のこと。
◎破天荒解:はてんこうかい  −北夢瑣言(ホクムサゲン)
  唐の時代、荊州(ケイシュウ)では毎年進士科を中央に推挙していたものの、
  一人として合格者が出なかったので、荊州は「天荒」と呼ばれていた。そこに
  劉蛻(リュウゼイ)という者が荊州からの初めての合格者となったので人々は
  驚き、「破天荒解」と称されたという。つまり、今までだれもなしえなかった
  ことをはじめて成し遂げること。
  【天荒(てんこう)】
   まだ開かれていない荒れた地、また、そのような混沌(こんとん)とした状
   態であること。
  【解(かい)】
   中国の科挙制度で、地方の選抜試験に合格し、中央の進士科の試験を受ける
   ことができる者のこと。
◎爬羅剔抉:はらてっけつ  −韓愈・進学解−
  爪でかき集めえぐり出すこと。つまり、隠れている人材を探し出して用いるこ
  と。また、人の欠点をあばき出すこと。
  【爬(は)】
   爪などでかく。
  【羅(ら)】
   網で取る。
  【剔(てっ)】&【抉(けつ)】
   えぐる。
◎波瀾万丈:はらんばんじょう
  変化が起伏に富んで激しいこと。
◎罵詈雑言:ばりぞうごん
  ありとあらゆる口ぎたない、ののしりの言葉。
  【罵詈(ばり)】
   〔「罵」も「詈」も悪口を言う意〕きたない言葉で悪口を言うこと。また、
   その言葉。ののしり。
  【雑言(ぞうごん)】
   いろいろな悪口やでたらめな言い掛かり。ぞうげん。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎判官贔屓:はんがんびいき
  九郎判官源義経が兄頼朝に滅ぼされたことを、悲運の英雄として民衆から愛惜
  され同情を集めたことから、弱いものや、負けたものに同情し、味方しようと
  する気持ちのこと。
  「はんがん」は「ほうがん」とも言う。
  【判官(はんがん)】〔「はんぐわん」の転。「はんがん」とも〕
   (1)「じょう(判官)」に同じ。
   (2)衛府の尉で、検非違使を兼ねるもの。
   (3)〔検非違使の尉であったところから〕源義経の称。
  【検非違使(けけびし)】〔「けんびいし」の撥音「ん」が脱落した語〕
   (1)平安初期に置かれた、令外の官の一。京中の非違・非法を検察する役
      であったが、訴訟・裁判も扱うようになりその権威は強大になった。
      のちに、諸国や伊勢神宮・鹿島神宮などにも置かれた。
   (2)「けんびし(検非違使)」に同じ。
  【贔屓/贔負(びいき)】〔「ひき(贔屓)」の転〕
   (1)気に入った人に特に目をかけ世話をすること。気に入ったものを特に
      かわいがること。
   (2)目をかけて世話してくれる人。パトロン。後援者。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
cf.【検非違使(けんびし)】
   〔近松の浄瑠璃「用明天皇職人鑑」に検非違使(けびいし)の役に使われて
   以来の称〕文楽人形の首(かしら)の一。眉目秀麗で知的な武士に用いるほ
   か、実役にも流用される。けびいし。〔「剣菱」とも当てる〕
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎万古不易:ばんこふえき
  永久に変わらないこと。
  【万古(ばんこ)】
   (1)遠い昔。また、大昔から今まで。千古。永久。永遠。
   (2)「万古焼」の略。
  【不易(ふえき)】
   いつまでも変わらない・こと(さま)。不変。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎半死半生:はんしはんしょう  −枚乗(バイジョウ)・七発(シチハツ)−
      or はんしはんせい or はんしはんじょう
◎伴食宰相:ばんしょくさいしょう
  人のとお供でただ食事の相手をする大臣のこと。つまり、高い地位にありなが
  ら、無能で他の人のなすがままになっている大臣のこと。要職にありながら、
  実力の伴わない者をあざけっていう語。
  【伴食(ばんしょく)】
   (1)主客のお伴をして御馳走を受けること。相伴(しようばん)。陪食。
   (2)地位にはついているが、実権の伴わないこと。
  【宰相(さいしょう)】
   (1)首相。総理大臣。
   (2)昔、中国で、天子を補佐して政務を処理する最高の官。丞相(じよう
      しよう)。
   (3)参議の唐名。相公(しようこう)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎半信半疑:はんしんはんぎ
  半ば信じ半ば疑うこと。
◎繁文縟礼:はんぶんじょくれい
  規律や礼法などがこまごまとしていて、わずらわしいこと。
  【繁文(はんぶん)】
   (1)わずらわしいほどの飾り。また、そのような文章。
   (2)規則などが多くてわずらわしいこと。
  【縟礼(じょくれい)】
   細かなことにまで及んだわずらわしい礼儀作法。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−