| 【 「え」の蔵 】 |
◎永劫回帰:えいごうかいき
−F・W・ニーチェ(ドイツの哲学者)の根本思想−
あらゆる存在は意味も目標もなく、永劫に繰り返されるが、この円環(エンカ
ン)運動をあえて生きる決意をする者は生の肯定に転じているということ。つ
まり、今の一瞬一瞬を大切に生きるべきだということ。
【永劫(えいごう)】
〔古くは「ようごう」とも〕きわめて長い年月。永久。永遠。
【回帰(かいき)】
一周してもとへもどること。
【円環(えんかん)】
まるくつながった輪。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎栄枯盛衰:えいこせいすい
栄えたり衰えたりすること。つまり、今栄えているものでも、いつかは衰える
時がくるということ。栄えたり衰えたりを繰り返す人の世のはかなさこと。
【栄枯(えいこ)】
〔草木が生い茂ったり枯れたりする意から〕人・家・国家などの勢いが盛ん
になったり衰えたりすること。
【盛衰(せいすい)】
〔古くは「じょうすい」〕さかんになったりおとろえたりすること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎郢書燕説:えいしょえんせつ −韓非子・外儲説・左上−
郢(エイ)の人が、燕の大臣へあてた手紙の誤った部分を、燕の大臣がいいよ
うに解釈し実行したところ、かえって国が良く治まったという。つまり、こじ
つけてもっともらしく説明すること。
【郢(えい)】
中国、春秋戦国時代の楚(そ)の都の名。春秋初期に湖北省江陵県(荊州(
けいしゆう))にあった。楚は、(じやく)・陳(ちん)・寿春に遷都した
が、そのいずれをも郢と呼んだ。
【燕(えん)】
(1)中国、戦国時代の七雄の一。周の武王の弟、召公(しようこうせき)
に始まる。現在の河北省北部を領有。薊(けい)(北京)に都した。
昭王のとき、全盛を誇ったが、紀元前222年秦(しん)に滅ぼされ
た。
(2)中国、五胡十六国時代の国。前燕(307−370)・後燕(384
−407)・西燕(384−394)・南燕(398−410)・北
燕(409−436)の五国がある。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎英邁闊達:えいまいかったつ
才知が非常にすぐれ、心が広くおおらかなこと。
【英邁(えいまい)】
人格や才知が特別にすぐれている・こと(さま)。英明。
【闊達/豁達(かったつ)】
〔古くは「かつだつ」〕心が大きく、小さな物事にこだわらないさま。度量
の大きいさま。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎英明闊達:えいめいかったつ
才知が非常にすぐれ、心が広くおおらかなこと。
【英明(えいめい)】
すぐれて賢い・こと(さま)。
【闊達/豁達(かったつ)】
〔古くは「かつだつ」〕心が大きく、小さな物事にこだわらないさま。度量
の大きいさま。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎栄耀栄華:えいようえいが
富や地位を得て、繁栄し得意になること。つまり、驕り・贅沢を尽くすこと。
【栄耀(えいよう)】〔「えよう」とも〕
(1)高い地位に就き、富んで、勢力の強いこと。
(2)おごった、贅沢(ぜいたく)な生活をすること。
【栄華/栄花(えいが)】
権力や財力を得て、はなやかに栄えること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎益者三友:えきしゃさんゆう −論語・季氏−
友人を選ぶときの心得を述べた言葉で、交際して有益な三種の友人(正直、誠
実、博識)のこと。
【益者(えきしゃ)】
交際して自分のためになる人。益友。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎易姓革命:えきせいかくめい −史記・暦書(レキショ)−
儒教の政治思想の基本的観念の一。天子は天命により天下を治めているので
あるから、天子の家(姓)に不徳の者が出れば、天命は別の有徳者に移り(
命が革(アラタ)まる)、王朝は交代するといこと。
【易姓(えきせい)】
〔史記(暦書)〕王室の姓が易(か)わること。すなわち王朝がかわり、新
王朝が興ること。革命。
【革命(かくめい)】
〔「易経(革卦)」による。「革」はあらためる、「命」は天命の意〕
(3)〔中国で、天子は天命を受けて天下を治めるとされていたところから
〕王朝があらたまること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎依怙贔屓:えこひいき −史記(シキ)・暦書(レキショ)−
自分の気にいっている者や、関係のある者だけの肩をもつこと。
【依怙(えこ)】
(1)一方だけの肩をもつこと。えこひいき。不公平。
【贔屓/贔負(ひいき)】
〔「ひき(贔屓)」の転〕
(1)気に入った人に特に目をかけ世話をすること。気に入ったものを特に
かわいがること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎会者定離:えしゃじょうり −遺教経(ユイキョウギョウ)−
この世で出会った者には、必ず別れる時がくる運命にあること。この世や人生
は無常であること。
【定離(じょうり)】
必ず別れることにさだまっていること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎得手勝手:えてかって
他人の気持ちや立場を尊重しないで、自分だけに都合のいいように行動するこ
と。
【得手(えて)】
(1)最も得意とすること。また、そのわざ。
⇔不得手
(2)勝手気ままなこと。得手勝手。
(3)(聞き手にそれと分かる事物・人物・場所などをさして)例のもの。
例のこと。例のところ。
(4)〔サルが「去る」に通ずるのを忌んでいう〕猿のこと。えてきち。え
てこう。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎遠交近攻:えんこうきんこう
兵法で、遠くの国と親しくすることで近くの国を取り囲んでから攻める政策の
こと。
◎遠水近火:えんすいきんか −韓非子(カンピシ)・説林上−
遠くにある水では近くの火事を消せない。つまり、遠くのものは急場の役に立
たないこと。
【遠水(えんすい)】
遠くにある水。遠方の河川。
【近火(きんか)】
近くで起こった火事。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎円転滑脱:えんてんかつだつ
言葉や行動が自在で角立たず、物事をすらすら処理していくこと。また、物事
をそつなくこなすこと。
【円転(えんてん)】
(1)円く回ること。
(2)角立たず、なめらかに移っていくこと。自由自在なこと。
【滑脱(かつだつ)】
よどみなく自由自在に変化する・こと(さま)。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎縁木求魚:えんぼくきゅうぎょ
−孟子(モウシ)−
漢文訓読では、「木に縁(ヨ)って魚を求む」と読み、木によじ登って魚を探
し求めること。つまり、誤った手段では目的が達成できないこと。不可能なこ
と。
【縁木(えんぼく)】
木によじ登ること。
【求魚(きゅうぎょ)】
魚を捕まえようとすること。
◎円満具足:えんまんぐそく
充分に満ち足りて不足のないこと。つまり、人柄に欠点がなく温厚なこと。
◎遠慮会釈:えんりょえしゃく
他人にひかえめで、軽く挨拶すること。つまり、他人に対するおもいやりと、
慎み深い態度のこと。控えめなこと。
◎遠慮近憂:えんりょきんゆう −論語(ロンゴ)・衛霊公−
「遠き慮(オモバカ)り無ければ、必ず近き憂ひ有り」の略。つまり、将来の
方針もなく目先のことに追われていると、必ず近いうちに困ることが起きると
いうこと。
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