☆ 山本有三 ☆
やまもとゆうぞう
【1887−1974:劇作家・小説家】
栃木県生まれ。本名、勇造。東大卒。「生命の冠」の上演で劇作家として認めら
れ、理想主義的な問題劇を発表。のち、小説も書き、社会的広がりをもつ長編で親
しまれた。戯曲「嬰児殺し」「同志の人々」、小説「波」「女の一生」「真実一路
」「路傍の石」など。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◇ 女が母おやになるのはなんでもないことです。
そんなことはどんな女にだってできることです。
でも母おやであることはなかなかできることではありません。
「真実一路」
◇ 結婚は雪景色のようなものである。
始めはきれいだが、
やがて雪解けしてぬかるみができる。
「夫婦げんか」
◇ 事実を語ることは、
だれにでもできる。が、
真実で押し通すことは、
そうだれにでもできることじゃないよ。
「真実一路」
◇ たったひとりしかない自分を、
たった一度しかない一生を、
ほんとうに生かさなかったら、
人間、
生まれてきたかいがないじゃないか。
「路傍の石」
◇ 人間はな、
人生というトイシで、
ごしごしこすられなくちゃ、
光るようにはならないんだ。
「路傍の石」
◇ 右のクツは左の足には合わない。
でも両方無いと1足とは言われない。