☆ 徳富蘆花 ☆
とくとみろか
【1868−1927:小説家】
熊本県生まれ。本名、健次郎。兄蘇峰の民友社社員を経て、「不如帰(ほととぎ
す)」により文壇に独自の地位を確立。トルストイの影響を受け、キリスト教的人
道主義の立場に立ち、粕谷(東京世田谷区)で半農生活に入り、「生活即芸術」の
文学をめざした。作品に「自然と人生」「思出の記」「みみずのたはこと」など。
本人は姓に「冨」の字を用いた。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◇ 感情を得て眼鏡を曇らすものだ。
◇ 九分九厘まで人力で押しつめても、
残り一厘は如何(ドウ)あっても儘(ママ)にならぬが、
所謂(イワユル)天であろう。
「思出の記」
◇ 子を知ること親に如かず。
子を知らざること叉親に如かず。
◇ 青年はいかなる場合においても鮮明なる旗幟(キシ)を喜ぶ者である。
熱帯にあらずんば極地に住むを喜ぶのがすなわち青年の本色だ。
「思出の記」
【旗幟(きし)】
(1)旗とのぼり。旗じるし。
(2)表立って示す立場・態度。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◇ 人間の目的は、
富士山に登るようなものじゃと俺は思う。
登りゃ登る程急峻困難になって来る。
◇ 世にも強きは自ら是なりと信ずる心なり。
自分が正しいと信じている人間は強いが、迷いだすと心が弱くなるものだ、と
いうこと。