☆ 孟子 ☆ 


もうし
【前372−前289:中国・戦国時代の思想家・思想書】
【孟子】
(1)(前372−前289)中国、戦国時代の魯の思想家。名は軻(か)、字(
   あざな)は子輿(しよ)・子車。孔子の思想を継承し祖述して「孟子(2)
   」を残す。諸国を遊説したがいれられず、故郷の鄒(すう)(山東省)で門
   人の教育にあたった。仁や孝悌を重んずるとともに性善説に基づいた王道政
   治を説き、富国強兵は覇道であるとして反対した。後世、「孔孟」と並称さ
   れる。
   →母三遷の教え
   →孟母断機の教え
(2)〔「もうじ」とも〕中国、戦国時代中期の思想書。七編。孟子(1)の言行
   をその弟子たちが編纂(へんさん)したもの。民生の安定、徳教による感化
   を中心とする王道政治を主張し、また性善説に基づく道徳論・修養論を展開
   している。その文章は議論体の古文の模範とされる。四書の一で、儒教の必
   読書とされた。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
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◇ 恒産(コウサン)無き者は恒心(コウシン)無し。

  一定の財産や安定した職業のない者は、毎日の暮らしが不安定で、精神までも
  落ち着かずぐらつきやすい、ということ。
  【恒産】
   一定の財産。一定の安定した職業。
  【恒心】
   〔孟子(梁恵王上)〕人間として常に持つべき変わらぬ心。節操。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

◇ 尽(コトゴト)く書を信ずれば、
  則ち書無きに如(シ)かず。

  書物に書かれていることをすべてそのまま信じるならば、むしろ書物などない
  ほうがよい、ということ。つまり、書物は批判の目をもって読めという教え。
  ここで言う「書」は本来『書経(シャキョウ)』を指したが、今日では広く一
  般の書物の意味で用いられています。
  【書経】
   中国の、五経の一。五八編。尭(ぎよう)・舜(しゆん)から夏・殷(いん
   )・周の王者およびそれを補佐した人々の言辞の記録。儒家の理想政治を述
   べたものとして最も重要な経典。二九編は秦の伏勝が伝えた「今文尚書」、
   一六編は孔子の家の壁中から出たといわれる「古文尚書」に含まれていたも
   ので、後者は後代の偽作とされている。初めは「書」、のちに「尚書」と呼
   ばれていたが、宋代以後「書経」と呼ばれるようになった。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

◇ 至誠(シセイ)にして動かざる者は いまだ これ あらざるなり。

  誠意をつくしましょう。そうすれば、誠意を感じれば、どんな人でも心を動か
  す、ということ。
  【至誠】
   この上なく誠実なこと。また、その心。まごころ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

◇ 志は、気の師なり。

◇ 聖人と我とは類を同じくする者なり。

◇ 智恵ありといえども、
  勢いに乗ずるにしかず。

◇ 爾(ナンジ)に出ずる者は、
  爾に反(カエ)る者なり。

  自分のとった行為の報いは、その善悪にかかわらず自分の身に返ってくる、と
  いうこと。
  【汝/爾】
   〔「汝(な)」に「貴(むち)」が付いてできた「なむち」の転〕二人称。多く
   対等の人、またはそれ以下の人に対して用いられ、中世以降は目下の人や親
   しい人を呼ぶのに用いられるようになった。現代語では主として文語的な言
   い回しに用いられる。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

◇ 人のわずらいは、
  好んで人の師となるにあり。

◇ 人、自らをあなどりて、
  しかるのち、
  人これをあなどる。

◇ 自ら反みて縮(ナオ)くんば、
  千万人と雖(イエド)も吾往かん。

  自分を反省してみてやましいことがなければ、たとえ敵が千万人いたとしても
  恐れずに進んでいこうということ。つまり、多くの困難があっても、ひるまず
  に自分の道を進んでいこうということ。固い決意を表す言葉。

  【縮くんば】
   正しければ。