☆ 森鴎外 ☆
もりおうがい/本名 森林太郎
【1862−1922:小説家・劇作家・評論家・翻訳家・軍医】
石見国津和野生まれ。本名、林太郎。別号、観潮楼主人など多数。東大医学部卒
。日本の衛生学の開拓者。陸軍軍医のかたわら「しからみ草紙」などを刊行して多
彩な文学活動を展開、また、医学面でも封建性の払拭を目指し論戦をくりひろげた
。晩年は歴史小説・史伝に進んだ。小説「舞姫」「青年」「雁」「阿部一族」「渋
江抽斎」、翻訳「於母影」「即興詩人」など多数。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◇ 競争が激しくなったことは認める。
しかしね、
人間の勝負は、
死ぬまでわからないものだ。
人生をスタートしたばかりの幼稚園や小学校あたりで、
勝った負けたもないもんだよ。
◇ 現在は過去と未来との間に画した一線である。
この線の上に生活がなくては、
生活はどこにもないのである。
◇ 実に敵といふ敵の中で山の神ほど恐ろしい敵はない。
「金貨」
◇ 少壮(ショウソウ)時代に心の田地に卸された種子は、
容易に根を断つことの出来ないものである。
【少壮】
若くて元気のよいこと。また、その年頃。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◇ 日の光を籍(カ)りて照る大いなる月たらんよりは、
自ら光を放つ小さき灯火たれ。
「知恵袋」
◇ 武士はいざという時には飽食はしない。
「阿部一族」
◇ 富人(フジン)が金を得れば、
悪業が増長する。
貧人(ヒンジン)が金を得れば堕落の梯(ハシゴ)を降って行く。
「青年」