☆ 三木清 ☆
みき きよし
【1897−1945:哲学者】
兵庫県生まれ。京大卒。法大教授。ハイデッガーの影響を受け、マルクス主義哲
学の基礎づけを人間学的立場から行う。のち、西田哲学に近づく。「構想力の論理
」において独自の哲学体系の構築を試みた。第二次大戦末期、治安維持法違反で検
挙され終戦直後に獄死。著「パスカルに於ける人間の研究」「唯物史観と現代の意
識」「人生論ノート」など。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◇ 希望に生きる者はつねに若い。
◇ 繰り返して読む愛読書をもたぬ者は、
その人もその思想も性格がないものである。
「読書と人生」
◇ 健康というのは平和というのと同じである。
そこに如何に多くの種類があり、
多くの価値の相違があるであろう。
「人生論ノート」
◇ 幸福論を抹殺した倫理は、
一見いかに論理的であるにしても、
その内実において虚無主義にほかならぬ。
◇ 孤独は山になく、
街にある。
一人の人間にあるのでなく、
大勢の人間の「間」にあるのである。
「人生論ノート」
◇ 全体性における人間は天使でもなければ動物でもなく、
天使であると同時に動物である。
かくして人間とは矛盾の存在である。
「人生論ノート」
◇ 常ないものを常あるものの如く思い、
頼むべからざるものを頼みとするところに、
人生における種々の苦悩は生ずる。
「親鸞」
◇ 一つの所に停まり、
一つの物の中に深く入ってゆくことなしに、
如何にして真に物を知ることができるであろうか。
「人生論ノート」
◇ ひとは軽蔑されたと感じたとき最もよく怒る。
だから自身のある者はあまり怒らない。