☆ 福沢諭吉 ☆ 


ふくざわゆきち
【1835−1901:啓蒙思想家・教育者・慶応義塾大学の創立者】
 豊後国(大分県)中津藩士の子として大阪に生まれ、緒方洪庵の適塾で蘭学を学
んだ。ついで、藩の命令で江戸に蘭学塾を開くかたわら、自分は独学で英学を学ん
だ。のち幕府に仕え、使節に加わって3度欧米にわたり、進んだ文化や思想にふれ
た。明治維新後は政府に仕えず、芝(のちに三田)にうつして慶応義塾と命名し、
もっぱら教育と著作で新思想の普及につとめた。かれの思想は、イギリスの経済学
と自由主義を基礎にしたもので、独立自尊を重んじて封建的な思想・迷信を否定し
、政府と国民との調和をはかった。おもな著書に『学問のすゝめ』『西洋事情』『
福翁自伝』などがある。1万円紙幣に肖像が印刷されている。
cf.
【啓蒙思想(けいもうしそう)】
 一八世紀フランスを中心としてヨーロッパ全域に広がった革新的思想。キリスト
教会などの伝統的権威から解放された理性の使用を公衆に促し、人類の普遍的進歩
を図った。フランスではデカルト的体系への批判を伴った。フランスのボルテール
・百科全書派、イギリスのロック・ヒュームが代表。啓蒙主義。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
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◇ あまり人生を重く見ず、
  捨て身になって何事も一心になすべし。

◇ 一家は習慣の学校なり。
  父母は習慣の教師なり。

◇ 顔色容貌の活溌愉快なるは人の徳義の一箇条にして、
  人間交際において最も大切なるものなり。
                   「学問のすすめ」

◇ 行為する者にとって、
  行為せざる者は最も過酷な批判者である。

◇ 猿が読むのだと思って書け。

◇ 自由と我儘(ワガママ)との界(サカイ)は、
  他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
               「学問のすすめ」

◇ 人生は芝居のごとし。
  上手な役者が乞食になることもあれば、
  大根役者が殿様になることもある。
  とかく、
  あまり人生を重く見ず、
  捨て身になって何事も一心になすべし。

◇ 人生、万事、小児の戯れ。

◇ 進まざる者は必ず退き、
  退かざる者は必ず進む。
  進まず退かずして潴滞(チヨタイ)する者はあるべからざるの理なり。
                           「学問のすすめ」

  【潴滞(ちよたい)】
   停滞

◇ 天寿を全うする者は人の本分を尽くすなり。

  【天寿(てんじゅ)】
   天から授かった寿命。
  【天寿を全(まつと)うする】
   十分長生きして死ぬ。
  【本分(ほんぶん)】
   (1)その人が本来尽くすべきつとめ・義務。
   (2)・・・
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

◇ 天は人の上に人を造らず、
  人の下に人を造らずといえり。
          「学問のすすめ」

  学問の必要性を強調した啓蒙書『学問のすすめ』の、冒頭の一節。この後に「
  人間はみなすべてに平等である」と続き、民主主義の根幹が説かれていく。

◇ 妊娠中に母を苦しめ、
  生れて後は三年父母の懐を免れず、
  その洪恩は如何と言えり。

  【鴻恩/洪恩(こうおん)】
   大きく深い恩恵。大恩。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

◇ 人学ばざれば智なし、
  智なき者は愚人なり
     「学問のすゝめ」

◇ 自ら労して自ら食うは、
  人生独立の本源なり。

◇ 水清ければ魚なし、
  人智明なれば友なし。
  朋友を容るるの度量は広くして聊か漠然たるを要す。

◇ 世の中で一番尊いことは、
  人のために奉仕して決して恩にきせないことです。
                    「心訓七則」

◇ 世の中で一番醜いことは、
  他人の生活をうらやむことです。
            「心訓七則」