☆ A.チェーホフ ☆ 


Антон・Павлович・Чехов(Anton Pavlovich Chekhov)
/アントン・パーヴロヴィッチ・チェーホフ

【1860−1904:ロシアの小説家・劇作家】
 南ロシアのアゾフ海に面した港湾都市タガンログに生まれる。家は雑貨商であっ
たが、モスクワ大学の医学部に学ぶ。学生時代よりユーモア雑誌に多量の短編を書
き、一躍新進作家としての地位を確立するが、24歳の時から結核に苦しめられる。
 ユーモア短編からしだいに中編・戯曲などに創作領域を拡大し、中期以降はロシ
アの社会問題を重要なテーマとして取り上げる。その作風は簡潔で、客観的手法に
貫かれながらも詩情に満ちている。劇作家としての彼は、ロシア演劇において革新
的役割を果たした。
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◇ いいかね。
  もし我々が下の方の階段の助けを借りずに
  一足飛びに最上段へ躍り上がる方法を見つけだそうものなら、
  その長い前階段は我々にとって、
  一切の意味を失うことになる。
  こういう不幸な考え方には、
  何の進歩も、学問も、芸術も、
  思想そのものすらありえないということを知らねばならないのだよ。
                              「灯火」

◇ 学問のある人間が大勢集まってあらゆる機械や薬品を考え出したが、
  いまだに女性が原因で起こる病気の薬を考え出そうとした学者はいない。

◇ 神経病の患者が増えたのではない。
  神経病に目の肥えた医者が増えたのである。

◇ 平らな道でもつまずくことはある。
  人間の運命もそうしたものである。
  神以外に誰も真実を知るものはいないのだから。

◇ 人間こそが人間自身の幸福を創り出す。

◇ 人間の目は失敗して初めて開くものだ。

◇ 優しい言葉で相手を征服することができないような人は、
  いかつい言葉でも征服はできない。