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2009年8月19日21時00分の星座
cf.Stella Theater Proにて作成。
夏の星座(2)
みなみのかんむり座 ぼうえんきょう座 りゅう座 こと座 わし座 はくちょう座
北十字星(ノーザンクロス) こぎつね座・や 座・いるか座・こうま座 たて座 くじゃく座 みなみのさんかく座
おまけトップ 七夕伝説 夏の大三角形 あいあい(相合い)傘

【 みなみのかんむり座 】
 はっきりした神話はないものの、例えば、半人半馬(ケンタウロス族)の賢人ケ
イローン(
いて座)がかぶっていた葉編みの冠という説や、葡萄酒と豊穣の神ディ
オニュソスが女神ヘラの策略で亡くなった母セメレーを偲んで飾った花輪(リース
)という説があります。
 また、古代アラビアでは「
かんむり座」を托鉢僧が持つ「半欠けの皿」と、「み
なみのかんむり座」を「貧者の皿」と考えられていました。
 この星座、ローマ時代には「ケンタウルスの祭壇」とも呼ばれていたようです。
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 南の地平線から立ち上がる夏の天の川。その根っこの辺り、「
いて座」の足元、
南斗六星からまっすぐ南に下がった所に星を連ねているのが「みなみのかんむり座
」です。地平線に近く、明るい星が無いので、見つけにくいでしょう。

みなみのかんむり座
略符 CrA 隣接する
星座
いて座
属格 Coronae Australis
/ Coronae Austrinae
さそり座
象徴 The Southern Crown さいだん座
赤経 19 ぼうえんきょう座
赤緯 -40  
正中    
広さ 128平方度
(80位)
 
最も明るい星 α CrA
(4.1m)
 
最も近い星 HD 177565
(56光年)
 
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+40°と-90°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは8月の間

みなみのかんむり座

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ぼうえんきょう座

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【 ぼうえんきょう座 】
 新しい星座なので神話はありません。
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 「
いて座」から「みなみのかんむり座」を経て南に下がった所にあります。地平
線に近く、明るい星が無いので、九州南部で全体が見えると言っても、よほど空が
暗くないと見つけにくいでしょう。

ぼうえんきょう座
略符 Tel 隣接する
星座
さいだん座
属格 Telescopii みなみのかんむり座
象徴 the Telescope インディアン座
赤経 19 けんびきょう座
(角で接する)
赤緯 -50 くじゃく座
正中   いて座
広さ 252平方度
(57位)
 
最も明るい星 α Tel
(3.49m)
 
最も近い星 GJ 754
(19.3光年)
 
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+40°と-90°の間
・21:00に最も良く見えるのは8月の間

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【 りゅう座 】
 この「りゅう」は、ギリシャ神話では、アフリカのアトラス山の近くにあったス
ペリーデスの花園を守る「竜」だったとされています。このスペリーデスの花園に
は、大神ゼウスと女神ヘラが結婚した際に大地の女神ガイアより贈られたという、
黄金のリンゴの実がなると言う立派な大樹が植えられていたということで、この実
を狙ってやってくる者を追い払うため、「竜」は24時間眠ることなく守り続けて
いたと言うことです。ここにやって来たのが、かの有名な「
ヘルクレス」。「ヘル
クレス
」の11番目の冒険として登場するのが、この黄金のリンゴの話なのですが
、「
ヘルクレス」対「竜」の対決は実にあっけないものでした。「ヘルクレス」は
、これ以上花園に近づくと、「竜」に見つかってしまうと思い、気づかれないよう
に近くの木に登り、そこから「竜」めがけて矢を放ったのでした。この矢が見事に
「竜」の頭に命中。そのまま「竜」は絶命してしまったと言うことです。これを知
った女神ヘラはその亡骸を天に上げ、星にしたのが、現在の「りゅう座」だという
ことです。
 また、「
ヘルクレス11番目の冒険・・・」までは同様ですが・・・
 この黄金の木は、天を担ぐ巨人アトラスの娘達三姉妹が守っておりこの「竜」も
彼女達が飼っているものでした。「
ヘルクレス」はアトラスに会いに行き、「しば
らくの間、天を担ぐ役を代わってやるから、黄金のリンゴを貰ってきてくれ」と頼
みました。天を担ぐのにうんざりしていたアトラスは、大喜びで三姉妹のところに
行き、説き伏して、黄金のリンゴを手に入れる事が出来ました。そのまま、天球を
ヘルクレス」に預けたままにすれば楽をする事ができるのに、馬鹿正直なアトラ
スはそのリンゴを、「
ヘルクレス」に渡しました。(もちろん、天球を担ぐ役が復
帰したことは言うまでもありません。)一方、長年に渡り、木を守り続けてきた「
竜」も、その功労に免じて天にあげられ星座になりました。
 という話も残されています。
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 「
こと座」の1等星べガの北に「からす座」の台形を小さくしたような星の並び
があります。これが「りゅう」の頭で、ここから北に向かって下がった後、元に戻
るような形で折れ曲がり、「
こぐま座」のβ星の周りを取り巻いて、しっぽを「
おぐま座
」と「こぐま座」の間に割り込ませています。3大流星群の一つにあげら
れる「りゅう座流星群」の輻射点があることで有名な星座でもあります。ちなみに
、「りゅう座」の中で一番明るい星はα星ではなく、γ星となっています。α星の
別名はトゥバーンと言いますが、今から、約5000年前には天の北極に位置し、
今で言う「
北極星」として輝いていた星です。

りゅう座
略符 Dra 隣接する
星座
うしかい座
属格 Draconis ヘルクレス座
象徴 the Dragon こと座
赤経 17 はくちょう座
赤緯 +65 ケフェウス座
正中   こぐま座
広さ 1083平方度
(8位)
きりん座
最も明るい星 エルタニン
(2.24m)
おおぐま座
最も近い星 シュトルーフェ2398
(11.5光年)
 
メシエ天体数 1  
・観測可能地域は+90°と-15°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは7月の間

りゅう座

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こと座

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【 こと座 】
 この「琴」は、「ヘルメス」が波打ち際で拾った亀の甲に七筋の糸を張って、音
楽の神アポロンに送ったものでした。アポロンは後にこれを我が子オルフェウスに
譲り、それによってオルフェウスはギリシア一の音楽の名手になりました。オルフ
ェウスがこの「琴」を掻き鳴らすと、その清く美しい音色に森のライオンもトラも
その足元で猫のようにおとなしく腹ばい、谷川の水も流れを止め、木々も枝をその
方へ差し伸べ、岩さえも柔らかくなったほどでした。オルフェウスは、美しいニン
フ・エウリディケを妻に迎えましたが、妻はある日、友達のニンフ達と花野で遊ん
でいたときに、草に隠れていたコブラを踏んで足をかまれてしまい、死んでしまい
ました。最愛の妻を失ったオルフェウスは悲しみのあまり、その後を追って、ギリ
シアの南端のタイナロス岬の洞穴から暗い険しい地下道をたどってあの世の国へと
下りていきました。あの世の入り口にはカロンという渡し守が亡者を渡していまし
たが、死んでいないオルフェウスに影があるのを見て渡すのを拒みました。しかし
、妻を慕う「琴」の音を聞くと、黙って船へ招き入れました。また、あの世の門を
守っている、首が3つもある地獄の番犬ケルベロスも、その「琴」の音を聞くと吠
えるのを止め、おとなしくしっぽをたれて通してくれました。それから、あの世の
王宮へ行く途中にはたくさんの幽霊がさまよっていましたが、オルフェウスの「琴
」の音にみなさめざめと泣いていました。オルフェウスはやがて、青い顔に金の冠
の輝く黄泉の国の王プルトーンの前に立っ、心を込めて「琴」を奏で「今ひとたび
、妻を返させたまえ」と哀願しましたが、王は冥府のおきてを固く守って許しませ
んでした。しかし、后のペルセフォネが涙を流して大王を説いたので、ようやくそ
の願いがかなえられ、エウリディケが呼び出されました。その時大王は「地上に出
るまで振り向いてはならんぞ」と、オルフェウスに厳しく言い渡しました。オルフ
ェウスは天にも昇る喜びで、妻を後ろに、ふたたび暗い険しい坂道を戻って行きま
した。やがて、この世の光がほのかに穴の入り口から差し入り、地中海の潮風が快
く額に触れる所まで来ました。オルフェウスは嬉しさのあまり、思わず妻のほうを
振り向いてしまいました。すると、その瞬間、エウリディケは吸い込まれるように
後戻りし、やがて煙のように掻き消えてしまいました。オルフェウスは慌てて、す
ぐまた妻の後を追っていきました。七日七夜、川べりに立って渡し守に頼みました
が、もう「琴」の音にも耳を貸さず、船にも乗せてくれませんでした。オルフェウ
スはついに気が狂ってしまい、「琴」を奏でながら故郷の野山をあてども無くさ迷
い歩き、酒の神ディオニソスの祭りで酔い狂った女達に石で打ち殺され、八つ裂き
にされて、その首も「琴」も、ヘブルース川へ投げ込まれました。すると、音楽の
女神達は、オルフェウスの体を集めて、リベトラの森に埋めました。今も、そこに
鳴く夜うぐいすの声は、よそにも無い哀れな美しさを持っているといわれています
。一方オルフェウスの手を離れた「琴」は、なおも悲しい音色を立てて、弱々しい
声で歌い続けながら、流れていきました。やがて海へ出て、レスポスの島へ漂いつ
き、落ち葉の下に埋もれてしまいました。それを大神が哀れに思って星空にかけま
した。これが「こと座」になったと伝えられています。
 もう一つ、「
七夕伝説」について。織女は、天帝の娘で、天の川の東に住み、父
の言いつけであけてもくれても機を織っていました。その布は雲錦といって、五色
に照り輝き、眩しいほど美しいものでしたが、織女はそれを織るので髪を結う暇も
無く、化粧をする事も忘れていました。やがて天帝も娘を不憫に思い、天の川の西
に住む牽牛という若者とめあわせました。すると、織女は新しい生活の楽しさに機
織りを怠け、化粧にばかり身をやつすようになりました。それで天帝は腹を立て、
織女をふたたび東の岸へ連れ戻し、一年に一度七月七日の夜だけ、天の川をわたっ
て夫に逢う事を許してやりました。こうしてその日に雨が降ると、天の川の水かさ
が増すために織女は川を渡る事が出来ないので、目の良い人には雲を通して二つの
星が天の川の両岸でかなしげに五色にきらめくのが見えるといいます。その夜、カ
ササギが天の川の中に翼を並べて橋となり、織女を渡してやるというので、日本で
もこれを『カササギの橋』といって歌に詠みました。
 中国では唐の時代から七月七日の夕べを七夕(しちせき)といって、織女牽牛を
祭り、女性達は針仕事や琴や文字などが上手になるように祈りました。この伝説と
祭りが遣唐使や留学生によって日本に伝わり、織女には機織りの女神の名を当てて
タナバタ(棚機)と呼び、牽牛は男の星の意味でヒコボシ(彦星)と呼び、また、
オリヒメ、ウシカイボシとも言いました。そして七夕と書いて『タナバタ』と読む
ようになりました。
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 「こと座」の1等星ベガは、夏の星座を形づくる星の中では最も明るく輝き、全
天でも5番目の明るさです。ベガはヨーロッパでは夏の夜の女王と呼ばれ、日本で
も七夕の織り姫星として昔から親しまれています。またベガの近くにあるイプシロ
ン星は肉眼では一つの星ですが、双眼鏡で見ると二つに分かれてみえ、小型望遠鏡
ではそれぞれがまた二つに分かれてみえる2重星です。

こと座
略符 Lyr 隣接する
星座
りゅう座
属格 Lyrae ヘルクレス座
象徴 the Lyre こぎつね座
赤経 19 はくちょう座
赤緯 +40  
正中    
広さ 286平方度
(52位)
 
最も明るい星 ベガ (α Lyr)
(0.03m)
 
最も近い星 2MASS
J18353790+3259545
(18.5光年)
 
メシエ天体数 2  
・観測可能地域は+90°と-40°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは8月の間

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【 わし座 】
 この「ワシ」は、ゼウスが酒の杯をささげる美少年として、トロイのガニメデス
を攫ってくるときに変身した「わし」である、と神話は伝えていますが、ここでは
別の神話を・・・。この「ワシ」は、ゼウスを守ってゼウスの打ち出す雷電の武器
を持ってる大きな「黒ワシ」で、また、毎日下界を飛びまわっては、いろいろなニ
ュースを伝えてきました。また、ゼウスがクレタ島でニンフ達に育てられたとき、
この「ワシ」が神々の酒ネクタルを運んできました。そして、ゼウスが成長してオ
リンポスから父クロノスを追い出したとき、クロノスたち巨神族はゼウスに反抗し
、十年もの間戦いが続き、やがて底無し穴に投げ込まれ、海の加美ポセイドンが青
銅の扉でその穴の口をふさぎました。この戦いで、せっせとゼウスの矢を運んだの
がこの「黒ワシ」でした
とも伝えられています。そのため、古い絵画には矢をつかんでいる「大わし」が描
かれています。
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 一等星アルタイルと、アルタイルを真ん中に三つの星が並んでいるところが「わ
し座」です。アルタイルは日本では、七夕の彦星として知られています。「
こと座
」のベガ、「わし座」のアルタイル、「
はくちょう座」のデネブは夏の宵頭上高く
大きな二等辺三角形を描いて輝いています。これが「
夏の大三角形」と呼ばれてい
ます。

わし座
略符 Aql 隣接する
星座
や 座
属格 Aquilae ヘルクレス座
象徴 the Eagle へびつかい座
赤経 20 へび座
赤緯 +5 たて座
正中   いて座
広さ 652平方度
(22位)
やぎ座
最も明るい星 アルタイル (α Aql)
(0.77m)
みずがめ座
最も近い星 アルタイル (α Aql)
(16.72光年)
いるか座
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+85°と-75°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは8月の間

わし座

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はくちょう座

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【 はくちょう座 】
ギリシャ神話では、大神ゼウスが「白鳥」に変身した姿が、「はくちょう座」とな
ったとされています。
 スパルタの王妃レダは、美しい女性でした。彼女に近づくために大神ゼウスは、
「白鳥」に変身したのです。正体がゼウスであるとも知らずにレダは、自分に擦り
寄ってくる「白鳥」を抱きしめました。やがて、レダは、2つの卵を産みます。そ
の卵からは、2人ずつ赤ちゃんが誕生しました。男の子のカストルとポルックス、
女の子のヘレネとクリュタイムネストです。
 カストルとポルックスは、「
ふたご座」となりました。兄のカストルは、スパル
タ王の子、弟のポルックスは大神ゼウスの子という異なる運命が2人を翻弄するこ
とになります。
 別の神話では、少年フェートンが父の日の神の車を走らせ、あやまってエリダヌ
ス川に落ちて死んだとき(
エリダヌス座)親友のキクナスがそのなきがらを何度も
川に潜って探しました。それをアポロンが哀れんで、「白鳥」に変えた姿であると
伝えています。そして、今でも「白鳥」が物思いに沈んだような姿で泳いでいて、
時々水の中に首を入れるのは、祖先のキクナスの悲しみを忘れぬためだと言われて
います。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 目印は、1等星デネブから大きな十字の形に並ぶ星座です。この星座は夏の星座
に分類されますが、クリスマスの頃は、西の宵空にデネブから大きな十字を描くこ
とから、北十字星(ノーザンクロス)とも言われます。「はくちょう座」のくちば
しに輝く星アルビレオは、オレンジ色と青い色の星が寄り添って輝く全天で最も美
しいと言われている二重星です。デネブの隣に位置する、北アメリカ大陸の形をし
た星雲「
北アメリカ星雲(NGC7000)」があります。また惑星状星雲と呼ば
れる星雲
M57(リング状星雲)、M27(アレイ状星雲)も小型望遠鏡で見るこ
とができます。
 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の物語の中で、銀河鉄道は、「
北十字」から「天の
川」に沿って「
南十字」へと旅を進めています。

はくちょう座
略符 Cyg 隣接する
星座
ケフェウス座
属格 Cygni りゅう座
象徴 the Swan or The Northern Cross こと座
赤経 20.62 こぎつね座
赤緯 +42.03 ペガサス座
正中 9月10日21時 とかげ座
広さ 804平方度
(16位)
 
最も明るい星 デネブ (α Cyg)
(1.25m)
 
最も近い星 61 Cyg
(11.4光年)
 
メシエ天体数 2  
・観測可能地域は+90°と-40°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは9月の間

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こぎつね座

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や 座
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【 こぎつね座・や 座・いるか座・こうま座 】
 この4つの星座は、小さいものですが、いずれもトレミーの
48星座
に含まれる古いものです。ですが、「こぎつね座」に
は特に神話はありません。「こうま座」・「や座」・「いるか
座」も、神話というほどのものではありませんが、伝説・言い
伝えなどがあります。
こうま座
 一説によれば、この馬は、商業・伝令の神ヘルメスが「
ふた
ご座
」の兄で馬術の名手カストルに贈った名馬と言われていま
す。(ヘルメスではなくアポロンという説もあります。)
 そして、実は、この馬、
ペルセウスやベレロポンという英雄
に乗り操られた天馬
ペガサスの弟ケレリスとも言われています

 この「矢」は、誰が持っていた矢であるかについて、大神ゼ
ウスの雷電によって医神アスクレピオス(
へびつかい座)が殺
された事に腹を立てた父親のアポロンが雷電の矢を作った鍛冶
屋を射殺した時の矢であるとか、ヘルクレス(
ヘルクレス座
十二の大冒険の中の6番目の冒険で、人々を悩ませたステュ
ンパロスの湖に住む怪鳥を退治した時の矢であるとか、いろい
ろな話が伝わっています。
 しかし、愛の神エロス(英名:キューピット)の矢とする話
が一番有名です。エロスは軍神アレス(英名:マーズ)と、愛
と美の女神アフロディーテ(英名:ビーナス)の間に生まれた
子で、背には翼があり、いつも矢筒を携えていました。矢は2
種類あり、「黄金の矢」は、人間のみならず神であったとして
も恋心を起こさせ、「鉛の矢」には、燃えるような情熱もあっ
けなく冷めてしまうという効果がありました。エロスは人間界
も神々の世界も問わず、「黄金の矢」と「鉛の矢」を射て歩き
、色々な出会いと離別を与え続けてきました。
いるか座
 「いるか座」は、古来より、ギリシアではイルカは神聖な動
物として崇められてきました。
 海の神ポセイドンは女神アンフィトリーテを妃に迎えようと
しますが、それを恥ずかしく思った女神は遠くへ逃げてしまい
ます。そこでポセイドンはイルカを使者としてアンフィトリー
テの元に遣わせました。はじめは嫌がっていた彼女ですが熱心
に口説き続けるイルカについに心を開き、ポセイドンの妃にな
ることに同意しました。イルカはその時の功績を称えられ、星
座に上げられたと伝えられています。
 ギリシアの彫刻や絵画にポセイドンとイルカが描かれている
ことがありますが、こうした神話からきているのです。
 また、この「イルカ」は、ギリシアの楽人アリオンの伝説を
ともなっています。あるとき、シチリア島で音楽のコンクール
があり、ギリシア全土の楽・詩人が集まりました。アリオンも
コリントス王のお供をしてその島に渡り、見事に優勝して沢山
の賞金をもらいました。そして、生まれたレスポス島によって
行こうと船に乗りました。しかし、海上に出るとまもなく、荒
くれた水夫たちが取り巻いて、船長が刀を突きつけ賞金の袋を
奪った上、海に飛び込むように命じました。アリオンは助から
ぬ命と分かると、立派な楽人らしく死のうと紫の衣を着け、花
輪をいただいて船べりに立ちました。広い海を前に琴をかき鳴
らし、最後の歌を歌いました。すると、にわかに沢山の「イル
カ」が船の周りに集まってきて、アリオンの歌に聞きほれてい
ました。アリオンは歌い終わると海に身を投げました。そこを
大きな「イルカ」が背中に受け止め、陸を目指して泳ぎ始め、
その後に多くの「イルカ」が続きました。こうしてアリオンは
無事岬まで送り届けられ、コリントスの王宮に着きました。や
がて、遅れて帰って来た船長と水夫たちは、うそつきが発見さ
れ厳しい罰を受けて、アリオンの名声はさらに高まったと言う
話です。
 最も遅れて東の地平に姿を見せるのが「いるか座」です。天
の川の東岸に位置し、いるか座が空高く昇る頃には、いわし雲
も現れ、秋の気配を感じさせてくれます。
 頭部の菱形の星の並びは日本では古くから「菱星(ひしぼし
)」とも呼ばれ、親しまれてきました。
 アラビアでは「らくだ」、ヨーロッパでは「ヨブの棺」、中
国では「瓜畑」というふうにイルカ頭部の菱形の星の並びは、
世界各地で色々なものに見立てられてきました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「
はくちょう座」のくちばし(β星)のすぐ南に「こぎつね
座のα星があり、そこから東に一連なりの星の並びが「こぎつ
ね座」です。
 「こぎつね座」α星から「
わし座」α星(アルタイル)のち
ょうど中間辺りに「や座」のα星とβ星が並び、そこがやじり
にあたって、東に向かってδ、γと並びます。
 「や座」のγ星から南東方向に「
わし座」を挟んで目を移す
と、3つの4等星と一つの5等星がひし形を作っています。こ
れが「いるか」の胴体です。
 「いるか」のひし形のさらに南東方向に見える細長い三角形
が「こうま」の顔、「
みずがめ座」のすぐ北側に位置していま
す。
【こうま座】
 馬の星座と言えば、「
ペガサス座」の存在感が大きすぎ、つ
いつい忘れ去られてしまうのですが、「
ペガサス座」の鼻先に
「こうま座」があります。また、「こうま座」は非常に面積の
小さな星座で、全天88の星座の中で「
みなみじゅうじ座」に
次ぐ2番目に小さな星座です。

こぎつね座
略符 Vul 隣接する
星座
はくちょう座
属格 Vulpeculae こと座
象徴 the Fox ヘルクレス座
赤経 20 や 座
赤緯 +25 いるか座
正中   ペガサス座
広さ 268平方度
(55位)
 
最も明るい星 α Vul (Anser)
(4.44m)
 
最も近い星 PY Vul
(50.4光年)
 
メシエ天体数 1  
・観測可能地域は+90°と-55°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは9月の間
や 座
略符 Sge 隣接する
星座
こぎつね座
属格 Sagittae ヘルクレス座
象徴 the Arrow わし座
赤経 19.8333 いるか座
赤緯 +18.66  
正中    
広さ 80平方度
(86位)
 
最も明るい星 γ Sge
(3.47m)
 
最も近い星 15 Sge
(57.7光年)
 
メシエ天体数 1  
・観測可能地域は+90°と-70°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは8月の間
いるか座
略符 Del 隣接する
星座
こぎつね座
属格 Delphini や 座
象徴 Dolphin わし座
赤経 20.7 みずがめ座
赤緯 +13.8 こうま座
正中 9月26日20時20分 ペガサス座
広さ 189平方度
(69位)
 
最も明るい星 ロタネブ(β Del)
(3.63m)
 
最も近い星 HD 197076
(68.45光年)
 
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+90°と-70°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは10月の間
こうま座
略符 Equ 隣接する
星座
みずがめ座
属格 Equulei いるか座
象徴 the foal ペガサス座
赤経 21  
赤緯 +10  
正中    
広さ 72平方度
(87位)
 
最も明るい星 α Equ (Kitalpha)
(3.92m)
 
最も近い星 δ Equ
(60光年)
 
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+90°と-80°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは9月の間

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いるか座
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こうま座
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たて座

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【 たて座 】
 この星座も新しい星座なので神話は無いのですが、この星座を制定したいきさつ
は・・・
 1683年9月12日トルコの大群がウィーンの都へ攻め入った時、少ない兵を
率いてこの回教徒を打ち破ったポーランドの国王ジョン・ソビエスキーの手柄を記
念すると共に、キリスト今日との勝利を永遠に伝えるため、1690年にヘベリウ
スが星座としたと言う事です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「
うしかい座」のアークトゥルスと「こと座」のベガの間に位置し、羽を広げた
蝶のような形に並んでいるのが「
ヘルクレス座」です。頭に輝く3等星ラス・アル
ゲティは、「
へびつかい座」の五角形の頂点の星と並んで輝いています。胴体のあ
たりには、北半球で最も壮大な球状星団
M13があります。

たて座
略符 Sct 隣接する
星座
わし座
属格 Scuti いて座
象徴 the Shield へび座
(尾部)
赤経 18h 42m  
赤緯 -10  
正中    
広さ 109平方度
(84位)
 
最も明るい星 α Scuti
(3.85m)
 
最も近い星 α Scuti
(174光年)
 
メシエ天体数 2  
・観測可能地域は+80°と-90°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは8月の間

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【 くじゃく座 】
 インドなどにいる鳥のクジャクを星座になぞらえたもの。1603年にドイツの
天文学者ヨハン・バイエルが星図「
ウラノメトリア」を発表したときに星座に加え
られたのが最初とされます。しかし、それ以前から船乗りたちには知られていたと
もいわれています。
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全体を見るためには南半球へ行く必要があります。南半球の春ごろ(日本では秋)
に南の空を見ます。
みなみのさんかく座の頂点が指す方向(ケンタウルス座とは反
対の方向)に目を移していくと、明るい2等星ピーコックが見つかります。この星
がクジャクの頭にあたります。くじゃく座はこの頭から胴体、長い尾羽と「く」の
字形に曲がるように星が並ぶ星座です。ただ、ピーコックの他はあまり明るい星は
ありません。

くじゃく座
略符 Pav 隣接する
星座
はちぶんぎ座
属格 Pavonis ふうちょう座
象徴 the Peacock みなみのさんかく座
赤経 20 さいだん座
赤緯 -65 ぼうえんきょう座
正中 8月25日21時 インディアン座
広さ 378平方度
(44位)
 
最も明るい星 α Pav (Joo Tseo, Peacock)
(1.94m)
 
最も近い星 SCR 1845-6357
(12.6光年)
 
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+30°と-90°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは8月の間

くじゃく座

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みなみのさんかく座

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【 みなみのさんかく座 】
 南洋航海をする船乗りたちには古くから知られていた星座です。名前の由来はそ
の名前の通り「南にある三角」。16世紀にオランダの船乗りのテオドルスが紹介
したといわれますが、1603年にドイツの天文学者バイエルが発表した星図「

ラノメトリア
」に掲載され、一般にも知られるようになりました。
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さそり座からずっと南へ目を移していくと、鼓のような形をしたさいだん座が見え
、さらにその南、天の南極近くに、きれいな2等辺3角形が見つかります。目立つ
星座ですので、南の土地へ行けば簡単に見つかるでしょう。

みなみのさんかく座
略符 TrA 隣接する
星座
じょうぎ座
属格 Trianguli Australis さいだん座
象徴 the Southern Triangle コンパス座
赤経 16 ふうちょう座
赤緯 -65  
正中    
広さ 110平方度
(83位)
 
最も明るい星 α TrA (Atria)
(1.91 m)
 
最も近い星 ζ TrA
(39.5光年)
 
メシエ天体数 0  
・観測可能地域は+25°と-90°の間
・21:00(午後9時)に最も良く見えるのは7月の間

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こと座

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【 七夕伝説 】

 七夕伝説は日本だけで語られているものではありません。ア
ジアだけでなくヨーロッパなど世界各地でこの星座や天の川に
まつわる物語が多く存在しているます。そして、日本にも数多
くの説があるように、一つの国の中でもその地域によっていく
つもの七夕伝説が語り継がれています。北ヨーロッパでは、天
の川は天上界に通じる橋や道に見立てることが多いようです。
 数多く存在する物語の中で、日本の七夕伝説の発祥の地とさ
れる
中国と、星にまつわる神話が多く残るギリシア、そして、
北ヨーロッパの
フィンランドの物語を紹介します。
おまけ
伝統的七夕
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中国

 広い中国にはいく種類もの七夕伝説が語り継がれていますが
、その中でも一般的に伝わっている七夕伝説を紹介します。

 はるか昔、天上の東方に美しい天女の七人姉妹が住んでいま
した。彼女たちの織る布は幾重にも重なる美しい雲のようで、
その布からできた衣は「天衣」と呼ばれ、羽織れば天地の間を
思うままに行き来できるというものでした。ある日、天女のひ
とりが言いました。

 「この天衣を羽織って地上に行き、水浴びをしましょうよ」

 一方、地上では、一人の若者が年老いた牛とともに貧しい暮
らしをしていました。若者は両親を早くに亡くし兄夫婦と一緒
に暮らしていましたが、兄夫婦に毎日のようにいじめられ、と
うとうある日

 「お前にこの老いぼれ牛をやるから、さっさと出て行け!」

と家を追い出されてしまいました。若者と牛は寄り添いあって
細々と暮らしていましたが、ある日突然その年老いた牛が言葉
を話しこう言いました。

 「今日は天上の美しい天女たちが、
  地上に降りてきて川で水浴びをするはずです。
  その間にそっと天衣を盗んでしまえば、
  天女は天に戻れずあなたの妻になるでしょう」

 それを聞いた若者は、川のほとりで天女たちが降りてくるの
を木陰に隠れてじっと待っていました。すると、牛が言ったと
おり七人の天女たちが次々と地上に降り立ち、楽しそうに水浴
びを始めました。天衣は若者がいる場所から少し離れていて、
取ろうとすると姿を見られます。

 「そうだ、
  すばやく飛び出して一気に天衣を奪うとしよう。
  それしかない」

 若者は隠れていた木陰から飛び出し、すばやく天衣を一枚を
奪い取りました。突然男が現れたことに驚いた天女たちは、次
々と天衣を手に取り逃げていきましたが、若者に天衣を奪われ
た末の妹だけは天へ戻ることができません。天に帰ることをあ
きらめた天女は、若者の妻となりました。そうして若者は田畑
を耕し、天女は機(はた)を織って暮らしました。やがて息子
と娘の二人の子供が生まれ、四人は幸せな生活を送っていまし
た。
 ところが、ある日、若者が家に帰ってみると、家の中はがら
んとして二人の子供が泣きじゃくっています。いつまで経って
も戻ってこない天女に天の上帝が怒り、神兵を送って天女を連
れ帰ってしまったのです。若者がぼうぜんとしていると、年老
いた牛が言いました。

 「天女を追いかけるのです。
  人間は天に昇ることはできませんが、
  一つだけ方法があります。
  私を殺して皮をはぎ、
  その皮をまとうのです。
  年老いて働くことができない私を、
  あなたは大切にしてくれました。
  私のできるご恩返しはそれしかないのです。
  さぁ、早く殺しなさい」

 若者はずっと自分のために働いてくれて、天女と結婚できた
のもこの牛のおかげだと思うと、とうてい殺すことなんてでき
ません。若者が迷っていると、牛は自ら柱に頭を打ちつけて死
んでしまいました。若者は泣きながら牛の皮をはいでまとい、
二人の子供をかごに入れて担ぐと、天に昇って行きました。
 上へ上へ昇っていくと、神兵に連れられて行く天女の姿が見
えてきました。やっとのことで追いつき子供たちが手を伸ばし
て母親のたもとをひっぱろうとした時、天の一角から巨大な手
が伸びてきて天女と若者たちの間にさっと一本の筋をひきまし
た。それは上帝の妹である西王母の手で、頭につけていた金の
簪(かんざし)を抜いて、それで天に筋をひいたのでした。す
るとたちまちそこから水が溢れ出して大河となり、若者と天女
の間はとても大きく広がってしまいました。それを見た小さな
娘が言いました。

 「そうだ、ひしゃくで川の水をすくい取ろうよ」

 すぐに父と二人の子供は流れる銀河の水を一杯一杯すくい始
めました。これを見た上帝は、妻に対する若者の愛情と母を慕
う子供たちのけなげさに心打たれ、毎年七月七日の夜だけ夫婦
親子が川を渡って会う事を許したのでした。
 今も空には金の簪のようにキラキラと光る天の川を挟んで、
若者(牽牛星)と天女(織女星)の星がきらめいています。そ
して牽牛星の隣に並ぶ二つの小さな星が二人の子供、牽牛星の
少し離れたところに見えるひし形に並んだ四つの小さい星が追
いかけてくる若者に天女が投げた杼(ひ)という機織りの道具
、織女星の近くにある三つの小さい星が若者が天女に投げた牛
のくるぶしの骨だと言われています。

cf.
【天衣(てんい)】
 天人・天女の衣。天(あま)の羽衣。
【杼/梭(ひ)】
 織機の部品の一。緯(よこ)糸を通す用具。かい。シャトル。
             −三省堂提供「大辞林第二版」−


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ギリシア

 昔、ギリシャにたて琴がとても上手な「オルフェウス」とい
う青年がいました。オルフェウスがたて琴を奏でると、そのあ
まりの美しい音色に人々はもちろん、森の動物たちや木々たち
もうっとりと聞きほれてしまうのでした。
 ある日オルフェウスがいつものように川のほとりでたて琴を
弾いていると、その音色にあわせてとても美しい少女が踊って
います。その少女はニンフ(妖精)で、名を「エウリディケ」
といいました。
 オルフェウスとエウリディケのふたりは、すぐに恋に落ちま
した。やがて二人は結婚して仲むつまじく暮らしていましたが
、ある日エウリディケが川岸を散歩していた時に、あやまって
草に隠れていた毒蛇を踏んでしまいました。すると毒蛇は勢い
よくエウリディケに噛みつき、エウリディケはあっという間に
死んでしまいました。
 それから毎日泣き暮らしたオルフェウスでしたが、どうして
もエウリディケのことを諦めることができません。

 「そうだ 、あの世へ行って、
  大王プルトーンに
  エウリディケを生き返らせてもらおう!」

 オルフェウスはあの世へと続く険しい地下道をどんどん下っ
ていき、やがて三途の川にたどり着きました。しかしそこで川
の番人が立ちはだかり言いました。

 「お前を川の向こうへは渡すことはできない」

 オルフェウスはたて琴を取り出し、妻を亡くした悲しみの音
色を奏でました。すると番人は黙って彼を舟に乗せました。そ
の後もあらゆるあの世の番人が彼の行く手をはばもうとしまし
たが、オルフェウスのたて琴の音を聞くと黙って通してくれる
のでした。やがて延々と続く長く暗い地下道を抜けたオルフェ
ウスは、ついにあの世の大王プルトーンのところにたどり着き
ました。オルフェウスは心を込めて悲しみの音色を奏でながら
、プルトーンに妻を生き返らせて欲しいと頼みました。しかし
プルトーンは、

 「それだけはできない」

と断るばかり。すると大王の后が、オルフェウスの琴の音のあ
まりの悲しさに

 「どうか、オルフェウスの願いをお聞きください・・・」

と涙を流して言いました。プルトーンはしばし考えた後、

 「仕方がない。一度だけ許そう。
  しかし、
  地上に出るまで決して妻の方を振り返ってはならぬぞ」

と言ってエウリディケをオルフェウスの元に返しました。

 「あぁ、ありがとうございます」

 オルフェウスはもう二度と妻の手を離すまいとしっかりにぎ
りしめて、険しい坂道を上っていきました。やがて薄暗い地下
道にこの世の懐かしい光が差しこみ、あと少しというところに
来たとき、オルフェウスはあまりの嬉しさに思わず後ろを振り
返ってしまいました。するとその瞬間、エウリディケはものす
ごい力で元の道に吸い込まれていき、その姿は一瞬で見えなく
なったのです。オルフェウスは全力で妻の後を追いましたが、
その姿はもうどこにもありません。
 やがてまた三途の川の入り口にたどり着きました。オルフェ
ウスはもう一度舟に乗せてもらいたいとたて琴を弾きましたが
、今度ばかりは番人も通してくれません。
 オルフェウスは悲しみのあまり山や野をさまよっていました
が、酒に酔ったトラキアの女たちにたて琴を弾けと言われて断
ったために、その場で八つざきにされて殺されてしまいました

 オルフェウスの首と琴は、死んでもなお悲しい音色を奏でな
がら川を下っていきました。やがて音楽の女神ムサイに拾われ
たオルフェウスの遺体は、リベトラの森に葬られました。
 そして大神ゼウスはオルフェウスの琴を拾って星空に上げ、
琴座(
こと座)としました。
 今も静かな夜には、その悲しげな音色が星空の彼方から聞こ
えてくるのだといいます。
 
cf.
【トラキア [Thracia]】
 バルカン半島の南東部にある地方。地域は時代により範囲が
異なる。現在はエーゲ海北東岸をさし、トルコ領とギリシャ領
から成る。バルカン戦争でその領有が争われた。
             −三省堂提供「大辞林第二版」−


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フィンランド

 あるところに、ズラミスとサラミという仲むつまじい夫婦が
暮らしていました。いつも一緒の二人でしたが、死ぬときだけ
は一緒とはいきません。二人は死んだ後、それぞれ別々に天に
昇り、星となりました。二人の星はかなり離れていてもう会う
ことさえもできませんでした。しかし二人はとても愛し合って
いたので、死んだ後も一緒にいたいと思いました。
 そこで二人は、空にただよう星くずを集めて二人の星の間に
光の橋を作って会おうと決めました。それから毎日毎日一生懸
命星をすくっては集めて、すくっては集めて・・・と橋を作り
ました。一年たち、二年たち・・・どれだけ時が流れようとも
二人は諦めることなく橋を作り続けました。
 やがて千年もの時がたち、二人の星の間にりっぱな橋ができ
あがりました。キラキラとまばゆい光を放ち輝く光の橋。そう
、これが天の川です。
 ズラミスとサラミは光の橋を渡り、シリウスの星のところで
再び会うことができました。二人は喜びの涙を流しながらしっ
かりと抱きあいました。こうして二人は今も夜空でキラキラ輝
きながら仲よく暮らしていると言われています。


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伝統的七夕

 旧暦など太陰暦にもいろいろなきまりがあり、暦も実は一通
りではありません。「暦」によって七夕の日が変わってもいけ
ないので、「伝統的七夕」は、次のように定義されています。
 二十四節気の一つに「
処暑(しょしょ)」があります。
 「
処暑」は、太陽黄経が150度になる瞬間を言うのですが
、この瞬間を含む日を「
処暑」と呼ぶようになっています。
 「
処暑」に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日が、太
陰暦での7月のスタートとなりますので、その日から7日目を
「伝統的七夕」の日としています。

 [例]2009年の場合、「
処暑」は8月23日で、「処暑
」に近い新月が8月20日ですから、8月26日が「伝統的七
夕」となります。


わし座

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こと座

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はくちょう座

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【 夏の大三角形 】

 「こと座」のα星ベガ・「わし座」のα星アルタイル・「
くちょう座
」のα星デネブの3つの星を結んで描かれる、細長
い大きな三角形を「夏の大三角形」といいます。
 3つ星のうち「ベガ」は、「
七夕伝説」の「織姫(おりひめ
)」、同様に、「アルタイル」は、「
七夕伝説」の「彦星(ひ
こぼし)」です。
 因みに、夏の大三角形の3つの星までの距離は・・・
・織姫(おりひめ)/
こと座のベガ   :  25光年
・彦星(ひこぼし)/
わし座のアルタイル:  17光年
はくちょう座のデネブ        :1424光年
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夏の大三角形で「あいあい(相合い)」】
 夏の天の川…見上げていくと、「織姫(おりひめ)/
こと座
のベガ」「彦星(ひこぼし)/
わし座のアルタイル」と、そし
て、「
はくちょう座のデネブ」を結んで「夏の大三角形」。
 この「
はくちょう座」を見つけたら、その北十字を…こんな
十字架の星の並びを「あいあい(相合い)」に見立てて結ん
でみてください。
 星空の「あいあ(相合)い傘」は、向かって右側に「織姫」
、左側に「彦星」…(下記↓欄外星図参照)。
わし座

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はくちょう座

デネブ




わし座 こと座
アルタイル ベガ
/彦星 /織姫

(☆)
↑アルタイルの本当の位置はこのアタリ?

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