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| 【 かんむり座 】 |
このかんむりは酒の神ディオニュソスがクレタ島の王女アリアドネに贈ったかんむり
だと伝えられています。地中海の南部クレタ島の王ミノスは后が、頭は牛、体は人間と
言う怪物を産んだので、ミノタウロス(ミノスの牛)と言う名をつけました。そして、
岩石を掘りぬいて一度入ったら出る事の出来ない地下の迷宮を作り、その奥に閉じ込め
ておきました。その時代のクレタは強大な王国で、ギリシア本土のアテネをも征服して
、9年に一度7人の少年と少女を船で送らせ、ミノタウロスへの生け贄にしていました
。その3回目の時、アテネの王子テセウスはミノタウロス退治を決心して、7人の少年
に加わりクレタ島に渡りました。そしてミノス王にミノタウロス退治の許しを請うと、
王もミノタウロスの事をもてあましてたので許しました。しかし、そのための武器を持
っていく事は許さなかったので、さすがのテセウスも困ってしまいます。すると王女ア
リアドネがテセウスに同情して、夜、迷宮の入り口まで連れて行き、一振の名剣と糸巻
きを手渡します。アリアドネが外で糸巻きを持ち、テセウスは糸の端を持ちながら迷宮
の奥深くに入り込みました。やがて迷宮の奥からミノタウロスの恐ろしい吠え声がおこ
り、あたりの壁が震えました。ミノタウロスはテセウスを見るなり飛び掛かりましたが
、テセウスはすかさず剣でその胸を差し貫いたのです。アリアドネが息を弾ませながら
待っていると、糸が強く引かれ、彼女は糸巻きを巻き始めました。そして、やがてテセ
ウスの無事な姿が迷宮の奥から現れました。そして、アリアドネに感謝の言葉を述べ、
花嫁になって欲しいと申し出て、まだ夜だったので、少年少女も救い出して、共に船に
乗りアテネを指して走り出しました。その夜、船はナキソスの島によって一同は上陸し
、そこでキャンプを張りました。すると、テセウスの夢に、彼の守り神である女神アテ
ナが現れ「アリアドネを島に残し、急いで船出せよ」と告げました。それで、テセウス
は仕方なく、王女が眠っている間に一同を船に戻らせ、船を出発させてしまいました。
夜が明けて、アリアドネが目を覚ますと、ただ一人置き去りにされ、帆影は沖にかすん
でいました。アリアドネは絶望のあまり、海へ身を投げようとしました。そこへやって
きたのは、ぶどうと酒の神ディオニュソスの一行でした。若い神はヒョウの引く車に乗
り、後ろには森の神サテュロスやニンフ達が踊ったり歌ったりしながら続いていました
。そして、ディオニュソスは王女を慰めてから、自分の花嫁に迎える事にして、9つの
宝石で飾った冠を与えました。その後、アリアドネは幸福な日を送り、やがてアリアド
ネが死ぬと、ディオニュソスはその冠を空に投げ上げました。すると、それが冠の形の
星になって美しく輝き始めました。今のかんむり座がそれであると言われています。
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うしかい座のα星(アークトゥルス)から東へ目を移し、少し北より、ほぼ頭の上あ
たりに見えます。
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