☆ 故事&ことわざ ☆ 


【 「ち」の蔵 】
◎「チーズは要らないよ、
  この罠から出してさえくれればいい。」  ースペインのことわざー
  【英】I don’t want the cheese,
     I just want to get out of the trap.
◎「知恵は小出しにせよ」
  一度に自分の知恵を全部出してしまってはいけない。その場に合わせて少しず
  つ出していくのがよいということ。
◎「知恵は万代(バンダイ)の宝」
  優れた知恵は、時代を超えて役に立つ宝であるということ。「智は万代の宝」
  とも言う。
  【万代(ばんだい)】
   限りなく続く世。万世。永久。よろずよ。まんだい。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「池魚(チギョ)の殃(ワザワイ)」
                −呂氏春秋(リョシシュンジュウ)・孝行覧−
  池に投げ込まれた宝珠を捜すため池の水が汲み干されて、池の魚が死んだとい
  う。また、一説に、城の門が火事になった時、消火のために池の水を汲み干し
  たので、池の魚が死んだという。つまり、意外な災難にあうこと。まきぞえに
  あうこと。特に、火事で類焼すること。
  【池魚(ちぎょ)】
   池の魚。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「竹馬(チクバ)の友」  −晋書(シンジョ)・殷浩伝−
  一緒に竹馬に乗って遊んだ幼い時の友達のこと。幼いころからの友人。
  【竹馬(ちくば)】
   (1)たけうま。
   (2)たけうまで遊ぶような幼い頃。幼時。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「智者(チシャ)は惑わず、
  仁者(ジンシャ)は憂えず、
  勇者(ユウシャ)は懼(オソ)れず」
  【原文】「知者不レ惑、仁者不レ憂、勇者不レ懼」  −論語・子罕−
  智者は道理に明らかであるから、それに迷わないし、仁者は道理に従い欲心が
  ないから心配することがないし、勇者は志気が盛んであるから事に当たって恐
  れる所がないないということ。
  【知者/智者(ちしゃ)】
   (1)物事の本質を知る人。道理をわきまえた人。
   (2)〔仏〕
   (ア)仏・菩薩・高僧など、真理を知ったもの。
   (イ)教義や経典などの知識に通じた僧。
  【仁者(いじんしゃ)】
   (1)情け深い心の人。仁人。
   (2)仁徳を身につけた人。
  【勇者(ゆうしゃ)】
   いさましい人。勇気のある人。勇士。
  【恐れる/畏れる/怖れる/懼れる(おそれる)】
   (1)危害が及ぶことを心配してびくびくする。危害を及ぼすような人や物
      と接することを避けたがる。こわがる。《恐・怖・懼》
   (2)良くないことが起きることを予想し、そうならなければよいが、と思
      う。危惧(きぐ)する。《恐・懼》
   (3)神仏などを、人為の及ばないものとして敬い、身をつつしむ。《恐・
      畏》
   (4)閉口する。恐れ入る。《恐》
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「知者は水を楽しむ」  −論語(ロンゴ)・雍也−
  知者は、まるで水が停滞しないで流れていくように臨機応変に事を処理する。
  だから知者は水を好み愛する。
  【知者/智者(ちしゃ)】
   (1)物事の本質を知る人。道理をわきまえた人。
   (2)〔仏〕
   (ア)仏・菩薩・高僧など、真理を知ったもの。
   (イ)教義や経典などの知識に通じた僧。
                    −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「智者も千慮に必ず一失あり、
  愚者も千慮に必ず一得あり。」
              −史記(シキ)淮陰侯(ワイインコウ)伝−
  どんなに知恵のある人でも時には失敗し、どんなに愚かな人でも時にはよい考
  えを出すということ。つまり、自分の知恵におごらず、また人の意見にも耳を
  傾けるべきであるということ。
  【知者/智者(ちしゃ)】
   (1)物事の本質を知る人。道理をわきまえた人。
   (2)〔仏〕
   (ア)仏・菩薩・高僧など、真理を知ったもの。
   (イ)教義や経典などの知識に通じた僧。
  【愚者(ぐしゃ)】
   おろかな人。ばか者。
  【千慮(せんりょ)】
   あれこれと十分に考えをめぐらすこと。多くの思慮。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「痴人(チジン)の前に夢を説く」  −黄庭堅(コウテイケン)
  おろかな人、あるいは、ばかな人に夢の話をすると、勝手な判断をしたり、本
  気になって騒いだりするということ。つまり、無益でばかばかしいこと。
  【痴人(ちじん)】
   おろかな人。ばかな人。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「馳走終わらば油断すな」
  手厚くもてなしてくれるのは相手に下心があるからで、ご馳走が済んだあとは
  油断してはいけないということ。
◎「血で血を洗う」  −旧唐書(クトウジョ)・源休伝−
  血で汚れた体をさらに血で洗うことで、洗い落とすどころかますます血に染ま
  ってしまうということ。つまり、悪事に対処するために、悪事を以てすること
  。殺傷に対して殺傷で報復すること。また、血族あるいは同胞どうしが相争う
  こと。
◎「治に居て乱を忘れず」  −易経(エキキョウ)・繋辞(ケイジ)伝下−
  世の中が平和な時でも、世が乱れた時の場合を考えて、その用意を忘れない様
  にすること。つまり、いつでも万一の時の用意を忘れないこと。
◎「血は水よりも濃い」
  【原文】Blood is thicker than water.
  万一のとき頼りになるのは、他人よりは、やはり血のつながった身内であるこ
  と。血縁の力は強いこと。また、血筋は争わないこと。
◎「智(チ)は目の如し、
  百歩の外を見て睫(マツゲ)を見る能(アタ)わず。」
                          −韓非子(カンピシ)
  目は遠くを見ることができても自分の睫を見ることができない。つまり、人間
  の知恵は他人のことはわかるが自分のことはわからないということ。
◎「茶殻も肥やしになる」  −中国のことわざ−
  茶殻は鉢植えの肥やしに最適で、捨てるのはもったいないということ。つまり
  、人が捨てるようなものでもどこか取り柄があるものだということ。
◎「茶々を入れる」
  茶々には妨害、無分別などに意があり、話の本筋から離れたひやかしを入れて
  防げること。
◎「茶の花香(カコウ)より気の花香」  −中国のことわざ−
  お客様をもてなすには香の高い茶よりもまず心のもてなしが大切だ、というこ
  と。
  【花香(かこう)】
   (1)花のにおい。
   (2)仏前に供える花と香。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「茶柱が立つと縁起がよい」  −中国のことわざ−
  茶柱は混じった茎が茶の中で立つこと。茶柱が立った時、人に話さなければよ
  いことがあるという縁起かつぎ。
◎「茶は水が詮(セン)」
  詮は道理を明らかにすること。よい茶を上手にたてることは、よい水を選ぶこ
  とが大事であるということ。
  【詮(せん)】
  (1)その行為に見合う効果。しるし。かい。
  (2)手段。方法。せんかた。
  (3)究極のところ。眼目となるところ。肝要な点。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「茶腹も一時」
  空腹の時には、お茶をガブガブ飲むだけでも、少しの間、空腹を我慢すること
  が出来るということ。
◎「茶碗を投げれば綿で抱えよ」
  相手が怒って茶碗を投げつけてきたら、割れないように綿で受け止めなさいと
  いうこと。つまり、相手が強く出てきたら軽く受け流すのが賢明であるという
  こと。穏便な受け答えは相手の怒りを静めるということ。
◎「中原(チュウゲン)に鹿を逐う」
                −魏徴(ギチョウ)・述懐(ジャッカイ)」−
  多くの猟師たちが一頭の鹿を捕らえようと中原を走り回るということ。つまり
  、多くの英雄たちが帝位を争い競い合うこと。
  【中原(ちゅうげん)】
   〔広い野原の中央、の意〕
   (1)中国の黄河中流域を中心とした地域。殷(いん)・周など中国古代文
      明の発祥地。のち、漢民族の発展に伴い、華北一帯をさすようになる
      。
   (2)(辺境や蛮国に対して)天下の中央の地。
   (3)覇権を争う場。また、競争の場。
   (4)碁盤の、隅・辺を除いた天元周辺の広いところ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【鹿(しか)】
   天子の位を意味する。
◎「忠言耳に逆らう」
  まごころをもって戒める言葉が、とかく人の心に逆らって聞き入れられないこ
  と。
◎「仲裁は時の氏神」
  けんかや争いの間に入って仲直りさせてくれる人は、その場にとって氏神さま
  と同じようにありがたい存在であるということ。
  【氏神(うじがみ)】
   (1)古代の氏族が共同でまつった祖先神、あるいはその氏と特に縁故のあ
      る守護神。また、それをまつった神社。藤原氏の祖先神としての天児
      屋根命(あまのこやねのみこと)、守護神としての鹿島神宮・香取神
      宮、忌部氏の太玉命(ふとたまのみこと)、源氏の八幡宮など。
   (2)室町時代以降、同一の地域内に居住する人々が共同でまつる神。産土
      神(うぶすながみ)。
   (3)屋敷神のこと。
  【産土神(うぶすながみ)】
   生まれた土地を守護する神。近世以降、氏神・鎮守の神と同一視されるよう
   になった。うぶすな。うぶがみ。うぶすなのかみ。
  【屋敷神(やしきがみ)】
   屋敷地の一隅やその隣接地にまつる神。山の神・稲荷などをまつることが多
   い。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「長所は短所」
  長所に頼り過ぎると、そのためかえって失敗することがあるということ。また
  、長所も見方を変えれば、それがその人の欠点になることもあるということ。
◎「提灯に釣り鐘」
  提灯と釣り鐘は形こそ似ているが、大きさも重さも比べ物にならない。つまり
  、差がありすぎてつり合わず、比較にならないということ。
◎「提灯持ち」
  提灯を持って先に立ち、足もとを照らして行く役のこと。つまり、他人やある
  物事のために、その人やその物事の長所などを宣伝してまわること。
◎「提灯(チョウチン)持ちは先に立て」
  人を導く者は、人より先に事に当たらなければならないということ。
◎「直(チョク)にして枉(マ)ぐる能(アタ)わざれば共に大に任ずべからず」
                           −説苑(ゼイエン)
  あまりに正義感や自分の信念に忠実すぎて妥協することができない者には、重
  大な仕事を任せることはできない。つまり、人間は融通がきかなければだめだ
  ということ。
  【曲げる/枉げる(まげる)】
   (1)まっすぐな物・平らな物を、まがった状態にする。《曲》
   (2)ある意図に基づいて、事実や規則をゆがめる。
   (3)自分の主義・主張をむりに変える。気持ちなどを抑える。
   (4)(「駕(が)を枉げる」の形で)貴人がわざわざ来訪する。
   (5)〔「質(しち)」と発音が同じ「七」の第二画がまがっていることか
      らか〕品物を質に入れる。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「塵も積もれば山となる」  −江戸いろはがるた
  塵のようにごくわずかなものでもたくさん積み重なると、ついには山のように
  高く大きなものとなる。小さい事でもおろそかにしてはいけない。
◎「血を以(モッ)て血を洗う」
  血を洗うために、血を使えば、ますます汚れるばかりであるということ。つま
  り、親子・兄弟・肉親同士が争うこと。また、悪い事の後始末に、さらに悪事
  を重ねること。
◎「珍客(チンキャク)も長座(チョウザ)に過ぎれば厭(イト)われる」
  珍しいお客でも長居すると嫌がられる。つまり、人の家を訪ねても適当な時間
  で帰らないといけないということ。
  【長座/長坐(ちょうざ)】
   人の家をたずねて長くいること。長居(ながい)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「沈黙は金
  雄弁は銀」
 【英】Speech is silver, silence is golden.
  雄弁より沈黙を評価すること。
  銀本位制が主流だった西洋で、元来は沈黙より雄弁を評価する言葉だったが、
  日本では元来とは逆転した意味で使われている。