| ☆ 故事&ことわざ(慣用句) ☆ |
| 【 さ 】 |
|
◎「最後に笑う者の笑いが最上(サイジョウ)」 はじめ笑っていた者が、最後に泣くこともある。最後に勝利を収めて笑う者が 最高であるということ。 ◎「才子(サイシ)才に倒れる」 才知の優れた者は、自分の才知や学問を頼むあまりに却って失敗しがちである ということ。 【才子(さいし)】 才知のすぐれた人。才人。⇔才女 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「最善のものを希望せよ。 しかし最悪のものに備えよ。」 −西洋のことわざ− ◎「材大なれば用を為し難し」 材木が大きすぎると使いにくいということ。つまり、大人物であればあるほど 、世の中にはなかなか受け入れられないということ。 ◎「最大の富は、 わずかなものに満足できる心のことである。」 (The greatest wealth is contentment with a little.) ◎「賽(サイ)は投げられた」 【ラテン語】Alea jacta est 行動を開始した今は、ただ断行あるのみであるということ。 古代ローマとガリアを隔てる国境がルビコン川だ。BC49年、ガリア討伐を 終えたジュリアス・シーザーは、元老院の命令を無視してルビコンを渡った。 ローマにいる政敵・ポンペイウスに兵を向けるためだ。やがて始まる独裁への 第1歩がしるされた。ルビコンを渡るシーザーが残した言葉。 ◎「竿竹で星を打つ」 竿竹で星を払い落とすということ。つまり、とてもできるはずのないことをし ようとする愚かさのこと。また、思う所に届かないもどかしさのこと。 【竿竹(さおだけ)】 竿にして使う竹。たけざお。 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「竿の先に鈴」 −京都いろはがるた− 竿の先に付けられた鈴がうるさく鳴り響くのをあれこれ言い訳をいったり、そ の場しのぎでペラペラしゃべったりすること。つまり、口数が多く騒がしいこ と。 |
|
餅は乞食に焼かせよ」 魚は殿様のようにおっとりした人に焼かせる方が、あまりいじらず身をくずさ ないで焼ける。また、餅は乞食のようにこせこせした人に焼かせる方が、絶え ずひっくり返して焦がさずに焼けるということ。つまり、仕事には向き不向き があるということ。 ◎「魚を争う者はぬれる」 魚を得ようとして争う者はからだがぬれるというように、利をえようとして争 う者は、苦しみを避ける事ができないということ。 ◎「鷺(サギ)を烏(カラス)と言いくるめる」 白い鷺を黒い烏だと言い張ること。つまり、間違ったことを正しいと。また、 正しいことを間違いだと、無理やりこじつけて押し通すこと。 ◎「策士策に溺れる」 駆け引きのうまい人は、あまり自分の策略に頼りすぎて、かえって失敗を招く ものであるということ。 【策士(さくし)】 策略のうまい人。常にはかりごとを用いて、巧みに駆け引きする人。 【策略(さくりゃく)】 物事をうまく運び、相手を巧みに操るためのはかりごと。計略。 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」 桜は枝や幹を切ると、切ったところから腐りやすいので切ってはいけない。 しかし梅は切らないと、無駄な枝が伸びて翌年花が咲かないということ。そ れぞれの剪定(センテイ)方法を教える言葉。 【剪定(せんてい)】(名)スル (1)果樹の生育や結実を調節するため、枝の一部を切り取ること。[季] 春。《―の長き枝屑いま落ちぬ/阿波野青畝》 (2)庭木などの形を整えること。 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「桜は花に顕(アラ)わる」 日頃、目立たなくても花が咲けばその良さを表すということ。つまり、日頃は 常人と変わらないが、何かのときに優れた才能を現すこと。 ◎「酒に十(トオ)の徳あり」 酒には、「百薬の長」、「寿命を延ばす」、「旅行に食あり」、「寒気に衣あ り」、「推参に便あり」、「憂いを払う玉箒」、「無位で高位の人と交わる」 、「労を助く」、「万人和合す」、「独居の友となる」の十の長所があるとい うこと。 ◎「酒は飲むべし飲むべからず」 お酒は適量なら飲んだほうがよいが、飲みすぎると物事を正しく判断できなか ったり健康を害したりするので、飲むにあたっては注意しなければいけないと いうこと。 ◎「雑魚(ザコ)の魚(トト)交じり」 雑魚が大きな魚の群れの中に交じっていること。つまり、大物の中に小者が交 じっていること。また、能力や身分が劣る者が、不相応に優れた者の中に交じ っていること。 【《雑魚》/雑喉(ざこ)】 (1)いろいろな種類の入りまじった小魚。じゃこ。 (2)小さいさかな。小魚。じゃこ。 (3)あまり大した人物でない人。小物(こもの)。 −三省堂提供「大辞林第二版」− |
|
内緒のつもりでする話ほど、すぐに遠くに聞こえること。 ◎「砂上(サジョウ)の楼閣(ロウカク)」 基礎がしっかりしていないために崩れやすい物事のこと。また、実現または永 続不可能な物事のこと。 【砂上/沙上(さじょう)】 砂の上。 【楼閣(ろうかく)】 階を重ねて高く造った建物。たかどの。 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「匙(サジ)を投げる」 薬を調合したりする匙を捨てること。つまり、医者が治療をあきらめること。 前途の見込みがないとして物事を断念すること。 【匙(さじ)】 〔「茶匙」の字音から〕流動体や粉末状のものをすくいとる器具。頭部が皿 のようになっており、これに柄がついているもの。スプーン。 −三省堂提供「大辞林第二版」− |
|
鯖は痛みやすいので、数えるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことが 多いという。つまり、自分の利益になるように、数をごまかすこと。 また、語源は鯖ではなく禅宗寺院などで行われる「生飯(サバ)」作法である とするものが有名。食事の時、僧侶は餓鬼に布施するために自分の飯椀の中か ら5粒程の飯粒をより分ける。この作法を「生飯をよる」と呼び、転じて「鯖 を読む」になったとする。 など、語源については諸説がある。 |
|
皿の上の魚を盗んだ猫がいた。その後、皿の上に残った魚汁だけを嘗めていた 猫がいた。盗みの主犯として捕まるのは、いつの時代も後の方である、という ことから、本当に悪い者が処罰されずに、主犯ではない小物ばかりが罪を受け ているということ。 ◎「猿に烏帽子」 猿に烏帽子をかぶせてもちっとも似合わないということ。つまり、その人に似 つかわしくない言葉や行動のこと。 ◎「猿の尻笑い」 猿が、他の猿の尻が赤いのをおかしいと言って笑うということ。つまり、自分 のことを顧みないで他人の欠点をあざ笑うこと。 ◎「猿の空虱(ソラジラミ)」 猿が虱を取っているようなふりをしていること。つまり、仕事や用事があるふ りをして、実は何もしないこと。 |
|
−尾張いろはがるた− 祟りをする恐ろしい鬼神も、寄りつかないでいれば、災いを招くをことはない ということ。つまり、関係しなければ、災いを招くこともない。傍観的に対処 するのが最良だということ。 |
|
百歳の童子(ドウジ)」 若くて知恵も分別も備えている者もあれば、年をとっていても思慮分別のない 者もあるということ。つまり、人間の賢さは、年齢には関係がないものだとい うこと。 【翁(おきな)】 (1)年とった男。おじいさん。 ⇔おうな (2)男の老人を親しんで呼ぶ語。また、老人の尊敬語。 (3)老人が自分をへりくだっていう語。 【童子(どうじ)】 (1)子供 (2)・・・(3)・・・(4)・・・ −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「三尺(サンジャク)下がって師の影を踏まず」 弟子が師に随行する時、三尺離れて影も踏まないようにするということ。つま り、弟子は師を尊敬し、礼儀を忘れてはならないということ。 【三尺(さんじゃく)】 〔一尺(約30,3センチメートル)の三倍〕「三尺帯(さんじゃくおび) 」の略。 【三尺帯(さんじゃくおび)】 (1)子供のへこ帯。また、近世、職人などが締めた三尺の手ぬぐいや木綿 の帯。 (2)〔(1)を締めていたことから〕職人や遊び人のこと。 −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「三十振袖四十島田」 振袖は、近世では元服前の男女が用いたが、現代では未婚女性の礼装となって いるし、島田髷(マゲ)は、未婚の女性がする髪型。つまり、年配の女性が不相 応な若作りをすること。年齢にふさわしくない格好を揶揄(やゆ)した言葉。 ◎「山椒(サンショウ)は小粒でもぴりりと辛い」 山椒の実は小さくても舌を刺す辛みをもつ。つまり、体は小さくても気性や才 覚が目覚ましくてあなどれないということ。 【山椒(さんしょう)】 ミカン科の落葉低木。山中に自生し、また栽植される。枝にはとげがあり、 葉は羽状複葉。雌雄異株。春、枝先に緑黄色の小花を密につける。果実は赤 熟し、裂開して黒い種子を現す。若葉は香気が強く、「木の芽」といい、香 味料にする。果実は香辛料にするほか、健胃・回虫駆除などの薬用。また、 材はすりこ木にする。さんしょ。はじかみ。〔「山椒の花」は[季]春。「 山椒の実」は [季]秋〕 −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「三寸の舌に五尺の身を亡ぼす」 わずか三寸(約9cm)ほどの舌が、五尺(約150cm)のからだを滅ぼして しまうということ。つまり、ちょっとした不用意なおしゃべりのために、身を 滅ぼしてしまうことがあるということ。だから、うかつにしゃべるのは慎めと いうこと。 ◎「三代続けば末代続く」 創業から三代目で滅んでしまう家が多いが、そこを乗り切るとあとは続いてい くということ。 ◎「三人旅の一人乞食」 三人で旅をすると、一人が貧乏くじを引いて仲間はずれになりがちなものだと いうこと。つまり、三人で何かすると、とかく一人がのけ者扱いされていやな 思いをすることが多いということ。 ◎「三人寄れば文殊(モンジュ)の知恵」 平凡な人間でも三人集まって相談すれば、知恵をつかさどる文殊菩薩のような よい知恵が出てくるということ。 【文殊(もんじゅ)】 「文殊菩薩」に同じ。 【文殊菩薩(もんじゅぼさつ)】 〔仏〕〔文殊は 梵 Majur の音訳「文殊師利」の略〕 智慧をつかさどるとされる菩薩。普賢菩薩とともに釈迦に侍す。般若経典で 重視される。形像は、智慧の威徳を示す獅子に乗る。中国では五台山をその 霊地とし、日本では葛城山を当てる。妙徳。妙吉祥。法王子。文殊師利。文 殊。 【知恵/智慧/智恵(ちえ)】 (1)〔仏〕空など仏教の真理に即して、正しく物事を認識し判断する能力。 これによって執着や愛憎などの煩悩(ぼんのう)を消滅させることがで きる。六波羅蜜の一つ。般若(はんにや)。《智慧》 (2)事の道理や筋道をわきまえ、正しく判断する心のはたらき。事に当たっ て適切に判断し、処置する能力。 (3)〔哲〕単なる学問的知識や頭の良さではなく、人生経験や人格の完成を 俟(ま)って初めて得られる、人生の目的・物事の根本の相にかかわる 深い知識。叡智(えいち)。ソフィア。 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「三拍子揃うのはまずいけど、 飲むと買うはほっておけ。 どうせ年をとったらできなくなるんだから」 嫁入り前の娘に叔父が諭す、ロシアの教えです。 【三拍子(さんびょうし)】 飲酒・賭博・女郎買いの三つの悪癖が備わる。 −三省堂提供「大辞林第二版」− ◎「三遍回って煙草にしょ」 −江戸いろはがるた− 江戸時代には火災が多く、徹夜で火の用心廻りが行われました。そこで町内を 三べん廻ってから一休みしようということ。つまり、これで安心だと思うな、 念には念を入れろということ。 |