 | | 【 「お」の蔵 】 |
◎「老い木に花咲く」
老木に花が咲くこと。つまり、一度衰えたものが再び勢いを盛り返すこと。
◎「老いては子に従ふ」 −江戸いろはがるた−
年老いたら、出しゃばらずに何事も子に任せて、子の意見や方針に従ったほう
がよいということ。
◎「老いるまで生きれば、老いるまで学ぶ。」
◎「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」 −京都いろはがるた−
背におぶった子供に、浅瀬を教えてもらいながら川を渡るということ。つまり
、賢い者や物事になれた者も、時には、愚かな者や未熟な者から、教えられる
ことがあるということ。
◎「大男総身に知恵が回りかね」
大柄な体には血液が回りにくいのではないか、同じように知恵も回りにくかろ
うということ。「血」と「知」をかけて大男をからかう言葉で、大きいだけで
あまり役に立たないもののこと。
この後に、「小男の総身の知恵も知れたもの」と続く川柳(センリュウ)。
【川柳(せんりゅう)】
〔点者の柄井(からい)川柳の名から〕前句付けから付句のみが独立した一
七字無季の短詩。江戸中期頃から、切れ字の制約もない口語詩として流行。
人情・世態・風俗を鋭くとらえ、滑稽・風刺・機知などを特色とする。川柳
点。狂句。柳句。
【点者(てんじゃ)】
連歌・俳諧・雑俳などで、評点を施し、作品の優劣を判定する人。判者。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「狼に衣(コロモ)」
表面はよく見せかけて、心のうちは恐ろしく、こっそり悪いことをすること。
◎「大木(オオキ)の下に小木(オギ)育つ」
権力を持つ人のもとに、多くの人々が庇護されている状態のこと。また、経済
的に富裕な人や権力を持つ者の周りには、おこぼれにあずかろうとして多くの
者が自然に集まるということ。
◎「大取りより小取り」
一度に大もうけをすることを考えるよりも、少しずつ計画的に利益を出してい
く方がよいということ。
◎「大風呂敷を広げる」
実現しそうもないことを言ったり、計画をしたりすること。
◎「起きて半畳寝て一畳」
どんなに立派な屋敷に住めたとしても、人ひとりが占める範囲は、せいぜい起
きてるときに半畳、寝ているときに一畳あれば足りるだろうということ。つま
り、必要以上の富を求めるなということ。
◎「奥歯に物が挟まる」
思うことを率直に言わないために、何か隠しているような言い方のこと。
◎「怠(オコタ)る者は修(オサ)むること能(アタ)わずして、
忌(イム)む者は人の修むることを畏(オソ)る。」
−韓愈(カンユ)・原毀−
怠ける者は学問を修め向上することができず、ねたむ者は他人が向上すること
をおそれるものであるということ。つまり、怠惰や嫉妬心を戒める言葉。
【忌む/斎む(いむ)】
(1)畏敬すべき崇高なものや不浄なものなどを、神秘的なものとして恐れ
避ける。
(2))不快に思って遠ざける。近づくことを嫌う。《忌》
(3)けがれを避けて慎む。
(4)受戒する。
【受戒(じゅかい)】
〔仏〕仏教徒が出家や在家などのそれぞれの立場で、守るべき戒を受けるこ
と。納戒。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「驕(オゴ)る者は心常に貧し」 −譚子化書(タンシカショ)−
ぜいたくを好む者は、いつも心に不足を感じ不満があるものだということ。
【驕る/傲る(おごる)】
才能・家柄・地位などを誇る。また、それを頼ってわがままな振る舞いをす
る。
【道家(どうか)】
(1)中国、諸子百家の一。老子を祖とする学派で、荘子らが継承し発展さ
せた。宇宙原理としての道を求め、無為・自然を説いた。のち広く道
教をも含めていう。
(2))道教を奉ずる人。道士。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
【譚子化書(たんしかしょ)】
道家(ドウカ)の書。
◎「遅かりし由良之助(ユラノスケ)」
歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」で、駆けつけた大星由良之助に、すでに腹に刀を
突き刺してしまった塩谷半官が無念のあまりに言う。つまり、待ちかねた人が
遅れてやってきた場合、また、時期に間に合わなかった時の無念さをしゃれて
言う言葉。
◎「恐れ入谷の鬼子母神」
恐れ入りました、ということ。
「入り」を地名の「入谷}にかけ、そしてそこにあるお寺に祀られている鬼子
母神を続けたもの、だそうです。
◎「小田原評定(オダワラヒョウジョウ)」
豊臣秀吉に小田原城が攻められた時、北条方の和戦の評定が長引いて決定せず
、、最終的に北条氏の滅亡につながったという。つまり、いくら話し合っても
、長引いて用意に結論が出ない会議・相談のこと。
◎「お茶をにごす」 ー中国のことわざ−
いい加減なことをしたり、いったりしてその場をごまかすこと。
◎「男の目には糸を張れ、
女の目には鈴を張れ」
男の目はきりりとまっすぐなのがよく、女の目はぱっちりと大きいのがよいと
いうこと。
◎「男は閾(シキイ)を跨(マタ)げば七人の敵あり」
家庭の中にいる子供の時分には敵はないが、男が社会に出て大人として活動す
れば、常に多くの敵ができるものであるということ。すなわち、男は厳しい世
間の中でも、へこたれず生活しなければならないということ。
cf.「七人」は、数が多いことのたとえです。
◎「驚き桃の木山椒(サンショ)の木」
ことわざのようですが、単なる語呂合わせ。<(_ _)>
◎「同じ釜の飯を食う」
一緒に生活すること。起居を共にしたり、同じ職場で働いたりした親しい間柄
のこと。
◎「同じ羽の鳥は一緒に集まる」
【英】Birds of a feather flock together.
【参】類は友を呼ぶ
同じ傾向や志、趣味を持った者は、自然に寄り集まるものであること。
◎「鬼が出るか蛇が出るか」
前途の運命の予測しがたいこと。
昔、傀儡(かいらい)師が胸にかけた機関(からくり)箱から人形を取り出す
前に言った言葉。
【傀儡師(かいらいし)】
(1)人形まわし。特に、江戸時代、首から掛けた箱の上で人形を舞わして
見せる大道芸人をいう。でくまわし。くぐつまわし。くぐつし。人形
遣い。[季]新年。
(2)陰にいて人を操って自分の思いどおりに行動させる者。黒幕。策士。
(3)傀儡師(1)の風俗を取り入れた歌や歌舞伎舞踊。河東(かとう)節
・長唄・清元にある。
【機関(からくり)】
(1)糸・ぜんまい・水などの動力を利用して、人形や器物を動かす仕掛け
。また、その仕掛けを使った見せ物。
(2)機械などの動く原理。また、仕組み。仕掛け。
(3)計略。たくらみ。
(4)「からくり人形」の略。
(5)やりくり。やりくり算段。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「鬼に金棒」 −江戸いろはがるた−
強い鬼にさらに金棒を持たせること。つまり、強い者がさらに強いものを得て
、対抗できる者がない状態になること。
◎「鬼の居ぬ間に洗濯」
恐い人や気兼ねする人がいない間に、羽を伸ばして思う存分くつろぐこと。
ここでいう「洗濯」とは「いのちの洗濯」ということ。
◎「鬼のかくらん」
いつもは丈夫で病気しらずの人が病気になること。
◎「鬼の女房に鬼神(キジン)」 −尾張いろはがるた−
鬼のような冷酷・残忍な夫には、それと釣り合う同じような女が女房になると
いうこと。つまり、似たもの夫婦のこと。
【鬼神(きじん)】〔「きしん」とも〕
(1)荒々しく恐ろしい神。
(2)人の目に見えず、超人的な力をもつ存在。
(3)鬼。
(4)天地万物の霊魂。死者の霊魂と天地の神霊。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「鬼の目にも涙」
無慈悲な者もときには情けに負けるということ。
◎「鬼も十八番茶も出花」 −京都いろはがるた−
不器量の代表とされる鬼、そんな不器量な娘でも年頃になれば美しく見えるも
のだということ。また、普段に使う粗末なお茶でも出したてのときは結構おい
しい、ということ。
【番(ばん)】
(1)(2)(3)
(4)名詞の上に付いて複合語をつくり、常用のもの、あるいは粗末なもの
の意を表す。当番の人の用いる物の意からの転。
【番茶(ばんちゃ)】
粗大な型の煎茶。古葉や硬化した新芽などが原料。古くは「晩茶(遅くつん
だ茶)」の意で品質が劣るとされた。
【出花(でばな)】
(1)番茶・煎茶などの、最初の一煎。
(2)茶のこと。主に花柳界で用いられた。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
cf.「出花」は本来「出端」で、出したてのときのことを言います。
【出端/出鼻(でばな)】
〔「ではな」とも〕
(1)出たばかりの時。でぎわ。
(2)物事を始めてすぐ。始まったばかりの、勢いの盛んな時期。
(3)「出花(でばな)」に同じ。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「鬼も十七山茶も煮端(ニバナ)」 −(中国のことわざ)−
山茶は山間に自生する番茶の材料。煮端は出たての茶で、うまい。鬼でも若い
時はそれなりにかわいいところがある、ということ。
◎「鬼も頼めば人食わず」
人を食う鬼だが、こちらの方から食べてくれと頼むと食べてはくれないという
こと。つまり、相手のしたいことでもこちらから頼むと、もったいぶってして
くれないものだということ。
◎「おのが功を挙げて知らせてはならぬ。
ただ他人の善を挙げて知らせるべきである。」 −聖徳太子・維摩経義疏−
【聖徳太子(しょうとくたいし)】
(1)(574−622)用明天皇の皇子。母は穴穂部間人(あなほべのは
しひと)皇后。名は厩戸豊聡耳(うまやどのとよとみみ)皇子。上宮
太子(うえのみやのみこ)・法大王(のりのおおきみ)・上宮聖王な
どとも呼ばれた。聖徳太子は諡号(しごう)。推古天皇の摂政として
冠位十二階・十七条憲法を制定。小野妹子(いもこ)を隋に派遣して
国交を開いた。また、広く学問に通じ、深く仏教に帰依(きえ)して
、法隆寺・四天王寺ほか多くの寺院を建立するなど仏教振興に尽くし
た。著「三経義疏」
(2)かつて聖徳太子の肖像が印刷されていた紙幣の俗称。一万円札、それ
以前は千円札をさした。
【諡号】
生前のおこないをたたえ、死後におくる名。おくりな。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「帯に短したすきに長し」
ちゅうとはんぱで役に立たないこと。
◎「溺れる者は藁(ワラ)をも掴む」
溺れかかった人は、ワラのような頼りないものでも、それにすがって助かろう
とするということ。つまり、追いつめられた状態では、たよりにならないもの
にもたよろうとすること。
◎「思い立ったが吉日」
事を始めようと思い立ったら、吉日を選んだりしていると時期を失ってしまう
ので、すぐに実行するのがよいということ。
◎「思いやりは友をつくるが、
真実を言うことは敵をつくる。」 −フランスのことわざ−
◎「思う念力岩をも通す」
心を込めて行えば成就しないことはない。
昔の中国での話。岩を虎だと思って矢を射ったところ、矢の羽根のところまで
深々と刺さったということからです。
「石に立つ矢」ともいう。
◎「面白の春雨や、
花の散らぬほど降れ。」 −隆達節(りゅうたつぶし)−
【隆達節(りゅうたつぶし)】
⇒隆達小歌(こうた)
【隆達小歌(りゅうたつこうた)】
近世歌謡の一。堺の日蓮僧高三(たかさぶ)隆達(1527−1611)の
創始。文禄・慶長(1592−1615)頃上方で流行。扇拍子や一節切(
ひとよぎり)に合わせて歌ったもので、室町小歌から近世小唄への転機をな
した。隆達節。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「お役人は殿様には卵を一つ渡して、
百姓からは二つ取る。」 −ドイツのことわざ−
◎「親が死んでも食休み」
どんな場合でも、食後の休憩は取るべきだということ。食べてすぐに働くのは
健康のために良くないということ。また、どんなに忙しいときでも、休憩なし
で働くのはいけないということ。
◎「親の意見と茄子(ナスビ)の花は千に一つの無駄もなし」
茄子の花は咲くと必ず実がなる。同様に、親の意見も子にとって何か得るとこ
ろがあるということ。
◎「親の意見と冷や酒は後で効く」
冷や酒は飲みやすく、最初は酔った気はしないが、あとになってゆっくりと酔
いがまわってくる。同様に、親の意見は聞いたときにはなんとも思わないが、
あとになってから思い当たって、ありがたいと思うようになるということ。
◎「親の因果が子に報いる」
親の行った悪事の結果がその子に災いをもたらすということ。つまり、親の悪
事の犠牲になるのは、何の罪もない子供なのだから悪事をしないようにという
こと。
◎「親の心子知らず」
子を思う親の気持ちを察しないで、子は自分勝手な行動をするものだ。
◎「親の光は七光り」
子供自身はそれほど才能や実力もないのに、偉かった親の余徳(ヨトク)を受
けて世間に大切にされること。
【余徳(よとく)】
(1)先人の残した恵み。あとまで残る恩恵。余沢。
(2)あり余って他に及ぶ恩恵。余沢。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「親はなくとも子は育つ」
親がいなくても、子どもは何とか育っていくものだ。
◎「お山の大将俺一人」
この小さいお山を支配する大将は俺一人、ということから、せまい社会で、自
分こそがいちばんすぐれていると思っていばっている人や、小さな成功に得意
がっている人を軽蔑して使う。
◎「及ばぬ鯉の滝登り」
自分の能力ではいくら頑張っても目的を達成できないこと。かなわぬ恋のこと
。かなわぬ「恋」を滝を登れない「鯉」をかけたことわざといわれています。
◎「折れるより、
曲がるがまし。」 −フランスのことわざ−
◎「終わりよければ総てよし」
【英】All's well that ends well.
物事は、最後をきちんと仕上げることが非常に大切で途中で具合の悪いことや
、苦しいことがあったとしても全く問題はないこと。
◎「尾を振る犬は叩かれず」
尾を振り寄ってくる犬は打たれない、ということから、素直でよく言うことを
聞く人は、敵視されることはない。
◎「女が夫を持つことは、
首に首かせをつけるようなもの。
男が妻を持つのは、
足に縄を縛るようなもの。」 −ベトナムのことわざ−
◎「女心と秋の空」
女の心は、秋の空模様のように変わりやすいということ。つまり、飽きやすく
変わりやすいということ。
元来は「男心と秋の空」だったとか・・……(-。-) ボソッ
◎「女三人寄れば姦(カシマ)しい」
「女」の字を三つ合わせると、かしましいという意味の「姦」になる。つまり
、女はよくしゃべるので、三人も集まるとひどくにぎやかでやかましいという
こと。
【姦しい/囂しい(かしましい)】
耳障りでうるさい。やかましい。かしがましい。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「陰陽師(オンヨウジ)の身の上知らず」 −尾張いろはがるた−
陰陽師は他人の吉凶は占うが、我が身の運命に関してはまるで分らないという
こと。
【陰陽師(おんようじ)】
律令制で、陰陽寮に属して陰陽道にかかわった職員。中・近世には民間で加
持祈祷をする者を称した。おんみょうじ。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「恩を仇(アダ)で返す」
身に受けた恩に感謝するどころか、かえってひどい仕打ちをして返すというこ
と。
【仇(あだ)】〔近世初期頃まで「あた」と清音〕
(1)かたき。うらみのある相手。
(2)うらみ。怨恨(えんこん)。
(3)害をなすもの。害悪。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「恩をもって怨みに報ず」
害を与えられた人に、恩をもってかえす。
「恩を仇でかえす」の反対。
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