☆ 故事&ことわざ ☆ 


【 「も」の蔵 】
◎「孟母(モウボ)三遷(サンセン)の教え」
                     −劉向(リュウキョウ)・列女伝−
  孟子の母が、はじめ墓所の近くに住んでいたところ、孟子が葬式のまねをして
  遊ぶので市中に引っ越した。今度は商売のまねをするので学校のそばに引っ越
  した。すると礼儀作法をまねたのでそこに居を定めたという。つまり、教育に
  は環境からの感化が大きいということ。
  【孟母(もうぼ)】
   孟子の母。賢母として名高い。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「蒙(モウ)を啓(ヒラ)く」
  無知の人々に必要な知識を与えること。啓蒙すること。
  「啓蒙(ケイモウ)」の訓読。
  【蒙】
   道理に暗いこと。蒙昧(もうまい)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
  【啓】
   ひらく。
◎「もし神が地上に住んでおられたら、
  人々は神の家の窓ガラスを割ってしまうだろう。」  ーユダヤの格言ー
◎「もし、
  顔が広い人になりたいなら、
  他の人の存在に感謝しなさい。」  −東洋のことわざ−
  【東洋】
   (1)ユーラシア大陸の東部の地域。アジアの地方。特にアジアの東部およ
      び南部、すなわち中国・朝鮮・日本・インド・ミャンマー・タイ・イ
      ンドネシアなどの地域をいう。
   (2)中国で、日本をさしていう語。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「餅は餅屋」  −京都いろはがるた
  餅は餅屋が一番じょうずにつくということ。つまり、物ごとにはそれぞれの専
  門家があり、素人の及ぶところではないということ。
◎「勿怪(モッケ)の幸い」
  思いがけない幸運のこと。
  【物怪/勿怪(もっけ)】
   (1)思いがけないこと。意外なこと。また、そのさま。
   (2)・・・
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「沐猴(モッコウ)にして冠(カ)す」  −史記・項羽本紀−
  猿が着物を着て冠をつけているようだということ。皇帝の地位につく
  資格のない野人ということ。(下品でいやしい人をばかにした語。)
  【沐猴】
   猿(さる)の類。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「持つべきものは子」
  他人なら決してしてくれないようなことも、わが子ならばこそしてくれる。や
  はり、子は持つべきもので、子供ほどありがたい存在はないとうこと。
◎「元の鞘に収まる」
  鞘から出た抜き身の刀を、再び元の鞘に収めること。つまり、喧嘩をしていっ
  たん別れた者同士が、再び仲のよい関係に戻ること。
◎「元も子も失う」
  元金も利息も失うこと。つまり、何もかも全てを失うこと。
  【元(もと)】
   元金のこと。
  【子(こ)】
   利息のこと。
◎「物言えば唇寒し秋の風」  −松尾芭蕉(マツオバショウ)
  人の悪口を言うと、そのために自分が災いを受けることになるということ。人
  の欠点をあれこれ言ったあとは、何となく自分が不快な気分になり、対人関係
  も気まずくなるものであるということ。
◎「物には時節」
  なにごとにも適当な時期というものがあって、それを逃すと成功しない、とい
  うこと。
◎「物は言い残せ、
  菜は食い残せ」
  言葉と食事は控えめがよい、ということから、言いたいことはすべてを言い尽
  くすものではない、ということ。
◎「物は考えよう」
  物事は考え方一つで、どうにでも見ることができる、ということ。つまり、世
  の中の幸不幸も考え方による。最悪の事態を思えばあきらめがつくし、立場が
  変われば別の印象を受ける。一つの解釈にこだわって苦しむことはない、とい
  うこと。
◎「物も言いようで角が立つ」
  言葉遣いは慎重にしたほうがよい、ということ。同じことでも話し方によって
  相手に不快に聞こえて感情を害する、ということ。
◎「桃栗三年柿八年」  −尾張いろはがるた−
  桃と栗は種をまき芽が出てから三年、柿は八年たてば実を結ぶことから、結果
  が出るまではそれなりに時間がかかること。
  桃はバラ科、栗はブナ科、そして柿はカキノキ科の木。
◎「貰い物は夏も小袖(コソデ)」
  ただでくれるなら、暑い夏には不要な綿入れでももらうということ。つまり、
  欲が深いこと。
  【小袖】
   (1)袖口が狭く、垂領(たりくび)で前を引き違えて着る衣服。現在の長
      着の原形。平安時代には、貴族の装束の内衣であり、庶民は日常着と
      して用いた。次第に貴族の服装が簡略化されるにつれて上衣(うわぎ
      )となり、男女ともに広く着用するようになった。室町時代にさらに
      洗練されて、打掛(うちかけ)・被衣(かつぎ)などの豪華な装飾用
      の小袖を生んだ。近世になって袂(たもと)が長くなり、身丈も長くな
      って近世後期にはほぼ現在の長着の形となった。
   (2)礼服の大袖の下に重ねた筒袖・盤領(まるえり)の衣服。
   (3)絹の綿入れ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「諸刃(モロハ)の剣(ツルギ)」
  両側に刃のついている剣は、武器としては最大な威力がある反面、自分を傷つ
  けてしまうことにもなりかねないということ。つまり、相手にも打撃を与える
  が、こちらもそれと同じくらいの打撃を受けるおそれがあるということ。また
  、大きな効果や良い結果をもたらす可能性をもつ反面、多大な危険性をも併せ
  もつということ。
  【諸刃(もろは)】
   刃物で両面または両側に刃が付いていること。また、そのもの。両刃(りよ
   うば)。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「門前市の如し」
  家の門の前が市場のような賑わいであるということ。つまり、訪問客が多いこ
  と。また、商売が繁盛していること。
◎「門前雀羅(ジャクラ)を張る」  −白居易(ハクキョイ)・寓意詩−
  退官すると訪問客がいなくなって、門の外には雀が群がるようになり、網を張
  れば捕らえることができるということ。つまり、訪れる人がなくさびれている
  こと。権力や威勢が衰えて、訪ねる人もいないこと。
  【雀羅】
   スズメなどをとる網。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「門前の小僧習わぬ経を読む」  −江戸いろはがるた
  寺の門前に住む小僧は知らず知らずのうちにお経を読めるようになる。つまり
  、常日頃、見聞していると自然と影響を受けるようになるということ。