| 【 「け」の蔵 】 |
◎「犬猿の仲」
仲の悪い関係。仲の悪いとされる二種類の動物を対にしてあげた表現。
◎「形影(ケイエイ)相弔う」
−李密(リミツ)・陳情の表−
自分と自分の影とが互いに様子をたずねあうということ。つまり、訪れる人も
付き合う相手もなく、孤独で寂しい様子のこと。よるべない身の上のこと。
【形影(けいえい)】
物の形とその影。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「経験は生きてゆくための肥料だ。
経験は人をかえる。
砂漠で牡丹は育たない。」 −老舎(ロウシャ)−
【老舎(ろうしゃ)】
(1899−1966)中国の小説家。北京生まれ。本名は舒慶春。字(あ
ざな)は舎予、老舎は筆名。ユーモア作家として出発、のち悲惨な運命をた
どる車夫を描いた「駱駝(らくだ)の祥子(シヤンツ)」を発表。文化大革
命中に自殺したといわれる。作「四世同堂」、戯曲「茶館」。ラオショー。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「鶏口(ケイコウ)となるとも牛後(ギュウゴ)となるなかれ」
遊説家の蘇秦が、合従(ガッショウ)の策を説き、「六ヶ国の王はそれぞれが
小さい国であっても、一国の王には違いないのだから、秦の属国などにはなる
べきではない」と説いた句より、大きな団体のしりにつくよりも、小さな団体
の長となったほうがよいということ。
【鶏口(けいこう)】
ニワトリの口。また、小さな団体の長のたとえ。
【牛後(ぎゅうご)】
牛の尻(しり)。権力のある者の尻につき従う者のたとえ。牛尾。
【合従(がっしょう)】〔「従」は「縦(たて)」で、縦に連合する意〕
(1)中国、戦国時代に、蘇秦(そしん)が唱えた、秦(しん)に対抗する
ための攻守同盟。韓・魏(ぎ)・趙(ちよう)・燕(えん)・楚(そ
)・斉(せい)の六国を南北に連合して秦に当たらせた政策。
(2)同盟または連合すること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「芸は身を助ける」 −江戸いろはがるた−
道楽でおぼえた芸が、おちぶれたときなどに生計をたてるのに役立つというこ
と。
◎「桂馬の高上がり」
将棋の桂馬という駒は、駒を一つ飛び越して斜め前に進められるという独特な
動きをするかわりに、真正面にも横や後ろへも動けない。だから、あまり前に
出すぎると、頭に歩(フ)を打たれてむざむざ死んでしまうことが多いという
こと。つまり、考えなしに飛び出して、弱いはずのものにまでやられること。
また、身分に合っていない地位に上がったために、もろくも失敗することがあ
るということ。
◎「怪我の功名(コウミョウ)」
間違ってしたことや何気なくしたことから、偶然に好結果が生まれること。
【功名(こうみょう)】
手柄を立てて、名誉を手に入れること。また、その手柄。こうめい。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「下戸(ゲコ)の建てた蔵(倉)はない」 −尾張いろはがるた−
上戸(ジョウゴ)は酒に金を使いこんで何も残らないが、といって、下戸が酒
を飲まないで財産を残したという話もないということ。
【下戸(げこ)】
(1)酒が飲めない人。⇔上戸(じようご)
(2)律令制で、四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の最下級。一戸に正丁
(せいてい)が二人または三人いる戸。
【上戸(じょうご)】
(1)酒をたくさん飲む人。酒好きの人。⇔下戸(げこ)
(2)(「…上戸」の形で)他の語の下に付き接尾語的に用いて、酒に酔っ
たときに出る癖の状態をいい表す。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「下衆(ゲス)の後知恵」
愚かな者は、必要な時はよい知恵や思案がなく、全てが終わったあとに名案が
浮かぶということ。
【下種/下衆/下司(げす)】
(1)品性が下劣なこと。また、そのような人やさま。
(2)身分の低い者。素性のいやしい者。下賤な者。
(3)・・・
(4)・・・
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「懈怠(ケタイ)を憂えれば、
則ち始めを慎みて終わりを敬(ツツシ)むを思う。」
−魏徴(ギチョウ)−
怠けることのないよう自我するならば、始めを慎重にし、終わりを丁寧にする
ようにすべきであるということ。
【懈怠(けたい)】
(1)〔古くは「けだい」〕なまけること。おこたること。怠慢。
(2)・・・
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「下駄に焼味噌」 −京都いろはがるた−
味噌を板に付けて焼いたものと下駄とは、形こそ似ているが実際は大変違うと
いうこと。つまり、似ても似つかぬほど異なったもののこと。
【焼(き)味噌(やきみそ)】
杉板などに塗り付けた味噌を弱火で焼いたもの。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「下駄を預ける」
下駄を預けてしまうと、どこへも行けなくなるということ。つまり、相手を信
頼して、事柄の処理を相手に一切まかせること。
◎「決定の時が来たら、準備の時は過ぎ去っている。」
【英】When the time for decision arrives,
the time for preparation is past.
◎「外面如菩薩内心如夜叉(ゲメンニョボサツナイシンニョヤシャ)」
外面は菩薩のように優しく美しいが、内心は夜叉のように邪悪であるというこ
と。仏教で、男性の煩悩の種となる女性をたとえていう語。
cf.
経論にはなく、日本でつくられた言葉。
【外面(げめん)】
(1)物の表面。外側。
(2)外に表れたようす。うわべ。外見。
【如菩薩(にょぼさつ)】
菩薩のように慈悲深いこと。似菩薩(じぼさつ)。
【菩薩(ぼさつ)】〔梵 bodhisattva の俗語 bot-sat の音写か〕〔仏〕
(1)最高の悟りを開いて、仏になろうと発心して、修行に励む人。初めは
前世で修行者だった釈迦をさす名称であったが、のちに大乗仏教では
自己の悟りのみを目指す声聞(しようもん)・縁覚(えんがく)に対
し、自利利他の両者を目指す大乗の修行者をいう。弥勒・観世音・地
蔵などの高位の菩薩は仏に次ぐ存在として信仰される。菩提薩(ぼだ
いさつた)。大士。覚有情。
(2)高徳の僧をたたえて付ける尊称。日本では行基菩薩のように朝廷から
正式に与えられる場合もある。
(3)神仏習合の思想により、日本の神に与えられる称号。
【内心(ないしん)】
(1)(表面には現れない)心の中。胸の奥。副詞的にも用いる。
(2)〔数〕 三角形に内接する円の中心。三つの角の二等分線の交点。
【如夜叉(にょやしゃ)】
夜叉のように荒々しく恐ろしいこと。
【夜叉(やしゃ)】〔梵 yak?a〕
もと、インドで人を害する悪鬼。仏教では毘沙門天(びしやもんてん)の眷
属で北方を守護する鬼神。八部衆の一。薬叉。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「螻蛄(ケラ)の五才」
螻蛄は飛ぶ、上る、潜る、走るの五つの技を持つが、どれも知れたものだとい
うこと。つまり、中途半端なこと。
【〈螻蛄〉(けら)】
直翅目ケラ科の昆虫。体長約3センチメートル。体は円柱状で褐色。前足は
幅広く、土を掘るのに適する。前ばねは短く発音器があり、土中でジーと鳴
く声は俗にミミズが鳴くといわれる。昼は地中に潜み、夜は出て飛び、よく
灯火に来る。日本全土とアジア・アフリカ・オーストラリアに分布。オケラ
。[季]夏。〔「螻蛄鳴く」は [季]秋〕
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「犬猿(ケンエン)の仲」
犬と猿は仲が悪いとされている。つまり、何かにつけていがみ合うような、仲
が悪い間柄のこと。
◎「喧嘩両成敗」
喧嘩をした者はどんな理由があるにしても、どちらにも罪があるとして同じよ
うに罰すること。
【成敗(せいばい)】
(1)処罰すること。こらしめること。
(2)打ち首にすること。斬罪に処すること。
(3)政治を行うこと。政務をとること。
(4)裁くこと。裁いて可否を決すること。
(5)とりはからい。処置。計画。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「健康は富に優る」
健康であることが何よりも大切だということ。
◎「賢者は自分自身に、
愚か者は他人に問いかける。」 −中国のことわざ−
◎「健全なる精神は健全なる身体に宿る」
精神と身体は一体であって、体が健全であると精神も健全であるということ。
◎「犬馬の心」
主君に忠義を尽くし、その恩に報いようと思う心のこと。
【犬馬(けんば)】
(1)犬と馬。
(2)人につかえる者や、身分の卑しい者のたとえ。自分に関する謙称とし
ても用いる。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「犬馬の労」
主君または他人のために、力を尽くして奔走すること。
他人に対して自分の労苦をへりくだって言う言葉。
【犬馬(けんば)】
(1)犬と馬。
(2)人につかえる者や、身分の卑しい者のたとえ。自分に関する謙称とし
ても用いる。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
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