| 【 「い」の蔵 】 |
◎「言い勝ち功名」
言っていることに筋が通っていなくても、言葉の数の多いものが勝つこと。
【功名(こうみょう)】
手柄を立てて、名誉を手に入れること。また、その手柄。こうめい。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「いい人生を送るコツは、
好きなことをするんじゃなく、
することを好きになること。」 −アメリカのことわざ−
【英】The secret of life is
not to do what you like,
but to like what you do.
◎「言いたい事は明日言え」
言いたいことがあったら、すぐ口に出さず、一晩じっくり考えてから言ったほ
うが、失言をせずにすむということ。
◎「謂(イ)う勿(ナ)かれ、
今日学ばずして来日有りと。
謂(イ)う勿(ナ)かれ、
今年学ばずして来年有りと。」 −朱熹(シュキ)−
今日学問をしなくても明日があるとか、今年学問をしなくても来年があるなど
と言って怠けてはならないということ。
◎「家は一代
名は末代」
人間の身は一代で滅びるが、名は後世まで残るものだから、言動には気をつけ
るべきだということ。
◎「家貧しくして孝子(コウシ)顕(アラワ)る」
恵まれた家庭では子供の親孝行が目につかないが、家庭が貧しいと子供も家計
のために働くので、子供の孝行がはっきりとわかるということ。
【孝子(こうし)】
親孝行な子供。孝行息子。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「家貧しくして良妻を思う」
貧乏になると、やりくり上手な良い妻がほしいと痛感するということ。
◎「怒りは敵と思え」
怒りはその身を滅ぼす敵と思って慎まなければならないということ。
◎「生き馬の目を抜く」
生きている馬の目を抜くほど、素早く事をすること。また、ずる賢く立ち回り
、他人を出し抜いて素早く利益を得ること。油断のないこと。
◎「生き恥曝(サラ)しても死に恥曝すな」
生きているうちに恥をかいても、死後も残るような恥ずかしいことをしてはい
けないということ。
【晒す/曝す(さらす)】
(4)広く人々の目に触れるようにする。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「行く言葉が美しければ、
来る言葉も美しい。」 −韓国の格言−
優しい言葉で話しかければ、相手も優しい言葉を返してくれるということ。
◎「戦(イクサ)の事は武士に問え」
何事も専門家にたずねるのが一番であるということ。
◎「戦(イクサ)を見て矢を矧(ハ)ぐ」
戦いが始まってから矢を作ること。つまり、事が起こってしまってから慌てて
その準備をすること。
【矧ぐ(はぐ)】
[一](動ガ五[四])
鳥の羽根や鏃(やじり)を竹に付けて、矢につくる。
[二](動ガ下二)
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「意見と餅はつく程練れる」
お餅はつけばつくほど粘りが出て良い餅になる。つまり、人の意見もいろいろ
な角度から検討し練りあげれば、それだけ良いものになるということ。
◎「いざ鎌倉」
鎌倉幕府に一大事が起こった、急がねば、ということ。つまり、一大事の起こ
ったということ。
◎「意志あるところに道は通ず」
or「意志あるところに道は開ける。」 −西洋の諺−
確固たる意志をもって事にあたれば、道はおのずと開けるということ。
◎「石が流れて木の葉が沈む」
沈むはずの石が流れ、浮くはずの木の葉が沈む。つまり、物事が道理と逆であ
るということ。
◎「石で手を詰める」
進退窮まること。動きがとれないこと。
◎「石に灸」
石に灸をすえても効き目がない。つまり効き目のないこと。
◎「石に針」
石に針が刺せないように、効き目のないこと。
◎「石に判」
確実なものをさらに確実にすること。絶対に間違えないこと。
◎「石に蒲団は着せられぬ」
親孝行しようと思っても、死んで墓石になってから蒲団を着せたのでは手遅れ
だから、生きているうちに親孝行しなくてはいけないということ。
◎「石の上にも三年」
冷たい石の上にも、三年も座り続ければ自然と暖まる。つまり、辛抱強く根気
よく努力することが大切だということ。また、辛くても我慢し続ければ、必ず
成功するということ。
◎「石の物言う」
人の噂は石にも伝わるということ。秘密が洩れやすいこと。また、悪政を恨む
民の声を物言わぬ石にまで託したということ。
◎「石橋を叩いて渡る」
堅固な石橋を、更にたたいて安全を確かめてから渡ること。つまり、非常に用
心深いこと。
◎「医者と味噌は古いほどよい」
医者は経験豊富な年配者の方がよく、味噌は年月を経たものほど味がよい。つ
まり、年月を経ているものは貴重だということ。
◎「医者の不養生」
医者は患者には養生を勧めながら、本人はその言葉通りにしない。つまり、も
っともらしいことを言いながら実行が伴わないということ。
◎「急がば回れ」
急いでいるときほど、あわてずにものごとを処理しなけれなならないというこ
と。
◎「磯の鮑(アワビ)の片思い」
鮑は貝殻が一枚という片貝(カタガイ)で、ただ磯にへばりついているだけだ
ということ。つまり、こちらが相手を恋するだけで、相手は何とも思っていな
いということ。
◎「痛くもない腹を探られる」
腹痛でもないのに、痛いところはどこかと探られる。つまり、身に覚えが無い
のに人から疑われること。
◎「板子(イタゴ)一枚下は地獄」
舟の床板の下は、地獄のような深い海であるということ。つまり、船乗りの仕
事は危険と隣り合わせだということ。
【板子(いたご)】
(1)和船の底に敷く揚げ板。
(2)江戸時代の材種の一。主にヒノキ・スギ・ケヤキなどの、厚く挽(ひ
)いた板。挽き割って天井板や建具材料とする。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「いたずらに悲しむことをやめて、
この無常の道理に気がつき、
人の世の真実のすがたに目を覚まさなければならない。
変わるものを変わらせまいとするのは無理な願いである。」
−遺教経(ユイキョウギョウ)−
◎「鼬(イタチ)ごっこ」
子供の遊戯の一。二人で向かい合って、「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱
えながら互いに相手の手の甲をつねりながら順に重ねていく遊びで、この遊び
はきりがない。つまり、互いに同じことを繰り返すだけで、いつまでも決着が
つかないこと。
◎「鼬(イタチ)の最後っ屁」
追いつめられて進退きわまった鼬は、悪臭を放って敵がひるむすきに逃げる。
つまり、窮地に追い込まれたときに使う、苦しまぎれの非常手段のこと。
◎「一押し二金三男」
女性をくどくには、第一に押しが強いことが必要で、お金があることや男前で
あることは、二の次三の次だ、ということ。
【蕕】悪臭のある草。
◎「一芸は道に通ずる」
一つの芸に達した者は、その他の方面でも、人にぬきんでた素養をもっている
ものだということ。
◎「一事が万事」
一つのことで、他のすべてのことを推し量ること。
◎「一時間の幸福が欲しいなら、
昼寝をしなさい。
一日の幸福が欲しいなら、
釣りに行きなさい。
一ヶ月の幸福が欲しいなら、
結婚しなさい。
一年の幸福が欲しいなら、
財産を相続しなさい。
一生の幸福が欲しいなら、
人を助けなさい。」
−中国のことわざ−
◎「一日(イチジツ)作(ナサ)さざれば一日食(ク)らわず」
−百丈懐海(ヒャクジョウエカイ)−
一日仕事をしなければ、一日食事をとらないということ。
◎「一樹(イチジュ)の陰一河(イチガ)の流れも他生(タショウ)の縁」
一緒に同じ木の陰に宿り、一緒に同じ川の水を飲むのも、すべて前世からの因
縁である。つまり、お互いに仲よくし、親切にすべきである、という仏教の精
神です。
「他生」は「多生」とも書きます。
【他生】
〔仏〕 今生(こんじよう)に対して、過去または未来の世における生存
【今生】
この世。この世に生きている間。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「一年の希望は春が決める。
一日の希望は晩が、
家族の希望は和合が、
人生の希望は勤勉が決める。」 −中国のことわざ−
【和合】
(1)うちとけて仲よくすること。
(2)結婚すること。男女が性のいとなみをすること。
(3)混ぜ合わせること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「一年の計は元旦(がんたん)にあり」
その年の計画は元旦に立てるべきであるということ。つまり、まず初めに計画
を立て、事にあたるべきだということ。
◎「一姫二太郎」
子供を生む順序で、最初に女、次に男というのが育てやすくて理想的だという
こと。また、子供の数は、男二人に女一人が理想的であるということ。
◎「一流のシェフは最高の料理をつくるために最良の食材を集めようとする。
しかし、
超一流のシェフは今ある食材で最高の料理をつくってみせる。」
−フランスの格言−
◎「一利を興(オコ)すは一害を除くに如(シ)かず」
−耶律楚材(ヤリツソザイ)−
一つの利益を生み出すよりも、以前からある一つの弊害を取り除いた方がよい
、ということ。
◎「一を聞いて十を知る」 −尾張いろはがるた/論語(ロンゴ)−
物事の一端を聞いただけで、全体を理解できるということ。
◎「一を賞して百を勧め、
一を罰して衆を懲らす。」
【原文】「賞一以勧百 罰一以懲衆」 −文中子(ぶんちゅうし)・立命−
指導者の賞罰のあり方を説いたもので、一人の善行を表彰して多くの人の善行
を奨励し、一人の悪行を処罰して多くの人の悪行を戒めること。
◎「一を識(シ)りて二を知らず」
一つのことだけを知って他を知らない。つまり、知識や考え方が浅く応用力の
ないこと。
◎「一犬(イッケン)影に吠ゆれば百犬(ヒャッケン)声に吠ゆ]
一匹の犬が何かの影に怯えて吠え出すと、近くに居合わせた多くの犬までがつ
られて吠え出すということ。つまり、だれか一人が憶測でいい加減なことを言
うと、人々がよく確かめもせずに、それを真実として伝えるものだということ
。
◎「一将功成りて万骨(バンコツ)枯る。」 −曹松(ソウショウ)−
一人の将軍が戦功を立て名声を博する陰には、戦場に死体をさらす多くの無名
の兵士の犠牲がある。つまり、功績を陰で働く多くの人たちの努力の結果とせ
ず、少数の指導者に帰することに対する批判。
【万骨】
大勢の人々の骨。多くの犠牲。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「一寸先は闇」 −京都いろはがるた−
道の一寸先は真っ暗闇で何があるかわからない。つまり、ごく近い将来のこと
でも、何が起こるかわからないということ。
◎「一寸の虫にも五分の魂」
どんなに小さく弱い者にも、それ相応の意地がある。つまり、どんなに弱そう
に見え、そして、立場が違う者でも、相当の根性や意地を持っているので馬鹿
にしてはいけないということ。
◎「一石二鳥」
一つの石を投げて二羽の鳥をうち落とす。つまり、一つの事をして二つの利益
を得ること。
【英】To kill two birds with one stone.
◎「一銭を笑う者は一銭に泣く」
少額といってその値打ちをばかにする者は、そのわずかな金額のために泣く思
いをするということ。
◎「一足の靴がだれの足にも合うことはない」 −ドイツのことわざ−
◎「いつまでもあると思うな親と金」
親はいつまでも生きて子どもの面倒をみてくれるわけではないし、お金はいく
らあっても使えばいずれはなくなるということ。つまり、親に頼らずに独立心
を養い、倹約を心がけなければならないということ。
◎「井戸に唾を吐くものは、
いつかその水を飲まなければならない。」
−ユダヤの格言−
◎「犬の川端歩き」
どんなに歩きまわっても何の収穫もないこと。また、金を持たずに店頭をぶら
つくこと。
◎「犬の遠吠え」
弱い犬は相手から離れて遠くから吠えること。つまり、臆病者や弱い者が、影
で虚勢を張って強がったり、悪口を言ったりすること。
【遠吠え(とおぼえ)】
(1)犬や狼などが、遠くへ向かって、また、遠くの方で長く尾を引くよう
に鳴くこと。
(2)かなわない相手に遠くの方からののしること。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「犬も歩けば棒に当たる」 −江戸いろはがるた−
犬もうろうろするから、棒で打たれるような目に遭うことになる。つまり、じ
っとしていればよいものを、積極的に行動をとると思いがけない災難に遭うこ
と。また、出歩くと、思いがけない幸運にめぐりあうこともある、ということ
。
◎「衣鉢(イハツ)を伝(ツタ)う」 −伝燈禄(デントウロク)−
禅宗の始祖達磨大師が、仏法を伝えた証拠として門弟に法衣と鉄鉢の二品を授
けたということから、師から弟子へその奥義を伝えること。つまり、先生が弟
子に学問や技術などを伝えること。
【衣鉢】
(1)袈裟(けさ)と、托鉢(たくはつ)を受ける鉢。修行者の常に携える
べきもの。三衣一鉢。
(2)〔禅宗で、法統を継ぐ者に師僧から三衣と一鉢を授けることから〕教
法。奥義。
(3)学問・芸術などで、師から弟子に伝えるその道の奥義。また、一般に
、先人から受け伝えたもの。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「今泣いた烏(カラス)がもう笑う」
先程まで泣いていたと思ったら、すでに機嫌をなおして笑っていること。つま
り、人の心がころころ変わること。
◎「芋の煮えたもご存知ない」 −江戸いろはがるた−
芋が煮えたか、まだ煮えていないかもわからないということ。つまり、世間知
らずで物事をあまり知らないということ。また、知らない者をからかっていう
言葉。
◎「炒豆(イリマメ)に花が咲く」 −尾張いろはがるた−
炒った豆から芽が出て花が咲く。つまり、一度死んだものや、衰えたものがよ
みがえること。ありそうもないことが起こること。
◎「鰯網(イワシアミ)で鯨捕る」
鰯漁の網に鯨が捕れてしまった。つまり、思いがけないことから、幸運を得る
こと。あるいは、鰯網で鯨が捕れる訳が無いので、あるはずの無いこと。
【鰯網(いわしあみ)】
イワシをとるための網。巻き網のほか、刺し網・定置網・地引き網など多く
の種類がある。[季]秋。
−三省堂提供「大辞林第二版」−
◎「鰯(イワシ)の頭も信心から」 −京都いろはがるた−
俗説・風習に、節分の夜、鰯の頭をひいらぎの枝にさして門口に飾ることで、
悪鬼を追い払うまじないにするという。つまり、鰯の頭のようなつまらないも
のでも、信仰する人の目からみると大事なものにうつるということ。
cf.食材事典「いわし(鰯)」↓
http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/Iwashi.htm
◎「言わぬが花」
はっきり言わない方が趣があるということ。また、あけすけに言っては実もふ
たもないということ。
◎「言わぬは言うに優る」
口に出さず沈黙しているほうが、言ってしまうよりも効果があるということ。
また、黙ってはいるが、その表情から、口で説明する以上に気持ちが相手に伝
わるということ。
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