【 太陽系 − Solar system 】
 恒星である太陽を中心に、その重力に引き付けられてまわる9つの惑星、100
を上回る衛星、何百万もの彗星、無数の小惑星と流星物質からなっています。太陽
から一番外側の冥王星までは、最長約79億km(平均距離は約60億km)あり
ます。
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 太陽および太陽の引力の影響を主に受けて運行している天体の総称。水星・金星
・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星(・冥王星)の惑星とその衛星および
小惑星・彗星・惑星間物質などが含まれる。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−
太陽―Sun
【 太陽 ― Sun 】
 多くの地域で神そのものの象徴となっています。ギリシャ神話ではアポロン(A
pollon)のイメージが強いが、ヘリオス(Helios)という太陽神もい
ます。ヘリオスはローマ神話ではソル(Sol)になり、ソレイユ(Soleil
)・ソラリス(Solaris)などの語源です。

 なお、アポロンはキリスト教神話では大天使ミカエル(Michael/英語読
み:マイケル/フランス語読み:ミッシェル/ドイツ語読み:ミハエル)に相当し
ます。
 一般に、太陽神は男神で月神を女神にするところが多いが、日本では太陽が女性
神の天照大神(あまてらすおおみかみ)で、月が男性神の月読命(つくよみのみこ
と)です。ほかに北欧でも太陽が女神ソルで、月が男神マニです。この北欧の女神
ソルは神格的にはローマ神話のソルとつながっているものと思われます。
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 太陽系の中心にあって地球などの惑星を伴う、我々に最も近い恒星。巨大な高温
のガス球で、球形に見える部分を光球という。その外側を彩層が薄く取り巻き、さ
らにその外側にコロナがある。光球の表面温度約五千八百度、コロナの温度約百万
度。半径は69万6千キロメートルで、地球の一〇九倍。平均密度1.41グラム
毎立方センチメートル。地球からの平均距離1億4960万キロメートル。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 寿命   : 約100億年(現在年齢:46億年)
 半径   : 69万6000km
 公転周期 : 約2億4千万年(銀河1周)
 自転周期 : 25日(極では35日)
 表面温度 : 約6000℃(中心:約1500万℃)
【 水星 ― Mercury 】
 マーキュリー(メルクリウス)は、使者の神ヘルメスのローマ名で、ゼウスとマ
イアの息子、商業の神、嘘つきと博打打ちと盗人の守護者、旅人の守り神です。
 生まれて半月もたたないうちにゆりかごから這い出て、アポロンの牛の群れを盗
みました。怒ったアポロンに、生後2日とたたないうちに発明した竪琴の演奏を教
えてなだめました。アポロンはヘルメスをオリュンポスに連れて行き、ゼウスにす
っかり気に入られて、使者の神に任命され、死者を黄泉の国の王ハデスの元に案内
する役となりました。
 聡明で人付き合いもよく、さいころと天文学を発明し、度量衡の制度を初めて整
備したといます。

 捕らえようとすると逃げ出すすばやい金属−水銀(Hg:mercury)の語
源でもあり、すばしこく、また気分屋な神様です。
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 〔Mercury〕太陽系のうち、最も太陽に近い惑星。公転周期八八日。自転
周期五九日。半径2440キロメートル。質量は地球の〇・〇五五倍。明るさは最
大でマイナス二・四等。日没直後と日の出前の交互に短時間だけ見られる。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 5700万km
 半径   : 2440km
 公転周期 : 88日
 自転周期 : 58.65日
 表面温度 : 最高:427℃ 最低:-183℃
 衛星   : なし
水星 ― Mercury
金星 ― Venus
【 金星 ― Venus 】
 ビーナス(ウェヌス)は、恋の女神アフロディーテ(泡から生まれた)のローマ
 名。
 時の始めにクロノスがその父親ウラノスを殺し、巨体を海に投げ捨てた。バラバ
ラにされたウラノスの体から流れ出た血は白くなって泡と化し、その泡から誕生し
た金髪の乙女がアフロディーテです。
 数多くの神々から求愛されたアフロディーテは、その中で最も醜く背が低い鍛冶
の神ヘパイストスと結婚しました。
 恋の数と同じくらい子供の数も多く、エロス(キューピッド)はゼウスとの息子
、フォボス(恐怖)とアマゾンたちの母ハルモニアはアレスの子、プリアポスはデ
ィオニュソスの息子、 ヘルマプロディトスはヘルメスの子です。
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 〔(ラテン)Venus〕太陽系の二番目の惑星。地球の軌道のすぐ内側にあり
、内合のときは惑星の中では地球に最も近づき、そのときの距離はおよそ4千万キ
ロメートル。質量は地球の〇・八一五倍。太陽からの距離は1億820万キロメー
トル。公転周期二二五日。直径は地球よりやや小さい。表面は白い雲で覆われて輝
き、太陽・月に次いで三番目に明るい天体。表面温度は摂氏四〇〇〜五〇〇度、大
気は主として二酸化炭素からなる。明け方東天に輝く場合を「明けの明星」「明星
(あかぼし)」「かわたれ星」、夕方西空に輝く場合を「宵の明星」「夕星(ゆう
ずつ)」などという。中国名、太白。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 1億820万km
 半径   : 6052km
 公転周期 : 224.7日
 自転周期 : 243日
 表面温度 : 465℃
 衛星   : なし
【 地球 − Earth 】
 地球はガイア(Gaia)。英語でアースですが、惑星の中で地球だけは、ギリ
シャ神話やローマ神話をもとにしていません。ガイアはゼウスの祖母であり、曽祖
母です。最近、地球の自然環境全体をガイアとよぶこともあります。
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 〔earth〕人類の住む天体。太陽系に属する惑星の一で、一個の衛星(月)
を持つ。表面に多量の水と、窒素と酸素を主成分とする大気を持ち、種々の生命体
が存在する。自転周期は約二四時間、公転周期は約三六五日。大きさは極半径が約
6357キロメートル、赤道半径が約6378キロメートルの楕円体で、地殻・マ
ントル・核(コア)から成る。誕生からおよそ四六億年を経ていると推定される。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 1億4960万km
 半径   : 6378km
 公転周期 : 365.25日
 自転周期 : 23.93時間
 表面温度 : -70℃〜55℃
 衛星   : 月
地球 − Earth
月 − Moon
【 月 − Moon 】
 地球唯一の衛星。
 アルテミス(Artemis)は、ギリシア神話における狩猟と月の女神です。
 狩猟と弓術の女神であり、月の女神・出産の女神・多産の女神・子供の守護神と
されています。

 元はギリシアの先住民族の女神だったらしく、ロケイア(産褥の女神)と呼ばれ
 、人間や動物の多産を守護する女神でした。
 エペソスの神殿では、多くの乳房を有する偉大な母としてのアルテミスが祭られ
 ています。
 ローマ神話ではディアナと同一視されています。
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 地球をめぐる衛星。太陽の光を受けて地上の夜を照らす。自転と公転の周期は等
しく、常に同じ面を地球に向けて、二七・三日で地球を一周する。太陽・地球との
相対的な位置関係によって満ち欠けの現象を生じ、その平均周期を朔望月(さくぼ
うげつ)といい、二九・五三〇五八九日である。半径は1738キロメートルで、
地球の約四分の一。質量は地球の〇・〇一二三倍。表面重力は地球の約六分の一。
地球からの平均距離38万4400キロメートル。1969年7月、人類初の踏査
が行われた。古くから、太陽とともに人類に親しまれ、神話・伝説・詩歌の素材と
なっている。特に詩歌では秋の月をいうことが多い。太陰。[季]秋。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 地球からの平均距離 : 38万4400km
 半径   : 1738km
 公転周期 : 27.32日
 自転周期 : 27.32日
 表面温度 : -170℃〜110℃
【 火星 ― Mars 】
 英語の「March(3月)」の語源。マルスは、軍神アレスのローマ名。ゼウ
スとヘラの息子。戦いを好み、不和の女神である姉妹のエリスと、二人の息子達、
フォボス(恐怖・英語「phobia(恐怖症)」の語源)とディモス(恐れ)を
いつも連れていました。
 アレスと親しかった神は3人だけで、アフロディーテ、エリス、そして死者の国
の王ハデスです。
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 〔Mars〕太陽系の第四惑星。地球の軌道のすぐ外側に軌道をもつ。赤く見え
るので、西洋では軍神マルスにたとえられ、日本では「災星(わざわいぼし)」「
炎星(ほのおぼし)」などといわれる。中国名は惑(けいこく)。公転周期1.8
8年。自転周期は約二四時間三七分。赤道半径3397キロメートル。質量は地球
の〇・一〇七倍。二つの衛星をもつ。冬になると大きくなる極冠が知られている。
また、クレーターや、過去に水の浸食を受けたように見える大峡谷なども発見され
た。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 2億2794万km
 半径   : 3397km
 公転周期 : 686.98日
 自転周期 : 24.63時間
 表面温度 : -120℃〜25℃
 衛星   : フォボスとデイモス

【火星の衛星】
 衛星には、アレスの2人の息子フォボスとデイモスの名がつけられています。
火星 ― Mars
小惑星 − Asteroids
【 小惑星 − Asteroids 】
 数mから数百kmの小天体。火星と木星の間には無数の小天体が存在し、そこを
小惑星帯(asteroid belt)と呼びます。 最初の小惑星は1801年1月1日に発
見され、それから約1万個以上が確認されています。1kmほどの小惑星を含めれ
ば数百万を超えると言われています。小惑星の構成物質は石や鉄が多いが、氷が混
じったものも存在します。小惑星の中には惑星の軌道を横切るものもあり、現在で
は監視するシステムも作られています。
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 主として火星と木星との軌道の間にあって、太陽の周りを公転している数多くの
小天体。大部分が半径5キロメートル以下。現在までに約六〇〇〇個が確認されて
いる。小遊星。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 3億km〜4億5000万km
 半径    : 数m〜数百km
 衛星    : 衛星を持つ小惑星もある
 主な小惑星 : ケレス・パラス・ベスタetc.
【 木星 ― Jupiter 】
 ジュピター(ユピテル)とは、主神ゼウスのこと。
 ギリシャ語「ゼウス・パテル(父ゼウス)」が変形してラテン語「ユピテル」に
なりました。
 クロノスとレアの息子で神々の王。その名は明るく輝く空を意味します。
 姉のヘラと結婚したが、外のあちこちに子をもうけた。そのため、ヘラの嫉妬に
よる話がギリシャ神話には沢山あります。エウロパには牡牛、レダには白鳥、レト
にはうずら、ダナエには黄金の雨、アルクメネには夫など、様々に姿を変えて求愛
をしました。
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 〔Juiter〕太陽系の第五惑星。太陽系の惑星中最大のもの。太陽からの平
均距離は地球のそれの五・二〇三倍。公転周期11.86年。自転周期〇・四一四
日。赤道半径7万1492キロメートル。質量は地球の三一七・八三倍。極大光度
はマイナス二・八等。発見された衛星は一六個。うち特に大きい四個はガリレイが
発見したので、ガリレイ衛星という。大気には水素の含有量が多い。歳星。太歳。
夜中の明星。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 7億7830万km
 半径   : 7万1492km
 公転周期 : 11.86年
 自転周期 : 9.56時間
 表面温度 : -130℃〜1万9000℃
 衛星   : 現在60個

【木星の衛星】
 木星の衛星には、ゼウスに関わる人物(殆どは愛人)の名がつけられています。

イオ
 アルゴスの王女。ゼウスに愛されたためヘラに憎まれる。ヘラは百眼のアルゴス
にイオを監視させたが、ゼウスはイオを牝牛に変えた。ヘラは即座にこの変身を見
抜き、ゼウスにこの牝牛を自分に贈らせた。その後アルゴスに昼夜見張らせたため
、困ったゼウスはヘルメスに助けを求めた。盗みにかけては超人的なヘルメスは眠
気を催す曲を笛で吹き、アルゴスの目は1つ1つ閉じてついにはぐっすりと眠り込
んだ。ヘルメスはその首を切り落とし、イオを解き放った。しかしヘラはあぶを放
って牝牛を苦しめた。イオは牧場や原野を駆け抜け海に飛び込んだが、その海はそ
れ以後彼女にちなんでイオニア海と呼ばれるようになった。イオは海を泳いでエジ
プトに戻り、ゼウスはようやくそこで元の姿に戻した。イオはゼウスの子エパポス
を産み、エパポスはエジプトの王となり、娘リビアの父となった。ヘラは失ったア
ルゴスを悼み、100の輝く目を頭から取って、孔雀の尾に飾り、この鳥を世界中
で一番美しい鳥にした。

エウロパ
 フェニキアの王女。ゼウスは牡牛に姿を変えて近づき、活発なこの王女が背に乗
ると、全速力で駆け出して一気に海に入り、海を渡った。ゼウスはエウロパを自分
の生まれたクレタ島のイデ山の洞窟に連れて行き、「エウロパの子孫は彼女の名に
ちなんでつけられる、地上の全く新しい場所に住むことになる」と約束した。これ
がヨーロッパ大陸です。ゼウスはエウロパのために星のシャンデリアを空にかけ、
牡牛座となった。

ガニメデ
 トロイアの王子で美少年。曙の女神エオスがトロイアの王宮からさらい、オリュ
ンポスに連れて行った。ガニメデの美少年振りを気に入ったゼウスが大鷲に姿を変
えて連れ去ったという説もある。ガニメデはそこで神々の寵愛を受け、ゼウスの酌
人となった。その役は本来、ヘラの娘フェーベのものであったのでヘラは怒った。
 ゼウスはガニメデが殺されるのをよしとせず、空に上げて星に加え、みずがめ座
となった。

カリスト
 アルカディアの王女で、アルテミスの従者。アルテミスはまわりの者に純潔の誓
いを立てさせたが、ゼウスはカリストを追いかけ、誓いを破るよう説得した。そこ
でヘラはカリストを熊の姿に変え、アルテミスの狩りの道筋に置いた。アルテミス
はその熊を殺したが、ゼウスが彼女を死者の間からさらい、大熊座として星の仲間
に加えた。

アマルテア
 クレタ島、イデの山腹で、赤子のゼウスに乳を与えた牝山羊。ゼウスはアマルテ
アの死後、その皮を自分の盾に張り、この盾は後にアテナに与えられる「神盾(ア
イギス)」となる。また、アマルテアの角をヘスペリデスの園から取った黄金の果
実で満たしたが、この果実は食べてもまた元通りになる「豊穣の角(コルヌコピア
)」となる。そしてゼウスは山羊と角を星に加え、山羊座となる。

ヒマリア
 ゼウスとの間に3人の息子をもうけた妖精。

エララ
 ゼウスとの間に巨神ティティウスを産んだ女性。

パシファエ
 ヘリオスの娘、ミノス王の妻。アリアドネ、パイドラ、ミノタウロスの母。パシ
ファエは自分の美しさをアフロディーテと比べ、女神の怒りをかった。アフロディ
ーテは王の所有する牡牛に情愛を抱かせ、そこからうまれたのがミノタウロスであ
る。ミノス王はダイダロスに作らせた迷宮に彼女を閉じ込め、パシファエはそこで
生涯を終えた。

シノーペ
 ゼウスが求婚して断られた女性らしい。

リシテア
 オケアノスの娘で、ゼウスの恋人の一人。

カルメ
 ゼウスとの間にクレタの女神ブリトマルティスを産んだ女性。

アナンケ
 ゼウスとの間にアドラステアを産んだ女性。

レダ
 スパルタの王妃。ヘレネ、カストル、ポルックス、クリュタイムネストラの母。
ゼウスは白鳥に姿を変えて求愛した。夫テュンダレオスとの間にクリュタイムネス
トラとカストル、ゼウスとの間にヘレネとポルックスを産んだ。有名なふたご座の
カストルとポルックスの母であるが、カストルとポルックスは父親が違い、双子と
いうわけではない。

テーベ
 ニンフで、川の神アソープスの娘。

アドラステア
 ゼウスとアナンケの娘で、 褒美と罰の分配を担当する神。

メティス
 巨神族で、ゼウスの最初の妻。子供を宿したときゼウスの不興を買い、ゼウスは
彼女を呑み込んだ。その結果頭が割れるほどの頭痛の末、メティスの娘を頭から産
み落とした。この子供は赤子ではなく背の高い娘で、よろいを身にまとい槍をかざ
していた。 これが知恵の女神アテナである。

 _ψ(‥ ) カキカキ...(;^_^A アセアセ・・・
木星 ― Jupiter
土星 ― Saturn
【 土星 ― Saturn 】
 英語の「Saturday(土曜)」の語源。サターン(サトゥルヌス)は、ク
ロノスのローマ名で農業の神。ギリシャ語の「時(クロノス)」の由来となってい
ます。
 ゼウスの父で、ウラノスとガイアの息子。巨神族で最年少のクロノスはレアと結
婚し、父のウラノスを殺したが、その父の最後の言葉「お前の息子が同じことをお
前に為すであろう」という予言におびえ、自分の子供が生まれるたびに呑み込んま
した。5人の神の子を失った後、妻レアは6番目の子をひそかに産むため家を出ま
した。その後、石を産着に包んで戻り、クロノスはそれを呑み込みました。レアは
赤子をゼウスと名づけ、青年になるまで隠しておきました。ゼウスは年老いたクロ
ノスが猟に出かけたところを待ち伏せし、突然その腹を蹴飛ばしました。すると、
クロノスはまず石を、続けて5人の子供達を吐き出しました。神々として生きる運
命にあった子供達は全員生きており、そっくりそのままでした。クロノスは木立の
中に逃れ、ゼウスは追いませんでした。ゼウスは兄弟を率いてクロノスの巨神軍勢
に立ち向かい、勝利し、神々の主人の地位につきました。
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 〔Saturn〕太陽系の第六惑星。周囲に環が付属していることで有名。太陽
からの距離は14,294億キロメートル。公転周期29.46年。自転周期〇・
四四四日。赤道半径6万キロメートル。質量は地球の九五・一六倍。比重約〇・七
。極大光度マイナス〇・五等。大小一八個の衛星をもつ。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 14億2940万km
 半径   : 6万260km
 公転周期 : 29.46年
 自転周期 : 10.40時間
 表面温度 : 雲の最上層温度:-180℃
 衛星   : 現在31個

【土星の衛星】
 土星の衛星の多くには巨神族の名がつけられています。

ミマス
 巨神族の一人で、ヘラクレスに殺された。

エンケラドゥス
 巨神族の一人で、戦争で倒れ、アテナによってエトナ山の下に葬られた。

テティス
 巨神族の女神で海の女神。オケアノスの妹であり、妻、すべての川の母。また、
オケアニデス(オケアノスの娘達)と呼ばれる、3000人の美しい海のニンフ達
の母でもある。

ディオネ
 樫の木の女神。アフロディテの母説がある。父親はゼウス。

レア
 ウラノスとガイアの娘。クロノスの姉妹でもあり、妻でもある。デメテル、ヘラ
、ヘスティア、ポセイドン、ハデス、ゼウスの母。レアはゼウスとクロノスの戦い
後、 オリュンポスの神々が支配権を握っていた間、 地上の女神として君臨し、自
ら口出しはしなかったが助力や忠告を求められれば、いつでも喜んで求めに応じた


タイタン
 ウラノスとガイアから生まれた最初の巨神族。個人名ではないらしい。

ヒペリオン
 ウラノスとガイアの長男。その名は「上に在る者」を意味し、タイタン神族中最
年長の兄。同じ巨神族の女神テイアと結婚。彼らはヘリオス(太陽)、セレネ(月
)、エオス(曙)の親となった。

イアペトゥス
 ウラノスとガイアの息子。最初の巨神族の一人。テミスと結婚し、アトラス、プ
ロメテウス、エピメテウスらの父となった。

フェーベ
 ヘラの娘。狩りと月の処女神アルテミスの別名とも言われる。

ヤヌス
 2つの顔が反対側を向いた、門や扉の神。英語の「January」の語源。

エピメテウス
 プロメテウスの弟で、パンドラの夫。「エピメテウス」とは、ギリシャ語で「目
先のきかないこと、後知恵」。高貴な優しさを持ち、妻パンドラが好奇心に負けて
箱を開けてしまったときも、ただ黄金の箱を取り上げただけで、パンドラを慰めて
やったのだった。

ヘレネ
 ゼウスとレダの娘。スパルタの王妃でトロイアのヘレネとして知られる。その美
しさから、数多くの争いを引き起こし、「不和のりんご」の主人公ともなる。なぜ
土星の衛星になっているのかは謎。

テレスト
 オケアノスとテティスの娘。

カリプソ
 アトラスの娘。島に一人で住み、時々難破した水夫を海から引き寄せては楽しん
でいた。災難のひとつにあったばかりのオデュッセウスを救い出し、一緒に暮らし
た。7年後、オデュッセウスは出発したいと言い出し、彼女が悲しみながら作った
いかだに乗って島を後にした。

アトラス
 巨神。イァペトゥスと妖精クリメネの息子で、プロメテウス・エピメテウスの兄
弟。ゼウスとの戦いで目覚しく勇敢だった。巨神族の女神プレイオネと結婚し、プ
レアデス、ヒアデス、カリプソ、ヘスペリデス(黄昏の娘達)など多くの娘達の父
親となった。クロノスが敗退し、巨神族が追放されたとき、特別な罰を与えられた
。世界の西の端に立って天空のへりをその肩に担う刑を宣告された。ヘスペリデス
は3人の娘で、世界の西の果てまで父に同行し、アトラスの陰に植えられたヘラの
黄金のりんごの木を守った。アトラスは、ヘラクレスが11番目の難事として黄金
のりんごを取りに来たとき、痛む筋を伸ばしたらまた引き受けるという約束で、ヘ
ラクレスに一時天空を担ってもらった。アトラスは最初から約束を破るつもりだっ
たが、ヘラクレスはそれを見抜き、アトラスをうまくだまして再び天空を背負わせ
た。アトラスの苦行は、後にペルセウスがヘスペリデスの園に訪れ、メドゥサの首
をアトラスに見せ、彼を石に変えたときに終わった。それ以後、アトラスはアトラ
ス山として知られるようになった。

プロメテウス
 イァペトゥスの息子で、アトラスとエピメテウスの兄弟。「プロメテウス」とは
ギリシャ語で「先見の明(洞察)」。巨神族の中でも最も高邁で人間の友。ある日
地上を目にし、人間がほとんど裸の姿で暗い洞窟にうずくまり、寒そうにしながら
生の肉を食べているのを見た。ゼウスに対して「なぜあなたは人間を無知と暗闇の
中に放置するのか?なぜ人間に火の贈り物を拒むのか?」と問うと、ゼウスは「無
知というのは罪を知らぬことだ」と答えた。「暗闇というのは私の命令の陰であり
、人間は今幸福だ。誰かがたきつけて不幸だと思わせさえしなければ。人間の中に
はわれわれを滅ぼすことのできる誇りが隠されており、火という強力な召使を与え
れば、人間は神同様強力な存在になろうとするだろう」しかしプロメテウスは満足
せず、次の朝、こっそり山の頂に立ち、日の出の火を少し盗み、人間に与えた。ゼ
ウスは後に人間の世界を見てこれに気づき、烈火のごとく怒ってプロメテウスを捕
らえ、常に雪が舞い、絶え間なく風のうなる山の頂に縛り付けた。プロメテウスは
岩に鎖でつながれ、2羽の禿鷹に内臓をついばまれながら、永劫に時を過ごす刑に
処せられた。不死の身であるプロメテウスは死ぬこともできず、永遠に苦しむしか
なかった。はるか後にヘラクレスがプロメテウスの鎖を打ち壊し、禿鷹を殺すまで
その苦しみは続いた。

パンドラ
 その名前は「すべてを与えられた」。全ての神々から贈り物をもらった最初の生
身の女だったためにこう呼ばれた。ヘパイストスが土から彼女を作り、形を与えた
。ゼウスが彼女に命を吹き込んだ。アテナは知恵と、紡いだり織ったりする技を与
えた。アフロディーテは肉体の美しさを、アポロンは美しい歌声と病を癒す力を、
デメテルは造園に対する情熱を、ポセイドンは変身の力を与え、アルテミスは月に
ついていくつか重要な秘密を教えた。ヘルメスは珍しい彫刻を施した金の箱を与え
、見てはならない不思議なものが入っているから決して開けてはならないと言った
。そのあと、ヘルメスは彼女に好奇心を与えた。パンドラは巨神プロメテウスの弟
エピメテウスと結婚し、数週間は幸せに過ごしたが、好奇心を抑えきれずに箱を開
けた。箱の中からは、病、貧困、犯罪といった、その後人類を悩ましつづけるあら
ゆる災いが飛び出してきた。パンドラは慌てて蓋を閉め、1つだけ、最後の悪を閉
め込んだ。それは「前兆」であり、もしこれが飛び出していれば、人は誰でもその
生涯にどういう不幸が起きてくるかを正確に予知することになり、希望を抱けず、
人類は地上から滅んでしまったに違いない。災いから生き残ることは可能でも、希
望なしに生き続けることは不可能だからである。
 プロメテウスが人類に火の使い方を教えたことを怒っていたゼウスが、人間の誇
りを制圧するために、まず、パンドラを創り、全てを与え、プロメテウスが永遠の
罰を受けたことによって兄を失ったことへの償いという形で巨神エピメテウスと結
婚させ、そして、人類自ら災いの扉を開くように仕組んだものである。

パン
 羊飼、山羊飼の神。ローマ神話のファウヌス。ヘルメスの子といわれている。人
間の胴体と頭、山羊の足・角・耳を持つ。音楽を発明。ある日シュリンクスという
ニンフを追っていた時、シュリンクスは彼から逃れて野原を横切り、川べりの土手
まできて一本の葦に姿を変えた。パンはどれがシュリンクスかわからなかったので
、葦を一束刈り取り、最初のパンの笛をこしらえた。のちにヘルメスがこの笛を盗
んでアポロンに売ったという。パンはゼウスとクロノスの戦いの際、ときの声をあ
げることで働いた。彼のときの声を聞いたものは、誰でもその場に釘付けになった
。パンはその声で巨神達に対抗し、戦況をオリュンポスの神々の優勢に転じた。パ
ンの叫び声が引き起こす恐怖から「Panic/パニック」という言葉が生まれま
した。

 ((φ(..。)カキカキ...(;^_^A アセアセ・・・
【 天王星 ― Uranus 】
 ウラノスはガイア(大地)の息子でクロノス(時)の父。その名は山の王を意味
し、神々の祖です。ウラノスは母親ガイアと結婚して、巨神たち、キュクロプスた
ちの父親となりました。ガイアは高飛車な夫と喧嘩し、息子クロノスの方を好いて
、クロノスのために石の鎌を研いだ。ウラノスはその鎌で殺されました。ウラノス
の肉体は7つに切り刻まれ、それぞれ1つずつ7つの海に投げ込まれました。その
1つからアフロディーテが誕生する。ウラノスの頭は沈む前にクロノスに「お前の
息子が同じことをお前に為すであろう」と予言しました。後にゼウスがクロノスを
王座から降ろし、予言は成就されました。

 というわけで、神々の父、のそのまた父ウラノスは「天」の王になぞらえられて
 います。
 木星−土星−天王星の順に、子供、その父、その祖父になっているわけです。
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 〔Uranus〕太陽系の第七惑星。1781年、イギリスのハーシェルが発見
。極大光度五・三等。赤道半径2万5600キロメートル。質量は地球の一四・五
四倍。公転周期84.0022年。自転周期〇・七一八日。自転軸が軌道面に対し
て九八度傾いている。衛星は地球から五個観測され、他に微小なものが一〇個発見
されている。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 28億7500万km
 半径   : 2万5559km
 公転周期 : 84.02年
 自転周期 : 17.14時間
 表面温度 : 雲の最上層の温度:-210℃
 衛星 : 現在21個

【天王星の衛星】
 太陽系の他の天体には古代神話からとられた名前がつけられていますが、天王星
の衛星だけは、シェイクスピアとポープの作品の中から名前がとられています。
天王星 ― Uranus
海王星 ― Neptune
【 海王星 ― Neptune 】
 ネプチューンは海神ポセイドンのローマ名。クロノスとレアの息子。海を支配し
ながら、陸や空まで支配権を主張して自分の兄弟姉妹たちと争いました。色々な生
き物を作り出す才能があり、様々な怪物で海のニンフ達を驚かせたり、彼女らを楽
しませるために蛸や河豚や磯巾着などを作りました。収穫の女神デメテルに求愛す
るためにこしらえた「馬」が最高傑作で、その課程で試作品として駱駝、河馬、麒
麟、驢馬、縞馬などが作られました。オケアノスの娘アンピトリテに求愛するとき
には、話をし踊りをおどる魚を考案、「いるか」と名づけて彼女に贈りました。い
るかはポセイドンの言い分を機知に富んだ雄弁で語ったので、アンピトリテも降参
し、妻となり、海の女王となりました。
 馬がポセイドンの聖獣であり、船を生み出す松の木が聖木です。
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 〔Neptune〕太陽系の第八惑星。天王星の位置の予測値と観測値のずれか
らJ=C=アダムズとル=ベリエが理論的位置を推算し、それに基づいて1846
年にベルリン天文台のガレ(J.G.Galle 1812−1910)が発見。
太陽からの平均距離約45億キロメートル。公転周期約165年。赤道半径2万4
800キロメートル。質量は地球の約一七倍。衛星は八個が知られている。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 45億440万km
 半径   : 2万4764km
 公転周期 : 164.77年
 自転周期 : 16.06時間
 表面温度 : 雲の最上層温度:-210℃
 衛星   : 現在11個

【海王星の衛星】
 離心率の大きな軌道や逆行する軌道を描いている衛星も多く、海王星に捕獲され
た太陽系外縁天体ではないかと考えられています。なお、トリトンは太陽系の逆行
衛星の中で最も大きいです。
 衛星はギリシア神話における海や水の精霊、主にネレイデスから名付けられてい
ます。
 ネレイデスは、ギリシア神話に登場する神「海の老人」ネレウスの娘たちの総称
で、海に棲むニンフたちのことをいいます。
【 冥王星 ― Pluto 】
 プルートー(プルトン)はハデスのローマ名。プルトンとはギリシャ語で「富め
る者」の意で、この死者の神をなだめようとする人々がハデスにつけた追従的な呼
び名だった。
 ハデスはクロノスとレアの息子でゼウスの長兄。下界、すなわち、黄泉の国の支
配者で死者達の王です。陰気で嫉妬深く、けちん坊な神で、常に自分の王国タルタ
ロスを広げることに努め、自分の領土から国民が離れることを許さなかった。
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 〔Pluto〕太陽系の第九惑星。1930年アメリカのローウェル天文台のC
=W=トンボーが発見。太陽からの平均距離は地球のそれの三九・五四倍。公転周
期二四七・八年。極大光度一三・六等。自転周期六・三八七日。直径は月の約三分
の二。78年に衛星が発見された。
                      −三省堂提供「大辞林第二版」−

 太陽からの平均距離 : 59億1510万km
 半径   : 1137km
 公転周期 : 248年
 自転周期 : 6.4日
 表面温度 : 予想:-230℃〜-210℃
 衛星 : カーロン・ニクス・ハイドラ

【冥王星の衛星】
 冥王星がギリシャ神話の冥界の神(Pluto)にちなんでいるように、二つの
小衛星も同じギリシャ神話の冥界に関わる名前をつけられました。ニクス(Nix
)は夜の女神で、冥界への川の渡守であるカーロン(Charon)の母親である
。ハイドラ(Hydr)は、冥界への入口を守る九頭の大蛇の名前です。


cf. 2007年4月9日、日本学術会議は、冥王星の分類名を「準惑星」と、ま
  た、冥王星を含む海王星以遠にある小天体群(これまでは「エッジワース・カ
  イパーベルト天体」または「トランス・ネプチュニアン天体」と呼ばれてきた
  )を「太陽系外縁天体」と呼ぶと公表しました。
   2006年8月、国際天文学連合(IAU)が作った分類上の新たな名称「
  dwarf planet」。この日本語表記については、「惑星に準ずる」
  という意味の「準惑星」が選ばれました。
   準惑星は、惑星に成長できなかった小惑星の一種。冥王星のほか小惑星「セ
  レス」などが含まれます。
冥王星 ― Pluto


系図